日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

平成最後の夏競馬 新潟記念&小倉2歳ステークス

2018年09月02日 | 競馬


2018年の夏競馬も9月2日で最終日。この日は新潟競馬場でサマー2000シリーズの最終戦・新潟記念、小倉競馬場では小倉2歳ステークスが行われました。



第38回小倉2歳ステークス(GⅢ・芝1200m 14頭立て)は、デビュー2戦2勝の⑤シングルアップ、ルーラーシップ産駒③ルチアーナミノル、中京未勝利戦で圧勝した④セプタリアン、ひまわり賞を勝った⑦カシノティーダ、⑭ジャカランダシティ、⑥ファンタジスト、①チュウワフライヤー、⑫ブルベアオーロなどが参戦しました。
スタート前、セプタリアンがゲート内で暴れだしたので外枠発走。レースは⑪タムロドリームが好スタートを決めるが、チュウワフライヤーがハナを切る。2番手に②エイシンノホシ、3番手ファンタジスト、4番手にタムロドリーム、5番手ルチアーナミノル。中団グループは、シングルアップ、カシノティーダ、⑧ミヤジシルフィード、⑨アズマヘリテージ、ブルベアオーロ、セプタリアン、⑬タガノジェロディと固まっている。後方2番手からジャカランダシティ、⑩アーデントリーが最後方という展開。
3,4コーナー中間、ゴール残り600mのところで、先頭争いはチュウワ、エイシンノ、ファンタジストの3頭が固まる。その後ろの4番手グループにシングルとルチアーナ、大外にセプタリアンがいる。ブルベアとジャカランダは中団より後ろの位置。
14頭一団で最後の直線に差し掛かり、チュウワフライヤーがまだ先頭だが、内からシングルアップ、外からファンタジストが接近。さらにアズマヘリテージが最内を突いて上昇する。残り200mでファンタジストが抜け出し、ヘリテージが2番手に上がり、シングルとシルフィードなどが3番手を争うが、ファンタジストが先頭でゴールイン!今年の小倉2歳チャンピオンはファンタジスト!2連勝で重賞制覇を果たしました。

今年最後の小倉の重賞レースは、単勝3番人気のファンタジストが快勝しました。2着のアズマヘリテージは単勝オッズで13番人気。3着には9番人気のミヤジシルフィードが入り、⑥-⑨-⑧の3連単で627,690円の高配当がつきました。1番人気だったシングルアップは6着に終わり、デビュー3連勝ならず。2番人気のルチアーナミノルも8着、ゲート内で立ち上がった4番人気のセプタリアンは14着のシンガリ負けでした。
勝ったファンタジストは、栗東・梅田智之厩舎に所属。父はロードカナロア、母はディープインアスク、母の父はディープインパクト。「カナロア×ディープ」の配合ってめっちゃ強そうだし、熱いですなぁ。カナロア産駒は先週のケイデンスコールに続き、2週連続で2歳重賞を制したことになります。7月15日の中京での新馬戦では、ディアンドルの追撃をクビ差で凌いで勝利。今回は直線での抜け出しが決まり、そのまま突き抜けました。
鞍上の武豊騎手は、昨年のアサクサゲンキに続いての小倉2歳ステークス連覇で、通算3勝目。この日は2勝を挙げ、通算4,000勝まであと5勝となりました。年末の朝日杯もファンタジストに騎乗するのか?



第54回農林水産省賞典 新潟記念(GⅢ・芝2000m 13頭立て)は、今年のダービーで5着に敗れた①ブラストワンピースが登場。他にも、中山金杯から約8か月ぶりの⑬セダブリランテス、エプソムカップ3着⑩グリュイエール、七夕賞で優勝した⑥メドウラーク、⑤メートルダール、⑧ストーンウェア、藤田菜七子騎手鞍上の③ベアインマインドなどが出走。
スタートは13頭ほぼ揃った形。先行争いで、⑦マイネルミラノがスーッと先手を奪い、⑫スズカディープが2番手。3番手にマイネルハニー、4番手⑨レアリスタ、セダブリランテスは外側の5番手。6番手集団には、内側ベアインマインド、真ん中ストーンウェア、外側にメートルダール。9番手⑪エンジニア、10番手メドウラーク、ブラストワンピースが11番手を追走。12番手④ショウナンバッハ、最後方に⑤メドウラークという展開。
外回りの3コーナーを回り、先頭のミラノは前半1000mを59秒2で通過。2番手争いではマイハニとスズディーが並び、レアリスタ4番手、セダブリ5番手は変わらず。ベアインは内側6番手、ストウェアは中団の真ん中、グリュイは中団馬群の外側、後方3番手のブラワンは外に出した。
勝負は659mの直線コース。13頭が横に大きく広がった。先頭のマイネルミラノは内ラチを沿って走るが、マイネルハニーが接近する。さらにはメドウラーク、レアリスタ、セダブリランテス、ブラストワンピースと先頭争いは激戦ムード。残り400mを切って、一番外に持ち出したブラワンが先頭に浮上。真ん中からメドウとバッハが追い込み、さらにはメートルダールも追い上げる。しかし、ブラストワンピースがそのまま押し切ってゴール!3歳馬ブラストワンピースが古馬を捻じ伏せ、新潟記念快勝です。

夏の新潟のフィナーレを飾る新潟記念は、単勝1.8倍の圧倒的1番人気だったブラストワンピースが完勝しました。2着には6番人気のメートルダール、3着に13番人気のショウナンバッハが入りました。3番人気だったセダブリランテスは、骨折休養明けとトップハンデ57.5Kgが響いて7着。藤田騎手が乗ったベアインマインドは8着、2番人気のグリュイエールは10着と大敗しました。
ブラストワンピースは今年3月の毎日杯以来2度目の重賞勝ちで通算4勝目。前走のダービーでは2番人気になりながらも5着。それから約3か月ぶりのレースとなった今回は、一番外側から先頭に立つと、ムチなしで突き放しました。初めての古馬戦だったけど、着差以上に強かったです。3歳馬が新潟記念を制したのは、1983年のアップセッター以来35年ぶりだそうです(※左回りコースに変更してからは初めて)。この後は菊花賞に向かうけど、恐らく直行でしょう。この馬に3000mを走れるスタミナがあるかどうかだ…。

というわけで、2018年の夏競馬はこれにて終了。サマー2000シリーズはメドウラークが13ポイントで優勝。七夕賞で10点、小倉記念で1点を獲得し、新潟記念で5着以下だったら「該当馬なし」でしたが、5着に入って2点獲得して優勝を決めました。札幌記念を勝ったサングレーザーは12ポイントで2位、小倉記念覇者・トリオンフ、函館記念を勝ったエアアンセム、新潟記念覇者・ブラストワンピースは10点で3位タイでした。
リーディングジョッキー争いでは、新潟は石橋脩騎手とミルコ・デムーロ騎手が12勝で並びましたが、2着が8回もあった石橋騎手が新潟リーディングに輝きました。札幌ではジョアン・モレイラ騎手が31勝を挙げて「札幌リーディング」を獲得。モレイラ騎手は秋にもJRA免許試験、短期免許で再来日予定です。小倉リーディングは19勝の北村友一騎手が獲得しています。


来週からは秋競馬が始まり、8日は中山競馬場で秋華賞トライアルの紫苑ステークス、9日はセントウルステークスと京成杯オータムハンデが行われます。これからは秋のGⅠにつながるステップレースが続くので、目が離せません。
















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