かまくらdeたんか   鹿取 未放

「かりん」鎌倉支部による渡辺松男の歌・馬場あき子の外国詠などの鑑賞

 

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馬場あき子の外国詠258(中国)

2014年08月02日 | 短歌一首鑑賞

  馬場あき子の旅の歌【飛天の道】『飛天の道』(2000年刊)166頁
             参加者:N・I、Y・I、T・S、藤本満須子、T・H、渡部慧子、鹿取未放
              レポーター:T・H
               司会とまとめ:鹿取 未放


198 富士よ富士しだいに小さく日本は沈みゆき濃きスモッグに満つ

      (まとめ)(2010年3月)
 三保の松原あたりも過ぎ、日本一高く秀麗な富士の山も小さく小さく遠ざかってゆく。そうして飛行機の彼方にはスモッグに満ちた日本そのものが小さく沈むように遠ざかってゆく。スモッグに満ちた日本の国に対する悲しみと哀惜が滲む。(鹿取)


     (意見)(2010年3月)
★T・Hさんは「敦煌に向けての飛行機の中に居られる」とお書きですが、細かいことですみませ
 んが、その窓から富士山が見えるのは変だと思います。現在もあるかどうか知らないのですが、
 2000年以前に、日本から敦煌への直行便ってあったのでしょうか?普通、敦煌に行くには中
 国の都市から国内便の小さな飛行機に乗り換えて行くので、ここは「中国に向けて」でないとお
 かしいと思います。(藤本)


      (レポート)(2010年3月)
 今、馬場先生ご一行は、敦煌に向けての飛行機の中に居られる。先生は今、飛行機の窓から、遠ざかり行く富士山を眺めておられる。その姿が小さくなって遠ざかるのを、日本の現状と考え合わせられて、下界はスモッグに覆われた日本の現状に思いを馳せられて、その現状を嘆いておられる。(T・H)

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