日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ダービー馬はやっぱり強い!ワグネリアン神戸新聞杯を完勝!レイデオロは1年ぶり勝利!

2018年09月23日 | 競馬

秋分の日だった9月23日は、競馬ファンにとって注目の重賞レースが2つもありました。阪神競馬場の神戸新聞杯は、今年のダービー馬・ワグネリアンと皐月賞馬のエポカドーロが直接対決。中山競馬場のオールカマーも、2017年のダービー馬・レイデオロVS皐月賞馬・アルアインが顔を合わせました。「ダービー馬VS皐月賞馬」のダブル重賞、勝ったのはどっちだ!?





第66回神戸新聞杯(GⅡ・芝2400m 10頭立て)は、ダービー馬③ワグネリアン、皐月賞馬⑧エポカドーロの他に、ダービー4着②エタリオウ、青葉賞馬①ゴーフォザサミット、京都新聞杯を勝った④ステイフーリッシュ、ホープフルステークス覇者⑤タイムフライヤー、ラジオNIKKEI賞覇者⑥メイショウテッコンと、少頭数ながら好メンバーが揃いました。
スタート直後、エポカドーロが躓くアクシデント。波乱のスタートとなった神戸新聞杯、スタンド前の先行争いで⑦ビッグスモーキーが先頭に立つが、1コーナー手前でメイショウテッコンがスモーキーを抜いて先頭を奪い取る。ステイフーリッシュ3番手、タイムフライヤー4番手、ゴーフォザサミット6番手、ワグネリアン7番手につけ、エポカドーロは8番手、エタリオウ最後方で1コーナーを回った。
縦長の状態で2コーナーから向正面に差し掛かり、メイショウテッコンが先頭、2番手にビッグスモーキー、3番手ステイフーリッシュ、4番手タイムフライヤー、5番手⑩ハーベストムーン、6番手にゴーフォザサミット。ダービー馬のワグネリアンは7番手、皐月賞馬のエポカドーロは8番手、9番手⑨アドマイヤアルバ、エタリオウがしんがりを追走している。
外回り3コーナーに入り、先頭のテッコンがゆったりとしたペースでひた走り、スモーキー2番手、フーリッシュ3番手は変わらず。ハーベストが4番手に上がり、ワグネリが残り1000mのところで追い出し開始。ワグネリの仕掛けを見て、エポカもギアを上げ始めた。エタリはまだ最後方で脚を溜めている。
4コーナーを回り、最後の直線コースでもメイショウテッコンが先頭キープ。外からワグネリアンとエポカドーロが襲い掛かる。クラシックホース2頭の戦いとなるのか?さらにエタリオウも大外を持ち出した。残り200mを切り、ワグネリがテッコンを捕らえる。エポカも3番手に上がるが、脚が止まったか。ラスト100mを切ってワグネリが抜け出し、エタリがゴール前突っ込んできたが、ワグネリアン先頭でゴールイン!ワグネリアンがダービー馬の意地を見せ、神戸新聞杯を制覇しました!

菊花賞トライアル・神戸新聞杯は、ゴール前で抜け出したワグネリアンが1着。序盤から7番手を走り、直線で大外から追い込んで逃げ粘るメイショウテッコンを捕らえました。最後方から猛追を見せたエタリオウが2着に入り、友道康夫厩舎のワンツーフィニッシュ。スタートから先行を続けたメイショウテッコンが3着と粘り、菊花賞の優先出走権をゲット。1番人気だったエポカドーロは、スタートでの躓きが響いて4着。ワグネリ、エタリ、テッコンの上位3頭が馬体重を10キロ以上増やしたのに対し、エポカはダービーから-4Kgも減ったのも痛かったです。
ワグネリアンは前走のダービーに続いての連勝で重賞3勝目。鞍上の藤岡康太騎手は、この勝利でJRA通算500勝を達成しました。お母さんのミスアンコールが、北海道地震の時に骨折して安楽死。さらには主戦を務めている福永祐一騎手が頭蓋骨骨折で騎乗断念、藤岡騎手に乗り替わり。秋初戦を前に2つの試練に直面しましたが、ダービー馬の貫禄を示しました。普段は調教で乗っている康太騎手も、代打の役目を果たしましたね。試練を乗り越えたワグネリアンは、この先もっと強くなるはずだ。

というわけで、菊花賞トライアル2競走が終了し、「セントライト記念組」からはジェネラーレウーノ・レイエンダ・グレイルの3頭、「神戸新聞杯組」からはワグネリアン・エタリオウ・メイショウテッコンの3頭が優先出走権を獲得しました。このうち、レイエンダは「次走未定」→菊は出ないかも。ワグネリアンは天皇賞・秋に向かい、本番では福永騎手に戻る予定とのことです。
菊花賞はジェネラーレ、エタリオウの他に、エポカドーロとブラストワンピースも出走予定。ブラワンは新潟記念から直行だけど、古馬を破った勢いがある。エポカは馬体重の回復&スタートでコケなければ優勝争いする思います。ジェネラーレの粘り腰、エタリオウの末脚もすごいからなぁ。果たして、最後の1冠を手にするのはどの馬になるのか?







第64回産経賞オールカマー(GⅡ・芝2200m 12頭立て)は、2017年ダービー馬⑦レイデオロ、皐月賞馬①アルアインのほかに、2015年の有馬記念馬⑧ゴールドアクター、日経賞を勝った③ガンコ、函館記念を制した⑪エアアンセム、AJCCを勝った②ダンビュライト、1年半ぶりの復帰となる⑨ミライヘノツバサ、⑩ブラックバゴなどが参戦しました。
スタートでアルアインが良い飛び出しを見せ、レイデオロはまあまあ。ブラッグバゴは後方から。好ダッシュを見せたアルアインと④マイネルミラノ、ゴールドアクター、ミライヘノツバサの4頭が前を行くが、アルアインとミラノが並ぶ。ガンコは5番手、ダンビュライト内側7番手、レイデオロはエアアンセムと並んで8,9番手の位置でスタンド前を通過していった。
1コーナーを回り、外回りコースに向かうところで、マイネルミラノが単独先頭、アルアインは2番手に下げ、3番手にミライヘノツバサ、4番手ゴールドアクター。5番手にガンコ、6番手ダンビュライト、7番手⑫マイネルフロスト、その後ろの8番手にレイデオロが追走。中団より後ろの9番手にエアアンセム、10番手⑥ショウナンバッハ、11番手ブラックバゴ、最後方に⑤ブライトバローズ。
3コーナーに差し掛かり、逃げるミラノと2番手のアルアインとの差が少し縮まる。ミラツバとゴルアクが3,4番手で並走し、ガンコ5番手、フロスト6番手、ダンビュラ7番手、レイデオロはまだ中団の位置。エアアンが外から捲るように進出。
4コーナーから最後の直線コースのところで、アルアインが先頭に躍り出て、ガンコが2番手に上がる。レイデオロは内側に入り、外からエアアンセムも接近する。残り200mを切って、アルアインとレイデオロの2頭が抜け出し、一騎討ちの態勢。ゴール残り100mでレイデオロが並び、ゴール前でアルアインをかわして1着ゴール!東でもダービー馬に軍配!レイデオロが中山で復活です。


「2017年のダービー馬VS皐月賞馬」のオールカマーは、レイデオロが1番人気に応えて勝利。アルアインは直線早めに抜け出したものの2着。アルアインがこのまま押し切るかと思ったら、レイデオロが内側を突いて快心の差し切りを決めました。2頭から離れた3着争いは、2番人気だったダンビュライトが内側から脚を伸ばして3着を確保。ショウナンアンセムはクビ差の4着。4番人気のガンコは7着という結果に。藤岡佑介騎手も弟に続きたかった…。もう1頭のGⅠ馬・ゴールドアクターは、ブービーの12着。もうダメかもね。
勝ったレイデオロは、昨年の神戸新聞杯以来、実に1年ぶりの勝ち星を挙げ、通算4度目の重賞制覇。今年に入ってからは、京都記念3着、ドバイシーマクラシックで4着。ドバイから約半年ぶりのレースでしたが、ここで復活を果たしましたね。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、今月だけで重賞4勝と絶好調です。
休み明けのレースで勝ちきったレイデオロは、次走に秋の天皇賞を使う予定。ワグネリアンとレイデオロ、さらには2年前のダービー馬・マカヒキとの競演が実現する可能性が高いかも!?他にもミッキーロケット、スワーヴリチャード、ダノンプレミアム、アルアインなども参戦予定だし、サングレーザーやヴィブロスも出るかもしれない。ヤバい!豪華な面子になりそう。




来週は秋のGⅠ開幕戦・スプリンターズステークスが行われます。春の高松宮記念を勝ったファインニードルは「スプリントGⅠ春秋連覇」に挑み、レッドファルクスは同一GⅠ3連覇がかかっています。しかし、ミルコ・デムーロ騎手が騎乗停止でアウトとなり、戸崎圭太騎手に変更。函館SSで復活を遂げたセイウンコウセイ、ナックビーナス、ダイメイプリンセス、アレスバローズ、ラブカンプーといった「サマースプリントシリーズ」で活躍した馬達、スプリントGⅠ2着続きのレッツゴードンキ、ムーンクエイク、香港からラッキーバブルズも出走予定です。さあこれから、GⅠレースが続くぞ!





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