かまくらdeたんか   鹿取 未放

「かりん」鎌倉支部による渡辺松男の歌・馬場あき子の外国詠などの鑑賞

 

ブログ版 馬場あき子の外国詠324(トルコ)

2018年04月26日 | 短歌一首鑑賞
 ブログ版馬場あき子の外国詠44(2011年10月実施)
   【コンヤにて】『飛種』(1996年刊)P146~
   参加者:泉可奈、K・I、N・I、崎尾廣子、藤本満須子、T・H、渡部慧子、鹿取未放
   レポーター:T・H    司会と記録:鹿取未放

324 トルコタイル陽をうる時の美しさ見上げゐてここに斃れしいもうと

       (まとめ)
 この神学校は彫刻が美しいことで有名で、それ故に現在は彫刻博物館になっているそうだが、もちろんブルーのタイルも美しいに違いない。タイルを見上げていて斃れたといういのは作者の想像か、それとも同行者がそう伝えてくれたのか。いずれにしろ「斃れしいもうと」と体言止めにして結句に万感を込めている。(鹿取)