団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

奈良公園のシカ

2009年11月24日 | 日本再生

  第3715回で観光客増に悩むベネチアを取り上げましたが、日本でも観光客のマナーで困っているようです。

  MSN産経ニュースより

  ごみ食べさせられ中毒死…天然記念物・奈良公園の鹿が激減

 国の天然記念物に指定されている奈良公園(奈良市)のシカの生息頭数が4年連続で減少して1100頭を下回り、平成以降で最少となったことが、財団法人「奈良の鹿愛護会」の調査で19日、分かった。交通事故や野犬の被害に加え、近年は観光客のごみを食べて死んでしまうシカが増加。中には故意にプラスチックの弁当ケースなどを食べさせるケースもあり、関係者は「来年は『平城遷都1300年祭』があり、マナーの悪い観光客が増えないか心配」と頭を抱えている。

 “神の使者”への嫌がらせ止めて

 愛護会によると、奈良公園のシカは古代から生息し、松尾芭蕉の俳句に詠まれるなど、神の使いとして信仰の対象とされてきた。明治時代の廃仏毀釈(きしゃく)や太平洋戦争時の食糧難で頭数が激減したが、愛護会や市、奈良県などの保護で増加。平成元年に1100頭を超えて以降の頭数は1100~1300で推移していた。ところが、18年の1248頭から4年連続で減少し、今年は1052頭に。ピークだった6年の1293頭と比較すると、200頭以上減った。

 原因は、病気や交通事故、野犬の被害のほか、ポリ袋やプラスチックの弁当ケースなどのごみを食べたことによる中毒死が目立つ。愛護会には「観光客がわざとごみを食べさせている」との通報も相次いでいるという。

 このほか、観光客が与える餌で栄養過多や体調不良となったり、本来は左右対称であるはずのシカの角に異変がおきて体のバランスが悪くなったりするシカも現れているという。

 来年に「平城遷都1300年祭」の開催が控える奈良市は観光客が増加傾向にあり、昨年は過去最高の1435万人を記録した。愛護会の池田佐知子事務局長は「奈良を訪れてくれる人が増えるのはうれしいが、ルールを守らない観光客が増えるとすれば心配。シカが嫌がったり、生態系をゆがめるようなことはやめてほしい」と話している。

  観光客というよりも日本人全体のモラルが悪くなっているのじゃないでしょうか。海を漂うプラスチックゴミをくらげと間違って海亀などが食べて犠牲になるなんて話も聞きますが、まさか鹿にわざとゴミを食べさせる人がいるなんて想像も出来ません。
  とは言いながら、我体育館の周辺のタバコのポイ捨て、ガムの吐き捨て、弁当ケースやプラスチックゴミの散乱などを見せ付けられるともうこの国のモラルの低下は救いようがないのかもしれないと情けなくなる毎日なので、そんなことも有り得るのだろうと納得してしまいます。
  それにしても、日本の国ってこんなに酷かったのでしょうか。気が付かなかっただけで昔からこんなものだったのか、それとも本当に悪化しているのか。いずれにしても、このままで良いとは思えません。

何とかしなくては!