【現象と真相】・・・解明困難な真相もある。
我々には、結果としての【現象】は目にすることは出来る。
だが、そこに働いた【力】を目にすることは出来ないし、
理解することもむずかしい。
たとえば、或る人間の行動を【現象】として見ることは出来
ても、その人間のその時点の内面【知・情・意】を知ることは
容易ではないだろう。
これが社会や国家(個人の寄り集まり)の大きなうねり・動
きとなれば、さらに混迷をきわめる。
むしろ個人なら、その人間に行動・作為の動機なり、働いた
【力】(プラス要素・要因)、遠慮・不作為を招いた【影響力】
(マイナス要素・要因)なりを正直に告白(言語化)してもら
えば、それなりに理解することが可能かもしれない。
しかし、社会や国家ともなれば、所属する個人個人の内面
【知・情・意】が異なるゆえに、『なぜ、あの時そうした・
そうなった』を明瞭に説明することが、非常に困難になるの
ではないか。
これは過去の歴史においても、現在、どこかの国家がとる諸々
の政策についてもいえるのではないだろうか。→ 場合によって
は、永遠に真相不可知。