Zと熱

Z32に乗っている方でしたら、少なからず熱に悩まされている方も多いと思います。
水温、油温、熱によるカプラ-、ホース類の急激な劣化・・・
本当に頭が痛い問題です。

今日は水温について話したいと思います。
水温と言えば、一番に浮かぶのがラジエター交換。 確かに一番効率良く水温を落とす事ができます。
真鍮かアルミかで意見が別れる所ではありますが、それを比較した特集記事が以前ありました。
結果として、走行時の冷えると言う機能に関して言えば同等。 大きな差はエンジン停車時に走行風が当らない情況での水温の上がり方でした。
結果は真鍮の方が水温は上がらないと言う結果でした。
つまり、街中などストップ&ゴーが続く状況では真鍮の方が水温が上がりにくい。と言う事です。
但し、ただでさえ重い真鍮に大容量の水が入るわけですので重量増は避けられません。
その点アルミは軽量ですので、真鍮ほどの重量増にはなりにくいでしょう。
街乗り~ワインディング程度でしたら弊社でもリリースしています「コア増し2層」で十分と思います。
この商品でしたら、渋滞時のオーバーヒートや重量増も気にせず使う事ができますので、ラジエターのライトチューン感覚で使っていただけると良いかと思います。

次に、サーモスタット
純正の商品よりも低い温度で開くタイプのローテンプサーモスタット。
特に注意点も有りません(笑)
開く時間が同じならばと、開口部が大きな大容量タイプもあります。
以前B社とn社のローテンプサーモを使い実験をした事があります。 
2つのサーモをバケツに入れ熱湯を注ぐ。 カタログデータ-では両社共に同じ温度で開くタイプでしたが、結果は・・・ チョッとだけ違いがありました。
まあ、これは個体差?なんかで多少は変わると思いますので、僕は気にせず使っています。

最後に冷却水
本当にいろんなメーカーから冷却水はリリースされてます。
ラジエター下部にゼリーみたいに残る粗悪品もあるので注意したいですね。
冷却水は比較が難しいし何とも言いがたいのですが、極論で言いますと僕が思う1番冷える冷却水は「蒸留水」ではなかろうかと思っています。
但し、防腐効果、不凍効果はありませんしウォーターポンプによる泡消し効果もありませんので、真相は?です。

DAYTONA1号車はレース専用ですので、通常で言うクーラント性能を求めていません。
ですので「蒸留水」にw社の「クーラントブースター」と言う商品を入れています。
この「クーラントブースター」と言う商品は、本来交換交換時期を迎えたLLCに混ぜてLLCの能力を復活させると言う商品です。 
これが以外に面白く、1つにはクーラントブースターを混ぜた水にクギを入れ1ヶ月放置
もう1つは真水にクギを入れ同じく1ヶ月放置
結果は、クーラントブースターを入れたクギは錆が出ない もう一方は錆が発生していました。
この結果でも解るように、防腐能力は抜群に良い商品です。
但し、不凍効果はありませんので通常での使用には不向きです。

チューニングカーなどには、同じくw社の「ヒートブロック プラス」と言う商品を勧めています。
こちらはLLCとレーシングクーラントの間に位置するクーラントです。
不凍効果もありますし(マイナス12度) 「サーモスムーザー」と言う成分で熱を吸収するらしいです。
ライフも1年ですので、通常の使用には「ヒートブロック プラス」が適していると思います。
うちのお客さんもLLC交換時期にこちらの商品に入れ替えする方も多いです。
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