日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

これが世界の矢作厩舎だ!ブリーダーズカップで日本馬が2勝!

2021年11月07日 | 競馬
日本時間7日早朝、競馬ファンにとって嬉しいニュースが届きました!アメリカ・デルマー競馬場で開催された「2021ブリーダーズカップデー」で、日本から参戦したラヴズオンリーユーが「BCフィリー&メアターフ」で優勝すると、マルシュロレーヌが「BCディスタフ」を制覇!日本勢のブリーダーズカップ初制覇どころか、2勝という快挙を成し遂げました。




「ブリーダーズカップ フィリー&メアターフ」(GⅠ・芝2200m 12頭立て)は、⑧ラヴズオンリーユーの他に、GⅠ5勝の⑥ラブ(アイルランド)、昨年の勝ち馬⑫アウダーリャ(イギリス)、オペラ賞優勝④ルジール(フランス)、4連勝中の⑦ウォーライクゴッデス(アメリカ)、重賞2連勝中①ゴーイングトゥベガス(アメリカ)などが参戦しました。
スタートでゴーイングトゥベガスが好ダッシュを見せたのに対し、⑩オーシャンロード(アイルランド)が出遅れ。先行争いでゴーイングトゥベガス・②ポケットスクエア(アメリカ)・⑪ドッグタグ(アメリカ)の3頭が先頭集団を形成し、ラヴズオンリーユーは4番手、5番手③アカネラ(アイルランド)、ラヴは6番手。7番手ルジール、8番手グループには⑤クイーンスプリーム(イギリス)・アウダーリャ・⑨マイシスターナット(アメリカ)。11番手オーシャンロード、ウォーライクゴッデスが最後方。
1周目の正面スタンド前のところで、ゴーイングトゥベガスが単独先頭、ドッグタグ2番手、ポケットスクエア3番手、ラヴズオンリーユーは4,5番手、ラブは外側6番手、ルジールとアウダーリャは中団馬群、ウォーライクゴッデスは最後方でゴール板を通過。
1,2コーナーを回り、2周目の向正面に入って、ベガス先頭、ドッグタグ2番手、3番手ポケスク、4番手アカネラ、ラヴオンは5番手、6番手ラブ、内側7番手からアウダーリャが並びかける。その後ろの8番手にルジール。後方集団はゴッデスが早めに動きだし、オーシャン,スプリーム,マイシスと続く。
2周目3コーナー、先頭争いはベガス・ドッグ・ポケスクの3頭が並び、4番手集団にはアカネラ・ラヴオン・ラブ、さらに最後方からゴッデスも押し上げてきた。
最後の直線コースでウォーライクゴッデスが先頭に躍り出るが、内でラブが抵抗。マイシスターナット3番手、ラヴズオンリーユーは4番手。残り100mでゴッデスが抜け出すが、ラヴオンがマイシスとゴッデスの間を割って突き抜けて先頭ゴールイン!ラヴズオンリーユーが日本馬として初めてのブリーダーズカップ制覇!2着にマイシスターナット、ウォーライクゴッデス3着、ラブは4着。

ラヴズオンリーユーが今年5月の香港GⅠ「クイーンエリザベス2世カップ」に続き、今年2度目の海外GⅠ勝利を手にしました。日本馬のアメリカGⅠ制覇は、2005年アメリカンオークスのシーザリオ以来だそうです。鞍上の川田将雅騎手は国外のGⅠ競走初勝利です。道中はラブにマークされ続けましたが、直線で前詰まりになりながらも、最後は間を上手く突いて差し切りました。ラヴオンと川田騎手の勝利の執念を見せつけましたね。
ラヴオンは今年3月のドバイシーマクラシックで3着、香港QE2世カップで1着、今回のBCフィリー&メアターフでも勝ち、海外で3戦2勝。日本・香港・アメリカの3か国でGⅠ勝利を収めました。今後の体調次第では、12月の香港カップに参戦予定。「海外GⅠ年間3勝」の偉業も期待したいです。




「ブリーダーズカップ ディスタフ」(GⅠ・ダート1800m 11頭立て)は、日本の⑩マルシュロレーヌの他、今年GⅠ4勝⑥レトルースカ、今年のケンタッキーオークス馬③マラサート、前年のケンタッキーオークス馬⑧シーデアズザデビル、1800mで3勝②ロイヤルフラッグ、前走GⅠ初勝利⑦クレリエール、昨年3着⑪ダンバーロードなどが参戦。
スタート後の先行争いで、①プライベートミッション、レトルースカ、シーデアズザデビルの3頭が飛び出し、⑨アズタイムゴーズバイ4番手、⑦ホロロジスト5番手。マルシュロレーヌは9番手追走。
向正面のところで11頭縦長となり、プライベートミッション先頭、2番手レトルースカ、アズタイムゴーズバイ3番手、シーデアズザデビル4番手、5番手ホロロジスト、④ブルーストライプが6番手。マルシュロレーヌは3コーナー時点で7番手、あとはロイヤルフラッグ、③マラサート、ダンバーロード、クレリエールが最後方。
3,4コーナー中間でマルシュが先頭集団に追いつき、大外のロイフラが連れて上昇。内のシーデアも仕掛け、先頭争いはマルシュ・ロイフラ・シーデアの3頭。
4コーナーを回るところでマルシュロレーヌが先頭に浮上。外からロイヤルフラッグ、大外からクレリエールも追い込み、後続からダンバーロードとマラサートもやって来る。ゴール前でマルシュがダンバーに並ばれ、最後はほぼ同体でフィニッシュ。写真判定となったが、外のマルシュロレーヌがわずかに優勢!ラヴズオンリーユーに続いてのBC制覇を果たしました。


ダート競馬の本場・アメリカで、日本のマルシュロレーヌが米国馬を降す大金星!日本の牝馬が海外ダートGⅠを勝利したのは史上初です。マルシュロレーヌはダートに転向後、地方の交流重賞で4勝を挙げていますが、JRAの重賞は未勝利。当初は同じ厩舎のラヴズオンリーユーの帯同馬扱い。それが「ダート界の牝馬世界一」に上り詰めるというアメリカンドリームを掴み取りました。
今年のダート界は、長らくダート界のトップにいたクリソベリルが引退。交流GⅠでも地方勢が大活躍し、JRA勢のレベルが下がっている印象があります。もしかしたら「BCディスタフ」を勝ったマルシュロレーヌが「JRA賞最優秀ダートホース」の最有力と言えるでしょう。

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