かまくらdeたんか   鹿取 未放

「かりん」鎌倉支部による渡辺松男の歌・馬場あき子の外国詠などの鑑賞

 

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馬場あき子の外国詠53(アフリカ)

2016年03月18日 | 短歌一首鑑賞

 馬場あき子の外国詠 ⑥(2008年3月)
  【阿弗利加 2 金いろのばつた】『青い夜のことば』(1999年刊)P170
   参加者:KZ・I、KU・I、N・I、崎尾廣子、T・S、Y・S、田村広志、T・H、渡部慧子、鹿取未放
   レポーター:T・H
   司会とまとめ:鹿取 未放

53 サボテンは棘まで熱しむつちりと乙女の性のやうな実を生(な)す

     (まとめ)
 ぎらぎらの太陽を浴びて育つサボテンは棘まで熱いという形容には実感がある。「乙女の性のやうな実」という大胆な言い方がこの作者らしい。サボテンの実は食べられるそうだが、どんな味なのだろうか。色や形はネットでみることができるが、味までは分からない。濃厚なのだろうか。(鹿取)

    (レポート)
 沙漠のサボテンは、棘まで熱い。そしてその実はむっちりとしていて、乙女の性のようである。ここが難しい。私にはなぜサボテンの実が乙女の性のようなのか、諸氏のお考えを伺いたい。「サボテンの実」と「乙女の性」、そこには虚と実の対比があるのではないか。生々しいけれどそこに強いものを秘めている。作者の乙女に対する思いがある。「サボテンの実」は次代を産むものである。乙女もそれを期待できるもの。そこに作者の熱い思いがある。(T・H)


    (当日意見)
★「乙女の性のやうな実」というところに、作者の力量を感じる。なまなましいけれどつよいもの。
 女性は男性を狂わす、はち切れるような様子。(崎尾)
★作者の固有な感覚(KZ・I)
★レポートのように性を産む行為と結びつけるとつまらない。もっと根源的なものだろう。(鹿取)


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