勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

矛盾

2011-03-29 22:57:45 | Weblog
 昔、楚の国に矛(ほこ)と盾(たて)を売る者がいた。「この矛はどんな盾をも貫き、この盾はどんな矛をも通さない」と言った。それを聞いた人に、「その矛でその盾を突いてみよ」と言われ、彼は困った。(中国の故事から)

 日増しに危機感が広がる福島原子力発電による放射能汚染。野菜などへの影響も大きな問題になっているが、基準値を超えたといいながら、食べても安全だという。基準値とは、それを超えると危険だということではないのか?それなのに食べても安全とはこれいかに・・・


 その昔、原子力発電の安全性が議論された。そんな時、パイプを銜えた独特な風貌の竹村健一氏が、あるテレビ番組で「大体やね、原発は安全なんです。出てくる放射線は非常に弱い。あんたの奥さんと寝るより原発と寝たほうがはるかに安全ですよ」というようなことを言っていた。当時から原発に否定的だった僕は、それを聞いて、何を根拠にそんなことを言うのか、長い間には今回のような事態が必ず起こると思っていた。だからこそ、この発言が今も記憶に残っている。彼は今のこの事態をどうコメントするのだろうか。