古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の百二十

2016年07月18日 07時04分52秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「漂流外国物語」第三十五頁、上の三~四行目

解読 (弐)軒家之内、隠居躰之内へ連行、太吉惣助伊之助

    儀三郎之四人ハ本家躰之家へ連行候。

読み 二軒家の内、隠居躰の内へ連れ行き、太吉・惣助・伊之助

    儀三郎の四人は、本家躰の家へ連れ行き候。

説明 最初は「軒」と言う字です。これだけでは読めません。「弐軒家」という並びで読んで行きます。 「之内」・・・の内。二軒の家が有る内。 「隠居躰」・・・隠居家の様に見える。 「之内へ」・・・ややこしいですが、ここの「内」は「家」と言う意味になります。 「連行」・・・『れんこう』ではありません。『連れ行き』。 次は人名で、「「太吉」「惣助」「伊之助」「儀三郎」之四人ハ」・・・この水主の名前も、読むのはたいへん難しい。 「本家躰之家へ」・・・本家の様に見える家へ。「本家躰」も読むのは困難です。 「之家へ連行候」・・・連れて行った。