アルゼンチン戦のスコア詳細とインタビューが協会サイトにアップされました。これを見てみると
●前後半それぞれ2分にトライを奪われています。スコットランド戦でも同じく前後半開始直後にトライを奪われています。今回はそれでペースを握られてしまったわけではないようですが、立ち上がりでの失点が多いことは課題でしょう。
●森田がウルグアイ戦に続いてDGを決めています。立ち上がりにトライを奪われてイヤーな雰囲気が漂う4分にズバッと。森田、なかなか心臓強そうですな。
●アルゼンチンがトライ、PGで得点を重ねますが、ジャパンも追いすがります。緊張感のあるいいゲームであったと推測できます。前半までは...。
●後半早々にトライを奪われています。何が何でも欲しかった先制点。前半40分にPGで奪われた3点と共に悔やまれるポイントではないでしょうか。
●後半20分に大畑が後半唯一のトライを奪いますが、ゴールが決まっても36-49。それまでにアルゼンチンは3トライを重ねています。対してジャパンは森田のPG2発のみ。地力の差が出始めたのでしょうか。
●ラスト10分で3トライを奪われています。36-49にした後に喉から手が出るほど欲しかった7点をアルゼンチンに逆に奪われました。ジャパンがもしも7点を加点したら43-49。残り10分で6点差。この点差になればアルゼンチンの焦りも出たかも知れません。しかし、そうは行かずに36-56に。ここでジャパンは切れてしまったでしょうか...。
う~ん。開始直後と終了直前。この2点が課題でしょうか。もちろん試合内容はまったく分かりませんので他にも色々課題はあることでしょうし、上記はスコアから勝手に想像していますので、ホントは違うところもあるかもしれません。想像するしかできない悲しさですし、想像しかできないので勝手に楽しんでます。
日比野会長代行のコメント
>SO森田の45mのPGが惜しくも届かず、アルゼンチンに切り返された。これを止め切れず逆に得点を与えてしまった。
ジャパンはカウンターに相変わらず弱いですね。キックをキャッチされた後に走りきられてトライを奪われる、といったシーンを良く観る記憶があります。キック後のディフェンスについてもっと研究する必要があるのではないでしょうか。
>やはり強豪国との試合で大切になるのはディフェンス。この敗戦を元に、もう一歩ディフェンスの精度を上げて欲しい。
こういう言い方はもうやめにしましょうよ。ディフェンスが最重要課題であることなどずっと前から言われていたこと。スコットランド戦やウェールズ戦より前からずっと。「この敗戦を元に」じゃないんだってば。こんなこというから、いままで何やってたの?と言われてしまうわけですよ。
勝田強化委員長
コメントについては特に突っ込みなしです(珍し!)。しかし、注文を。今回の2戦の総括を早急に行なってください。次の香港戦までに時間がありません。香港戦だけでなく、スーパーカップ、アイルランド戦につなげるためにやらなければいけないことがあるはずです。「フランス流」でごまかさないで下さいね。
萩本監督のコメント
>残念ながら後半は、そのプレッシャーをまともに受け、単純なミスから一気に持っていかれる場面が何度かあった。
やっぱり。いつものパターンですね。単純なミスってのはノックオンでカウンターとかラインアウト合わないとか、そういうことでしょうか。地力で劣るチームがミスをしていたら勝てないわけですが、地力に劣るからミスも出るわけで。ミスがあるから負けるわけで、要するに弱いからミスが出る。いや逆か。ミスが多いから弱いんだ。どっちだ?まあつまり、ミスは簡単にはなくせないですよ。即ちここが勝負なわけですから。難しいところですね。
箕内キャプテンのコメント
>試合を通じて相手と互角に渡り合えたという感覚があるだけに、凄く残念だ。
うーん。互角だったのは前半だけでは?スコア見る限りは後半はやられちゃったように見えるんですが、違うのかな?後半じりじりと点差を離されています。「感覚」的には互角だったのでしょうか?
>敗戦の原因は、スクラムなど日本の弱いところを突かれたためだ。
やはりスクラムやられたようですね。よく、「日本はスクラムなどのFW戦やセットはある程度やられることを覚悟して、他のプレーで勝負すべき」と言われますが、私は反対です。スクラムを始めとしたFW戦やセットで今ある差を少しでも縮めない限り他のプレーでも優位に立つのは厳しいと思っています。FW戦やセットは全てのプレーの起点になりますから。特にスクラムを崩されると攻め手を失います。体格差は歴然ですが、技術などで少しでも差を縮める努力を行なうべきだと思います。
元木選手のコメント
>日本も後半の10分までは、充分互角にやれたという手応えはある。80分間フルに力を出し切れるよう、これからももっと挑戦していきたい。
やはり後半10分までは互角だったのでしょうか?最後の30分で地力の差が出てじりじりとやられてしまったようですね。FWが体力的にきつくなってきたのでしょうか。格上のチームに力を出し切れない、残り20分あたりからボロボロと崩れてしまう、ジャパンのいつものパターンと言えると思います。厳しい言い方ですが、何度挑戦すればできるようになるのでしょうか?逆に言えば、ここを修正するために本当に挑戦をしてきたのでしょうか、ジャパンは。
大畑選手のコメント
>自分のトライの後、もう一つ取れれば大きく流れを変えられたはずだ。
そうだよなぁ。あそこでひとつ取っていれば6点差だったかもなぁ。一発で逆転可能だよなぁ。まあ、言っても仕方ない。
今やっていることを続けていくことで将来、さらに上のレベルに昇ることができる。>
このコメントと大友氏のレポートから感じることは、選手たちと首脳陣との信頼関係が良好であるのだろう、ということです。前回W杯前のジャパンは不協和音が聞こえてきました。逆にそれが原動力となって選手たちが奮起したなどとも言われていました。今回もっひょっとして同じパターン?などと勘ぐっていたのですが、どうやらその心配はないようです。首脳陣の方々。疑ってしまってゴメンちゃい。
色々書きましたが、次に繋がりそうな、そんな気はしています。試合見ていませんが、なんか期待したくなってます。チーム状態はきっと良いんじゃないかと、そんな気がしています。今回はダメだったけど、次はやってくれるんじゃないかと期待しています。アイルランド戦で夢を見させてくれるんじゃないかと、大いに期待しています。
以上、所詮は試合を見ていませんので勝手なこと言ってます。試合は見たいよなー、ホントに。
追記
そうそう、忘れちゃいけないのはアルゼンチンはぜんぜんベストメンバーじゃないということ。コメントを頂いたこざさんによるとアルゼンチンの平均年齢は23歳とか。若い。若すぎる。格上とは言え、W杯のようなそういうテストマッチとも格が違ったということ。それなりの収穫があったかも知れないけど、世界との差はいまだ歴然としてあるわけです。本気のアルゼンチンだったら...。想像したくありません。
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