「漂流外国物語」第六十ページ、上の三~四ページ
解読 六尺程ニ横弐尺五寸程之箱をさし箱の中ニ毛氈を敷
阿越むけ尓寐さし、手の飛ら組せ珠数躰の物を手ニ
読み 六尺程に、横二尺五寸程の箱をさし、箱の中に毛氈を敷き
あをむけに寐さし、手のひら組ませ数珠躰の物を手に
説明 (長さ)「六尺程に」・・・「尺」と「程」が読みにくい。 「弐尺五寸程之」・・・二尺五寸程の。 「箱をさし」・・・「箱をさし」の意味がよく判りません。 「毛氈」・・・此の字も読むのは困難ですが、「毛」が判れば、「氈」は流れで読みます。「敷き」・・・これも読むのは困難ですが、流れで読みます。 「阿越むけ尓」・・・「阿」「越」「尓」は変体仮名の「あ」・「を」・「に」。 「寐」・・・「寝」と同じ。 「手の飛ら」・・・「飛」は変体仮名の「ひ」。 「組せ」・・・組ませ。 「珠数」・・・正しくは「数珠」と書きます。