かまくらdeたんか   鹿取 未放

「かりん」鎌倉支部による渡辺松男の歌・馬場あき子の外国詠などの鑑賞

 

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渡辺松男の一首鑑賞  17

2013年08月23日 | 短歌1首鑑賞
   
                   『寒気氾濫』(1997年)地下に還せり18頁
                   司会と記録:鹿取 未放

35 冬銀河げに冴えざえと風のあと敗者勝者はどこにもあらぬ

    (レポート)2013年4月
 「風のあと」「敗者勝者はどこにもあらぬ」とは、まるで木の葉が吹き飛ばされてしまったようだ。俗世の基準でいうところのものは、風にとばされてしまうほどの、うすっぺらなものなのだ。その後は清冽な冬銀河が、ただ「冴えざえと」ある。
  (渡部慧子)


    (記録)2013年4月
 ★敗者勝者ということで、こういうものを超越してますます銀河が冴えて浮かぶ。(崎尾廣子)
 ★どこで読んだか忘れたけど、最近渡辺さんが出世なんて簡単なことはさっさとせよ、という意
  味のことを歌っていてそういう立ち位置なのねと感慨を受けたけど、この歌の下の句はすかっ
  とする。(鹿取)
 ★力への意志で、ニーチェもそんなことを言っている。力への意志はひたすら増大することを目
  指し、そこに主体性や目的はないと言っている。だからここの風も誰が誰をということがない。
   (鈴木良明)
 
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