かまくらdeたんか   鹿取 未放

「かりん」鎌倉支部による渡辺松男の歌・馬場あき子の外国詠などの鑑賞

 

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馬場あき子の外国詠 11(ネパール)

2013年07月29日 | 短歌1首鑑賞

 馬場あき子の外国詠1首鑑賞 11                            
                 【牛】『ゆふがほの家』(2006年刊)P95


162 牛の尻ゆつたゆつたと行くあとに優雅なるわがバスは従ふ

   (レポート)2009年8月
 今、先生はバスに乗っておられる。バスは警笛も鳴らさず、牛のゆっくりとした歩みに従って、ゆるゆると動いている。郷に入れば郷に従え、じっとがまんの時である。(T・H)
 ★「ゆつた」「ゆつた」「優雅」とユ音が続いている。(慧子)


   (まとめ)
 牛を傷つけると刑罰を受ける。ゆえに車は牛に遠慮して走るわけだが、旅行者としては珍しい風俗ゆえ、牛の後をのろのろと進んでゆくバスを楽しんでいる。少なくとも同行した私はいらいらすることもなかった。この歌も「じっと我慢」の心境ではないのだろう。「優雅なる」はやや皮肉を効かせているかもしれないが、だからといっていらだっているのではない。慧子さんの発言にみられるように、「ゆつた」「ゆつた」はいかにものんびりとした牛の描写であり、ユ音の連続はゆったりとした穏やかな心境を伝えている。(鹿取)
 
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