ダプール・バリ 神々の島の台所

インドネシア・バリ島から愛をこめて。

影武者のお通し(蒸し茄子の中華風)

2015-10-03 22:13:31 | 和食「影武者」
影武者のお通しシリーズ、今日は「蒸し茄子の中華風」。



茄子はヘタの部分をカットし、火が通りやすいようにタテに二つに切り、湯気の立った蒸し器に入れて5〜6分蒸します。
その間にタレを作ります。
醤油、酢、ごま油、ネギのみじん切り、ショウガのみじん切り、少々の砂糖をよく合わせておきます。
茄子が中までよく火が通ったことを確認したら火を止め、トングなどで取り出します。
なるべく熱いうちに(ちょっと冷まさないと触れませんが)小指くらいの太さに長く割き、
まな板に先っぽを揃えるようにして置いていきます。
食べやすい長さ(3〜4cmくらいかな?)に切り分け、ボールに入れて、合わせておいたタレをからめて出来上がり。

タレは醤油・酢・ごま油が同量くらいがちょうどいいですが、味見をしながら足していって下さい。
さっぱりしていて、冷やすと夏にぴったりのお惣菜になりますね。
器に盛り、あれば青じその千切りを上に乗っけます。

この一ヶ月の間、時々、友人が自分の菜園でつくった茄子を分けてくれます。



その友人とは、画家の Wayan Sila さん。
フクロウの絵で有名な画家さんです。(ウェブサイトはこちら
サイトからお借りした作品。「Melody」というタイトルの作品です。



和みますねえ。
日本でもよく展覧会をしているし、
ジンバランにできた新しいホテル「Water Mark」の全室に、彼の絵が飾られることになったそうですよ。

シーラさんご本人は、彼の作品そのままの雰囲気の方です。
もの静かで落ち着いていて、優しくてあったかくて、美しい深い森の中にひっそりと佇んでいるような。
そんな人が丹誠込めて作ったお野菜ですから、有り難くて。
シーラさん、いつもありがとうございます。



ちょっと雨が降って涼しい夜です。





ハヤトウリ

2015-10-03 01:44:45 | バリごはん&食材・スパイス・ハーブ
久々に今日のバリごはん。
まずGerangasem を作りました。
お料理教室でよく作る、アレです。



今日は若いパパイアでもなく、バナナの茎でもなく、ハヤトウリの実を使ってチキンと煮込みました。
これです。



そういえばずっと前、ハヤトウリの新芽の料理も記事に書いたことがありますね。
和名でハヤトウリ、インドネシア名は「labu siam」または「jipang」、バリ名は「Jepang」または「gepang」。
Wikipediaから引用すると・・・

【ハヤトウリ(隼人瓜、学名:Sechium edule)は熱帯アメリカ原産のウリ科の植物。
また、その果実のこと。果実を食用にする。別名センナリウリ(千成瓜)、チャヨテ。
日本で1917年に鹿児島に渡って来たため隼人の瓜ということで、ハヤトウリという名前になった。
味は淡白でくせがない。アメリカ合衆国ルイジアナ州のクレオール料理やラテンアメリカ、
カリブ海諸国の料理によく用いられる。漬物、炒め物、煮物などにして食べることができる。】

そうなんです、味がほとんどないので、煮込みにするとスープの旨味がよく馴染むんです。

皮を薄く剥いて四つに割り、大きいものは種やその周辺が硬いので取り除いてからカットします。



まだ小さい若い実は、種ごと入れちゃいます。
果肉には僅かですが、ベトベトした果液(アク)があるので、カットしてから軽く塩を振って揉み、
その後洗い流してから煮ます。

バリでは、Gerangasemに若いパパイヤやハヤトウリを入れる時、
煮くずれを防ぐために、よく特別な下ごしらえをします。
お料理教室でお渡しするレシピ本にも書いてあるのですが、
それは「kapur sirih」と白い粉を水に溶き、その中に若いパパイアを小一時間浸けておく、というもの。
このカプール・シリーというのは、実は日本で言う「焼きミョウバン」のことで、
日本でも甘露煮などを作る時に入れると、細胞膜と結合して不溶化することで煮崩れを防ぐんだそうです。
でもミョウバンには「アルミ」が含まれているので、あまり使いたくないですね。

今日はこの煮込みと、チキンの煮えたのを割いてココナツとレモン・バームと和えたの、



そしてプルクデル・ジャグン(とうもろこしのかき揚げ)を作りました。



さあ、明日はオフ日です!
ゴロゴロするぞーー! \(^O^)/

みなさまもよい週末を。
バリより愛をこめて。

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