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「ワクチン有効論」は「統計詐欺」によって支えられている

2021-09-13 09:59:10 | 新型コロナウイルス感染症

<そのうち世界中で同じことが起きるのではないか>

 

「ワクチン有効論」が「統計詐欺」であることは、分かる方にはすぐ分かると思うが、これを一般の方にうまく伝えるには困難を伴う。

端的には、多くの「ワクチン有効論」は、

1)実証データを伴わない勝手な断言(「集団免疫がつく」など)

2)都合の悪いデータの無視・除外

3)バイアス(正しい評価を妨げるデータ上の偏り)の無視

からなっているように見える。

どのぐらい伝わるか分からないが、最近のデータをもとに、説明を試みてみよう。

 

例えば、ここに2021年7月の日本のデータがある。

下から2段目に65歳以上のコロナ感染致死率が、ワクチン接種回数ごとに提示されている。
これによると、未接種者の致死率が2.83%なのに対して、2回接種者が1.22%である。

こういった数値をもとに、「重症化予防効果が確認された」と報道されているわけだが、「なんだ、ワクチン効いてるじゃないか」、と一般の方が思うのは、やむを得ないかもしれない。

しかし、医師や医学系研究者たちは、当然、以下のように指摘しなければならない。
「あ、これはバイアスの問題があって、ワクチン接種群に有利な可能性があるので、何とも言えない数値ですね。」
ところが、今回の騒動では、大多数の医師や医学系研究者方々に、そういった基本的な統計の素養がなく、簡単に怪しげな数値に振り回されてしまう、ということが発覚した。
厳しく言えば、無能が発覚して醜態を晒してしまった、と言える。
一般の方々も、統計で騙されないように、まず以下の点は押さえておいた方がいいのではないかと思われる。
 
ある集団に、任意でワクチン接種を受けてもらった場合、少し考えて頂くと分かるが、「ワクチン非接種者」は、ワクチンを打つことにリスクのある、生物学的に脆弱な個体の割合が高くなる可能性がある。
さらに、純粋な疾患等による脆弱さ以外でも、元の生活状況が悪ければ悪いほど、ワクチン接種しない方向になり得る(経済状況や衛生意識が低いほど、ワクチン接種から遠ざかる、など)。
つまり、「任意でワクチン接種を受けてもらった集団においては、ワクチン接種群の方が、より感染しにくく、重症化しにくい方向に、バイアスがかかる可能性がある」、ことを念頭におかなければならない。
ここでもう一度先ほどの表を見てみよう。
65歳以上の群で、2回接種者の致死率が低いのは、ワクチン効果とは関係のない、上記のようなバイアスを見ている可能性があり、当たり前と言えば当たり前で、これを持って「ワクチン効いてる!」などと報道しては本来はいけないわけだ。
むしろ、その一行上の、「全年齢」の数値が問題である。
「全年齢」では、未接種者の致死率が0.12%であるのに対して、2回接種者の致死率が0.58%とむしろ、ワクチン接種者の致死率の方が高い。
実は、この現象は、日本のものだけでなく、ファイザー治験でも、イギリスの実データでも、全年齢だと、未接種者よりも2回接種者の致死率の方が数値上は高い。
これはおかしいだろう。
 
上記の通り、ワクチン接種群の方が有利なうえに、きわめて有効性の高いワクチンを打ったのに、ワクチン接種群の方が致死率が高くなっている。
よって、「このワクチン、重症化抑制効果なんて本当にあるんですかね」という話に当然なる。
しかしながら、これも他にいろんなバイアスがかかっているだろう数値であるため、究極は、やはり無作為割り付けした治験形式(ただし、今回の治験に関しては、形式上は無作為化二重盲検だが、副反応が強すぎて実薬群が気づいてしまうため、実質的には盲検にはなっていない)のデータを見てみる必要があるだろう。
では、治験の結果、死亡数や死亡率はワクチンによって軽減されたのか。
これがファイザー治験の死亡に関する結果だが、これは、「そもそも偽薬群でコロナ死が2人しか発生していないので、ワクチンの死亡に関する効果が評価できない」、というだいぶお寒い結果になっている。
コロナ感染での死亡率が低すぎて、ワクチンの効果が検証できないわけだ。
一応、2万人にワクチンを打って半年経過を見たら、コロナ死を一人減らしたが、感染致死率に関しては、ワクチン群の方が数値上は高い。
さらに問題なのは、実は、先ほどの表は、だいぶ悪質な表であり、実際にワクチン接種者で死亡した人数は、15人ではなく20人である。
もう一度よく見てみよう。
表の一番下に、「盲検解除時点までの死亡例」、とある。
治験中に緊急使用許可が下りたため、その時点で、参加者に希望を取って、例えば「偽薬群だったけれども、ワクチンを打ちたい」という場合は、その人に追加で実薬ワクチンを接種しているわけだ。
そして、論文の別の箇所に「盲検解除後にワクチン接種群で3人が死亡、もともと偽薬群で後から実薬ワクチン接種をした人が2人死亡(*確認したい方は同論文のresult部分をよくご覧ください)」とある。
つまり、この表では、勝手に、「盲検解除時点まで」という条件を設けて、都合の悪い5人の死亡例を除外してある。
よって、ワクチン接種群での実質的な死亡は、計20人である。
これも、だいぶおかしいだろう。
このワクチンは、コロナ死を一人減らす間に、非コロナ死を7人増やしたわけだ。
しかもこれは、日本よりも10倍以上流行している状態での結果だから、日本の感染状況に合わせると、コロナ死を一人減らすには、20万人にワクチン接種が必要となり、単純計算では、その間に、非コロナ死が70人増える計算となる。
このデータだけからでも、ワクチン推進論の破綻は明確だが、最初の話に立ち返って、当初言われていた「95%有効」という話はいったい何だったのか、も考えてみよう。
 
これは、そもそも、数値が操作されている疑惑があったり、ワクチンによる感染前倒し効果(いわゆる「魔の2週間」)をきちんと評価していなかったり、いろんな要因があるだろう。
もっと言えば、勝手に「ワクチンの有効性」と宣言してしまっているが、正確には、「非接種群と比較した際の、接種群の相対リスク低下率」であって、いろんな要因が入り得る。
まあその辺は置いておいて、仮にこの数値や解釈が正しいとして良く考えて頂きたいが、これは、「発症を95%抑制した」という話である。
「発症抑制」というのは、「症状が抑制された」という意味である。
 
例えば、風邪をひいたときに、解熱鎮痛剤を使用すれば、症状は抑制されるが、風邪自体は治ってもいないし軽減もしていない。
だから、「症状抑制」は、必ずしもその疾患を改善させたことを意味しないし、あまり症状抑制が強いと(そもそも症状の主体は防御反応であるから)、場合によってはその個体にとって危険を招き得るだろう。
 
おそらくは、他の様々なデータから、このワクチンには一定の感染予防効果やコロナ感染自体に対しての軽減効果が、当初のオリジナル株に対して、2回接種後3-4か月程度はあったのだろう。
しかし、「疾患の改善ではない、単なる症状抑制効果」も強く、そのために発症が分かりにくく、進行した状態で感染が発覚することが多いため、実際の感染致死率が未接種者より上がってしまっているのではないか、という可能性が考えられる。
 
いずれにしろ、現時点までで最も信頼性が高いはずのデータである治験データ上は、確認されているのは「症状抑制効果」だけで、感染予防も重症化予防も確認されていない(死亡率が低下しなければ、重症化予防が確認されたとは言えない:下記*)。
にも関わらず、いろんなデータにバイアスがかかったまま、確信犯的にあるいは無能ゆえに、「ワクチン有効論」が喧伝されている、というのが実情である。
「主要メディア」や「専門家」から流されている情報に対しては、その辺も念頭において、十分正誤についてご検討されたい。
 
*例えば、「人工呼吸器が付いている状態を重症者とする」と定義すると、一見理にかなっているように見えるが、自宅で急変死した場合は、重症者に入らない。このように、重症者は定義によって人為的に数値をいじれてしまうため、重症化抑制の評価は、基本的に、死亡の抑制によって確認すべきである。
 


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