Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

「旗振り山」柴田昭彦著・ナカニシヤを読みました!

2007年03月09日 | 山に関する本やマンガ
またもやナカニシヤさんからの、世にも珍しい本だ。
日本で初めての、旗振り通信ルートを解明した本だ。
旗振り通信とは、見晴らしの良い区間同士で大きな旗を振ることで
米相場の情報を、迅速に伝える仕組みのことで、江戸時代から、
明治、大正前半にかけて行なわれていたという。

大阪の堂島を拠点に、西は九州北部、東は江戸まで、電信電報が普及
するまでの間、シッカリ通信されていたそうな。すごいことである。

旗振山、旗山、畑山、高畑山、相場振山(ソバフリ山)などの名をもつ山は、
旗振りが行なわれていた山だと思っていいようだ。

殆ど、当時の状況を知る人がいなくなってしまった現在、
執念としかいいようがない粘り強い現地調査によって、通信ルートを
解明されて著者の努力には、ただただ敬服するしかない。

ちなみに山と渓谷社「大阪府の山」の中で、竜王山が旗振り山だったと
書いてあるのは著者の聞き違えであり、間違いである。
改訂版が将来、出るのであれば訂正したい。

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