かまくらdeたんか   鹿取 未放

「かりん」鎌倉支部による渡辺松男の歌・馬場あき子の外国詠などの鑑賞

 

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馬場あき子の外国詠 182(アフリカ)

2014年04月28日 | 短歌一首鑑賞
    【阿弗利加 1サハラ】『青い夜のことば』(1999年刊)P157
                            参加者:崎尾廣子、T・S、N・T、藤本満須子、渡部慧子、鹿取未放
                             レポーター:崎尾廣子
                              司会とまとめ:鹿取 未放
 

15 何も生まず何も与へず生かしめぬ砂のサハラの明けゆく偉大

      (まとめ)(2007年11月)
 レポートに失望とか希望とかあるが、それらには関係ないという意見が多く出された。レポーターは生まず与えず生かしめない沙漠の本質を失望、明けてゆく偉大さを希望と捉えたのだろう。少し言葉を足せばよかったかなと思う。
 これは沙漠の夜明けに感動し讃えた歌だろう。「何も」の語は「生かしめぬ」にも掛かっている。3句まで、思わず口をついて出たようなことばがほとばしっている。その死のような砂の堆積の上から一点の陽光が射し、やがて赤い砂がバラ色に染まりながら夜が明けてゆく。死のような無のような沙漠が生み出す大パノラマ、その不可思議に地球の神秘、命の不思議を感じたのだろう。(鹿取)


      (レポート)(2007年11月)
 サハラの深淵を見る思いの歌である。初句の「何も」2句の「何も」の繰り返しに沙漠の本質を現し、「生かしめぬ」で更に迫ってくる。が「明けゆく偉大」で目の前に広がる光景に希望も見えてくる。沙漠には失望と希望が交差していると詠っているのであろうか。サハラの偉大さはそこに分け入った人のみが実感できるのだ。(崎尾) 

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