勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

甘い言葉

2010-06-09 22:46:11 | Weblog
 言葉は本来の意味と違う意味で使われることも多い。「イヤよイヤよも好きのうち」などはその典型かも。。。
 
 「甘い」という言葉がある。文字どおりsweetである。日本語の甘いには、砂糖や密などの甘さを表すほかにも、物事に対する態度がなまぬるいという意味や、満足できる状態ではないなど不充分である意味にも使われる。また味付けなど塩分が少ない時にも使われる、と何の疑問も持たずにいた。

 ある日、ラーメン屋さんに行った。ここの味付けは少し塩分が強く味が濃い。連れの女性が味を薄くしてもらおうと、「スープの味を甘くしてください」と言った。注文を受けに来た店員さん、一瞬固まった。もう一度「スープを甘くしてください」と念を押す。運ばれてきたラーメンを一口食べた彼女、「ウワァ~、これお砂糖が入ってる!」。このお店の経営者は中国人で、店員さんも中国人だった。結局ラーメンは食べずに帰った。

 笑い話として友人に話すと、「それは頼むほうが悪い。日本人でもそんな言い方ではわからないよ」という。甘いという言葉の使い方が間違ってると云うのだ。僕にとっても何の抵抗もなく使っている言葉である。そこで、仕事仲間数人にも聞いた。誰もがそんな時に甘いは変だという。一人だけ、賛同してくれた人がいたが。。。

 三省堂の「大辞林」で調べてみると、②の意味にこうある。《塩気が少ない。辛いの反対。「今日の味噌汁は甘い」「味付けが甘い」》。僕は間違っているのだろうか?NHKのことばおじさんに聞いてみたい。


今日の教訓 「気をつけよう 甘い言葉と暗い道」