日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

2008日本シリーズ第5戦 先に王手をかけたのは…。

2008年11月07日 | Sports

日本シリーズは4試合を終えて2勝2敗。6日の第5戦で勝った方が先に王手をかけます。今回の試合は非常に重要と言っても過言ではありません。第5戦は西武は涌井秀章、巨人は上原浩治が先発。どちらも2回目の先発マウンド、第1戦では上原が2発の本塁打を浴びたのに対し、涌井が8回まで巨人打線を1安打に抑える好投を見せ、涌井に軍配が上がりました。今回も涌井が巨人をねじ伏せて西武を王手に導くか、それとも上原が初戦のリベンジなるか?

両チームスタメン
  巨人        西武
1(中)鈴木尚広    (二)片岡易之
2(二)木村拓也    (中)栗山巧
3(一)小笠原道大   (遊)中島裕之
4(左)ラミレス     (三)中村剛也
5(指)阿部慎之助   (一)石井義人
6(右)亀井義行    (指)後藤武敏
7(三)脇谷亮太    (右)佐藤友亮
8(遊)坂本勇人    (捕)細川亨
9(捕)鶴岡一成    (中)赤田将吾
 (投)上原浩治    (投)涌井秀章
巨人は不振のイ・スンヨプがスタメンから外れ、阿部が5番、小笠原が一塁、三塁には脇谷が入りました。一方の西武は前日と全く同じのオーダーです。

1回、涌井は巨人打線を3者凡退に抑える順調な立ち上がりを見せたのに対し、上原は片岡、栗山、中島に3連打を浴びて無死満塁の大ピンチ。西武は絶好の大チャンスに中村が登場しますが、上原のフォークの前に空振り三振。続く石井義が2塁ゴロ→併殺崩れの間に片岡が生還して西武が先制。なおも2死1,3塁と追加点のチャンスが続きましたが、初戦で上原からホームランを打っている後藤が見逃し三振に倒れて2者残塁。何とか1失点を抑えた上原ですが、不安な立ち上がりとなりました。
2回、巨人はラミレスが見逃し三振で倒れますが、続く阿部が涌井の初球ストレートをセンターへ弾き返すと、打球はぐんぐんと伸びてバックスクリーンに飛び込むソロ本塁打で同点に追いつきます。
追いつかれた西武は3回、1死の後中島が遊撃ゴロで凡退かと思われましたが、巨人遊撃手・坂本が悪送球。中島は2塁へ進みます。2死後、石井義が上原の初球を右中間へのタイムリーヒットを放って西武が勝ち越しに成功。さらに後藤、佐藤友と続きまたも満塁のチャンスとなりますが、途中出場・銀仁朗が三振に倒れて3者残塁。2失点目を喫した上原は、3回まで7安打を許してしまいこの回でKOとなりました。
4回、巨人は先頭の木村がヒットで出塁しますが、小笠原が遊撃フライ、ラミレスは遊撃ゴロ併殺打とクリーンナップにヒットが出ない。その裏の西武は、巨人2番手・山口鉄也から片岡がヒットで出塁するも、後続が倒れて無得点。また中島は空振り三振に倒れた際、わき腹をいためてしまい途中退場。5回の守備からは平尾博嗣が2塁に入り、片岡がショートに回りました。
5回以降も巨人は涌井の前に反撃できず、6回には2死3塁まで行ったものの木村が見逃し三振に倒れて同点ならず。対する西武は、5回と6回に得点圏に走者を進めたんですが、巨人中継ぎ陣から追加点が奪えません。試合は2-1で西武1点リードで終盤に突入します。
7回、巨人は先頭の小笠原を2塁ゴロに打ち取られますが、続くラミレスがセンター前へ抜けると思われた当たりが2塁ベースに当たり、ライト前へ転がっていく間に2塁まで進みます。記録はラミレスの2塁打。この一打で涌井が動揺したのか、続く阿部にライト前ヒット。西武右翼手・佐藤がバックホームするが、2塁走者・ラミレスが一足早くホームイン。巨人が同点に追いつきます。なおも1死1塁の場面で、亀井がセンターオーバーの2塁打で2,3塁と逆転のチャンス。ここで脇谷が涌井の3球目の直球を弾き返すと、打球は左中間を破る2点タイムリーで逆転!打った脇谷は3塁まで進みガッツポーズ!なおも巨人の勢いは止まりません。坂本が左中間への2塁打で1点追加。この一打で西武・涌井がKO。5連打で4得点、5-2と一気に試合をひっくり返しました。
西武は7回に巨人4番手・豊田清の前に3者凡退、8回には5番手・越智大祐の前に1点が奪えず。9回、巨人は先頭の亀井がライト前ヒットを放つと、脇谷の場面で盗塁を成功させます。1死3塁でイ・スンヨプが代打で登場、死球で出塁。今度は鶴岡の場面で代打・谷佳知。その谷は、西武4番手・谷中の4球目をライト前タイムリーを放って1点追加。代打攻勢が成功した巨人はこの後、鈴木尚のスクイズで1点追加。この回2点を奪い、西武との差を5点に拡げます。その裏、巨人は守護神・クルーンが登場。西武は1死から平尾がレフトへのソロ本塁打で1点を返しますが、反撃はこの1点のみ。おかわり君もクルーンの前に三振、最後の打者・後藤が空振り三振に倒れて試合終了。巨人が7-2で逆転勝ち、日本一に王手をかけました。


日本シリーズ 2008/11/06(木)
西 武-巨 人 第5戦 
(巨人3勝2敗、西武ドーム、18:17、28763人)
G 010 000 402  7
L 101 000 001  3
【投手】
(巨)上原、山口、西村健、豊田、越智、クルーン-鶴岡、加藤
(西)涌井、小野寺、三井、谷中-細川、銀仁朗、野田
【責任投手】
(勝)西村健4試合1勝
(敗)涌井2試合1勝1敗
【本塁打】
(巨)阿部1号ソロ(2回、涌井)
(西)平尾1号ソロ(9回、クルーン)


西武VS巨人の第5戦は、巨人が上原が3回でKOされるも、7回に涌井から5連打で4得点を奪い逆転勝ち!対戦成績を3勝2敗で王手をかけました。5番に入った阿部は、最初の打席で一時は同点となるソロ本塁打、3打席目は同点タイムリーを放って2安打2打点の活躍。4番・ラミレスはラッキーな2塁打もあれば、全力疾走で本塁生還と2度の好走塁を見せました。ラミレスの足が逆転&5連打を生んだのかもしれません。打撃面では4打数2安打とマルチヒットでした。脇谷は逆転3塁打を放って2試合連続スタメン起用に応えることが出来ました。9回に代打で出場した谷は、2試合連続無安打と不振モードでしたが、この日はタイムリーヒットを放ちました。一方のスンヨプは死球で出塁。まだ不振は続くのか…。
投手陣では、先発の上原が3回7安打2失点と苦しい投球内容で降板。2試合とも白星が挙げられず、不完全燃焼のシリーズとなったことでしょう。この試合で勝利投手になったのは、3番手で登板した西村健太朗。5回2死から登板すると、1回1/3を投げ無失点の内容。シリーズ4試合目の登板で初勝利を挙げました。
西武は涌井が6回まで2安打1失点・6奪三振の好投、シリーズ2勝目が見えたところで悪夢が待っていました。7回にラミレスの2塁打から狂いが生じ、5連打を浴びて敗戦投手。打線は13安打放ちながら12残塁、得点は石井義が2打点、平尾の本塁打の3点のみ。初回に満塁のチャンスがあったものの、中村が三振に倒れれば、得点は1点のみ。3回にも満塁の場面がありましたが、銀仁朗捕手が三振に倒れました。あの時追加点を奪えばよかった…。そしてチームにとって痛い出来事が。2回に細川捕手が右肩を負傷すれば、4回には中島がわき腹を痛めて途中交代。いずれも軽症で次の試合に出たいと言ってますが、不安が残ることは間違いありません。
金曜日は移動日でお休み、土曜日からは再び東京ドームに舞台を移します。第6戦の先発は巨人が高橋尚成、西武が帆足和幸の予定。巨人が第6戦で日本一を決めるのか?非常事態の西武が第6戦を制して最終決戦に持ち込むのか?



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2 コメント

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Unknown (スポーツ瓦版)
2008-11-07 19:24:10
TB有り難う御座いました。
巨人の方に流れが向いてましたね。
スポーツ瓦版(ヒガシ)さん (魔胃蹴)
2008-11-08 13:59:34
中継ぎ陣が上原の不調をカバーし、西武の追加点を阻止したことも大きかったのもあると思います…。

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