日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

エリザベス女王杯2008 リトルアマポーラの優勝よりもポルトフィーノの落馬の方が印象的でした…。

2008年11月17日 | 競馬

秋の最強牝馬決定戦・第33回エリザベス女王杯が16日、京都競馬場で行われました。このレースは今年から新設された国際GIシリーズ・「ジャパン・オータムインターナショナル」の開幕戦とともに、7週連続GI競走のスタートでもあります。競馬ファンにとっては楽しみな日曜日が続きます。
さて今年の「エリ女」ですが、2年前に1位で入線しながらも斜行で12着で降着となったカワカミプリンセスが参戦。完全復活と2年前の悪夢を払拭できたのか?「ウオッカ&ダイスカ世代」からはベッラレイアが悲願のGI奪取へ。3歳世代からは、桜花賞馬のレジネッタ、牝馬3冠を無冠に終えたリトルアマポーラとマイネレーツェル、そして相次ぐ故障でクラシックを棒に振ったポルトフィーノがようやくGIの桧舞台に初登場。海外勢からはドイツのフェアブリーズとフランスのトレラピッド の2頭が来日。フルゲート18頭が出走したこのレース、スタートから波乱が起きました。

直前の単勝オッズでは、⑮カワカミプリンセスが1.8倍と断然の1番人気。2番人気には⑬ベッラレイア(7.2倍)、3番人気に⑤ポルトフィーノ(7.9倍)。10倍以下のオッズはこの3頭のみ。4番人気以降は⑯リトルアマポーラ、⑪ムードインディゴが続き、⑱レジネッタは7番人気でした。
スタートでいきなりアクシデントが!ゲートが開いたのと同時にポルトフィーノが躓いて落馬。場内が悲鳴に包まれる中、先行争いで⑭コスモプラチナが先頭に立つと、2番手以降を引き離しにかかります。2番手には三浦皇成騎乗の③ビエンナーレ、④フェアブリーズは4番手追走、5番手に⑯リトルアマポーラ、カワカミプリンセスは6,7番手付近で⑦マイネレーツェルと並走。ベッラレイアは10番手の位置で末脚勝負。レジネッタはトレラピッドの後ろにつけて後方の15番手。おぎやはぎの小木さんお気に入りの⑨アルコセニョーラは「最後方なんです!」
外回りの3コーナーの下り坂でもコスモプラチナが先頭をキープしているが、2番手以降の差はもう無くなった。アマポーラとカワカミがここで追撃モードで最後の直線へ。最後の直線に入ってビエンナーレが先頭に立つが、アマポーラがすぐに首位浮上。カワカミとベッラレイアが外から懸命に追い上げるが届きそうに無いリトルアマポーラがそのまま先頭でゴール。でもなぜか空馬のポルトフィーノが先にゴール板通過しちゃったよ…。2着にはカワカミプリンセス、ベッラレイアは3着まで。

最終成績&払戻金
1⑯リトルアマポーラ  2:12.1
2⑮カワカミプリンセス 1.1/2
3⑬ベッラレイア    3/4
4⑦マイネレーツェル  2.1/2
5①レインダンス    クビ
6⑪ムードインディゴ  1/2
7⑨アルコセニョーラ  クビ
8②レッドアゲート   クビ
9⑫アスクデピュティ  1.3/4
10⑥トレラピッド    1/2
11⑰トウカイルナ    クビ
12⑱レジネッタ     クビ
13⑧エフティマイア   3/4
14③ビエンナーレ    1.1/2
15⑩ピサノジュバン   3.1/2
16④フェアブリーズ   4
17⑭コスモプラチナ   3.1/2
 ⑤ポルトフィーノ   落馬競走中止
単勝 16 1,320円
複勝 16 250円
   15 110円
   13 170円
枠連 7-8 560円
馬連 15-16 1,010円
馬単 16-15 3,450円
ワイド 15-16 410円
    13-16 1,030円
    13-15 210円
3連複 13-15-16 1,660円
3連単 16-15-13 12,690円

ポルトフィーノの落馬という波乱が起きた今年のエリザベス女王杯は、リトルアマポーラが牝馬クラシックでの雪辱を果たしてGI初優勝を成し遂げました。2着に終わったカワカミプリンセスは復活ならず。桜花賞馬・レジネッタは12着大敗、海外勢はトレラピッドが10着、フェアブリーズが16着といずれも2ケタ順位で完敗に終わりました。
優勝したリトルアマポーラに騎乗したクリストフ・ルメール騎手は、ハーツクライとのコンビでディープインパクトの無敗4冠を阻んだ2005年の有馬記念以来の日本GI2勝目を飾りました。牝馬クラシックでは期待に応えられなかったので、古馬相手のレースでは苦戦するんじゃないかなと思っていましたが、ルメール騎手の手綱裁きで大仕事をやり遂げました。さあこれで最優秀3歳牝馬の行方が全くわからなくなりましたよ。レジネッタ、トールポピー、ブラックエンブレム、アマポーラの4頭からどれが選ばれるのでしょうか?
1番人気で2着に敗れたカワカミプリンセスは、2年前の借りを返すことが出来ず完敗。降着事件以降勝ちきれないレースが続いているだけに、次走こそは復活劇を見せて欲しいところなんですが、ウオッカとダイワスカーレットといった日本が誇る女傑2頭を倒すことが出来るのか?カワカミ陣営もこのまま終わるわけには行かないでしょう。
スタートで落馬してしまったポルトフィーノは、空馬になった後、先頭を走っていたコスモプラチナより前に走り、最後の直線では大外から一気に突き抜けて、1位のリトルアマポーラより1馬身離してゴールしてしまいました。ゴール板通過後も京都の馬場を颯爽と駆け抜けていったのでした…。「ありえない世界の話」になりますが、みんな騎手が乗っていなかったらポルトフィーノが優勝していたのかも…。リトルアマポーラの優勝よりも印象に残ってしまうような出来事でしたよ。馬は異常なし、鞍上の武豊騎手は両肩を打撲しましたが軽症でした。落馬したことにより、ポルトフィーノ絡みの馬券の約40億円が一瞬にしてパーとなりました。ファンも「豊、金返せ!」という気持ちになったのかもしれません。
武豊騎手と言えば、2002年の菊花賞でノーリーズンとのコンビで挑んだ時に落馬してしまったという苦い思い出がありました。その時は110億円が紙くずと化してしまいました。ポルトフィーノは、父がクロフネで母がエアグルーブといった最強のDNAを持つ良血馬なのに、GIレースでは左寛ハ行、骨折、賞金不足で除外と縁が無く、ようやく桧舞台に立ったのにスタート直後に落馬。不運続きのポルトフィーノにこの先明るい未来はあるのだろうか。



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コメント (2)
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