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会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

また出た勝間本!今度は「利益の方程式」

2008-04-05 | 会計・株式・財務
いやぁー、凄い生産性です!。

勝間式「利益の方程式」 ─商売は粉もの屋に学べ!─
勝間 和代
東洋経済新報社

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気のせいか、新しい本が出るたびに、本の帯に出てくる勝間さん、
どんどん綺麗になっています。これも勝間効果なのでしょうね。


それはそれとして、
この本を見た第一印象は、「東洋経済新報社、オマエもか?」


つまり、これまで私の頭の中では、こんなタイアップ関係にあったと理解していました。

 東洋経済新報社=「地頭力」
 
 ダイヤモンド社=「勝間本」




どういうことかと申しますと、

週刊東洋経済で「地頭力」の特集
週刊 東洋経済 2008年 3/8号 [雑誌]

東洋経済新報社

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関連する細谷さんの本を自社で出版。
地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」
細谷 功
東洋経済新報社

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(注:個人的には、フェルミ推定、面白くてオススメです!
   是非、チャレンジしてみて下さい!)



一方、ダイヤモンド社では、
週刊ダイヤモンドで勝間さんの大特集。
週刊 ダイヤモンド 2008年 2/9号 [雑誌]

ダイヤモンド社

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  ↓ ↓ ↓

そして、「効率が10倍アップする新・知的生産術」を売り込む・・・。
効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法
勝間 和代
ダイヤモンド社

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こうした状況をみておりますと、
そのうち、週刊東洋経済で「利益の方程式」の特集号が出る可能性は
非常に高いと思います。

「だからどうした!いいじゃないか!」と反論が聞こえてきそうなので、
マジメな話へ戻します。




この本のポイントですが、「帯」にも書いてあるんですが、

勝間式「万能利益の方程式」
 利益=(顧客当たり単価-顧客当たり獲得コスト-顧客当たり原価)×顧客数

この式に基づきまして、それぞれの変数をいかに上げる(又は下げる)のかについての
ヒント集といったところです
・顧客単価は1円でもコツコツを上げ、戦略のない値下げはしない、
・しっかり顧客当たり獲得コストを計算して、
 口コミなど安上がりなチャネル・手法を開拓
・コスト改善は地道に。
・顧客の普及率に伴ったステージを意識・・・・・・・。

本人が言うほど目からウロコかよ?と言いたくなるところもありますが、
ご自身の体験・理論に裏打ちされておりまして、
それなりに説得力はあると感じました。

勝間流マーケティング理論の要諦が散りばめられていて、
会計本というよりマーケティングの本なのかな、とも感じました。
ご興味のある方はどうぞ。


・・・・ただ、上の式を見て、切ないなと思ったのは「顧客当たり原価」。
商品によっては経営努力を超えた水準になったりして、
       ・・・・しかも価格転嫁も厳しい。
「理屈は判るんだけどね・・・・」というメーカーさん等の怨み節も
聞こえてきそうですけどね・・・・・。


一方、この本の「利益」について考えると、
アルファブロガーによる紹介で顧客獲得コストは激安、
増大する勝間ファン(顧客数↑)、などによって
間違いなく、「方程式」通りの多大な利益が上がるんでしょう・・・・・。

何かちょっと、釈然としませんけどね。

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1 コメント

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出たのを教えていただきました。 (Accounting&Music)
2008-04-14 22:55:04
 3月末を乗り切るのにせいいっぱいでヒーヒー言って本屋にも行けずにいたら、出ていたんですね、もう次の本が・・・。
 さっそく読んでみましたが、方程式はともかく、私は「利益の生み出し方」の本として非常に面白いと思いました。
 今後も、勝間ウォッチャーとしてのご活躍を期待しております。
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