団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

石油を作る藻

2010年12月18日 | エネルギー 環境

  私が太陽光発電が好きなのは環境もありますが、今までエネルギーを輸入に頼るしかなかった日本がもしかしたら自立できるだけでなく世界のエネルギー大国になれる可能性があると思ったからです。しかし、折角のチャンスも政治がもたもたしている間に逃してしまったような感じです。日本のメーカーももう一度世界一のシェアを取り返すのは難しいのじゃないでしょうか。残念です。
  しかし、ここに来て日本がエネルギー大国になれるかもしれないという面白いニュースがありました。

  asahi.comより

  生産能力10倍 「石油」つくる藻類、日本で有望株発見

  藻類に「石油」を作らせる研究で、筑波大のチームが従来より10倍以上も油の生産能力が高いタイプを沖縄の海で発見した。チームは工業利用に向けて特許を申請している。将来は燃料油としての利用が期待され、資源小国の日本にとって朗報となりそうだ。茨城県で開かれた国際会議で14日に発表した。

  筑波大の渡邉信教授、彼谷邦光特任教授らの研究チーム。海水や泥の中などにすむ「オーランチオキトリウム」という単細胞の藻類に注目し、東京湾やベトナムの海などで計150株を採った。これらの性質を調べたところ、沖縄の海で採れた株が極めて高い油の生産能力を持つことが分かった。

 球形で直径は5~15マイクロメートル(マイクロは100万分の1)。水中の有機物をもとに、化石燃料の重油に相当する炭化水素を作り、細胞内にため込む性質がある。同じ温度条件で培養すると、これまで有望だとされていた藻類のボトリオコッカスに比べて、10~12倍の量の炭化水素を作ることが分かった。

 研究チームの試算では、深さ1メートルのプールで培養すれば面積1ヘクタールあたり年間約1万トン作り出せる。「国内の耕作放棄地などを利用して生産施設を約2万ヘクタールにすれば、日本の石油輸入量に匹敵する生産量になる」としている。

 炭化水素をつくる藻類は複数の種類が知られているが生産効率の低さが課題だった。

 渡邉教授は「大規模なプラントで大量培養すれば、自動車の燃料用に1リットル50円以下で供給できるようになるだろう」と話している。

 また、この藻類は水中の有機物を吸収して増殖するため、生活排水などを浄化しながら油を生産するプラントをつくる一石二鳥の構想もある。(山本智之)

  この渡邉信教授とこれまで有望とされていた藻類ボトリオコッカスを紹介した動画がありました。スポンサーが胡散臭いですが、中身は興味深いものがあります。

 

  もし今度の「オーランチオキトリウム」が本物なら大変なことになりそうです。何とか本物であって実現されることを期待したいですね。

本当であって欲しい!