ちゃるっと、にゃふっと。
あちゃー!また停止だよ…。
 



やっとアイルランド戦第2テストを見終わりました。飲み会とか色々でなかなか時間を取れなくって。プレッシャーもあったので見るのやめようかなとも思ったんですが。

今回はスクラム、ラインアウト、ハーフ団の判断に注目してテレビ観戦してみました。さて、第一テストでボロボロだったスクラム。

マイボールスクラムが13回
そのうち奪われたのは0回
プレッシャーを受けたのは2回
ダイレクトフッキングは12回
反則は0回(アイルランドボールスクラムでコラプシング2回)

うむ。見事としか言いようがないでしょう。先の試合での数値は把握していませんが、アレだけボロボロだったスクラムを一週間で完璧に修正してきました。なんとダイレクトフッキングが12/13回ですから。特にフッカー中林と塚越。よく頑張った。今回の試合が何とか見られたゲームになったのもこのセットスクラムの安定が大きな要因と思います。でも、7分のトライは6分に犯したスクラムコラプシングが引き金。ミスがトライに繋がってしまいました。ちなみにアイルランドは

マイボールスクラムが10回
そのうち奪われたのは0回
プレッシャーを受けたのは0回
ダイレクトフッキングは0回
反則は1回(アーリープッシュ)

そしてラインアウト。右表の通りジャパンは8/11。数字だけ見れば、まあ普通に見えます。が、そうでもない。最初の1本は絡まれて奪われました。2本目はノットストレート。そしてこの2本のラインアウトミスがアイルランド先制のトライに結び付けられてしまいました。アイルランド陣に入り込んでのラインアウトを奪われジャパン陣内に戻されました。そこからアイルランドが左展開するもパスミスでジャパンラインアウトへ。しかしここでノットストレート。この後のスクラムからの攻撃でトライ。スクラムでは大健闘の中林でしたが、先制トライを与えてしまうミスが起こりました。ミスをしっかりと突いてきたアイルランドは見事ですが、格上相手へのミスが取り返しのつかないことに結びつくことを肝に銘じなければなりません。しかし、その後のラインアウトはほぼ安定。前半30分に再びノットストレートをとられた以外は問題なく確保しました。

そしてHB団のプレー選択です。HB団の全プレー数(PGでのゴール、タッチへのキック除く)は84回でした。そのうち、

HB(村田)
パス 29回 74.4%
ラン 6回 15.4%
キック 4回 10.3%

HB(後藤)
パス 12回 92.3%
ラン 1回 7.7%
キック 0回 0%

SO(廣瀬)
パス 23回 71.9%
ラン 6回 18.8%
キック 3回 9.4%

もちろん前回の試合は記録とっていませんが、キックの比率がもっと多かったはず。そしてランの数も少なかったのではないかな、と。全7キックのうち、私が攻撃的であったと思ったのは3回。村田のDG1回を除いて3回は?がちょっと浮かびましたが、それでもまったくダメダメなキックではなく思えました。私はラグビーのプレーにおいてキックというもの(PG、DG除く)はあまり好きではないので、今回の試合のHB団のプレー選択には非常に好感を持ちました。そしてペナルティ後の速攻。いわゆるPからGoですが、村田が3回仕掛けています。そのうち1回が後半20分の大畑のトライにつながりました。積極的に攻める姿勢が見事に実を結びました。

廣瀬は積極的にラインを動かし、自らランで仕掛けるなど終始積極的に攻撃を仕掛けました。が、そう簡単にトライを奪うことはできませんでした。何故か。アイルランドのタックルがよい(ジャパンよりも)、接点が強い、などいろいろ理由はあると思いますが、ひとつにラインが深すぎるのではないかと。アイルランドは浅いんですよ。そしてHBのパスがフラットなんですね。ジャパンはラインが深いのでパスを受けた時点でアタッカーとタックラーの間合いが比較的広い。そしてアイルランドのディフェンスが正対してタックルに入れる。一方アイルランドのフラットなパスだと、パスを受けた時点でディフェンスとの間合いが狭い。そして既にその時点でずらされている。なのでタックルに入れない。すみません。うまく説明できません。当たっているかも分かりません。

監督の試合後のインタビュー

・世界7位の強国に対して果敢なタックルとそれからやはり日本の強みであるタックルからのこぼれダマのターンオーバー。

・収穫はやはりW杯のときに果敢にタックルに行った、それが基盤となっていますし、そこからのやはり攻撃力というものがこのチームの収穫だと思います。

これが良く分かりません。アイルランドのフラットなラインに対して完全に後手に回ったディフェンス。決してタックルは突き刺さっていませんでした。ましてやW杯でのタックルと同列に語るなどとは、前回のW杯メンバーに対しての侮辱でさえあります。タックルミス15がそれを物語っています。バックスに限らず前に出てのディフェンスはほとんど見られませんでした。一度見られたのは前半34分の大畑のトライに繋がったディフェンスでしょう。このシーンでは次々と前に出るディフェンスが湧き上がりました。このようなディフェンスを80分間できれば勝利も手繰り寄せられたでかもしれません。が、W杯でさえも80分は持ちませんでした。今のジャパンに80分間それを求めるのは厳しい注文だとは思いますが。

積極的に攻撃を仕掛ける、という今回の試合の課題はある程度クリアーできたと思います。が、積極的に仕掛けるだけではトライは奪えません。どうやってトライをとる形を作るか。当たり前のことでずーっと言われ続けたことですが、当たり前のように今回もこの課題を残して春のシーズンを終えました。結局何も変わらなかった。そんな印象です。ディフェンスに関しても結局何も変わらなかった。そんな印象です。まあ、慣れてますからいいんですけどね。

その他いくつか気付いたところ。

・高木の前半最後のところでのシンビン。何度も確認をしたんですが、どうしても反則に見えません。木曽がタックルに入った後に倒れたプレーヤーからボールを奪取すべくジャッカル。もちろんオンサイドの位置から膝を着かずにしっかり取りに行っています。教科書のようなきれいな姿勢で。アレがペナルティだったらジョージ・スミス(Aus)なんて全部ペナルティでしょうが。むしろアイルランド選手のペナルティに見えました。あの状態で高木がボールを出せないということは、ほぼ間違いなくノットリリースでしょう。

・前半43分。アイルランドがモールサイドからジャパンゴールラインになだれ込むもトライ認められず。映像で見る限りはバッチシグランディングしてるが。日本でもビデオレフェリーを導入してもらいたいですね。金かかるでしょうが。

・後半5分の廣瀬のPG。このシーンは高木がシンビンで14人で戦っていたということ。このゴールを決めれば13点差となり2T2Gで逆転できること。これらから、この選択は正しかったと思っています。

・後半2分。ラインアウト後に元木がアイルランドフランカーにステップで振り切られる。触ることさえできず。そんでもってトライを奪われる。元木は相手ボールを強奪するなどいいプレーもありましたが、このような気のないプレーもありました。私は冨岡のほうが好きです。しかし、このトライも元はと言えば小野澤の不用意なオフサイドがきっかけなわけで。

・秩父宮の芝、いつぞやよりはまともですが、ところどころにハゲが。テストマッチに合わせてこれくらいのコンディションは作りこんでくるのがプロってものでしょう。アイルランドに対して失礼でしょう。ホント「聖地」が泣くよ、まったく。

・観客数14,913人。なんとも寂しいですね。全部埋まってないもんね。

・おフランス流ともこれでおさらばですね。お疲れ様でした。

※文中数値データは間違っているかもしれません。ご了承ください。


コメント ( 14 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
もうすこし (あのさあ)
2005-06-25 20:52:06
勉強しなよ。
 
 
 
ご教授ください (たかお)
2005-06-25 21:20:18
>あのさあさん

勉強はしたいですね。少しでも勉強になるように試合はなるべく見るようにしています。私の記述のなか

で誤りがあったのであればご指摘ください。勉強させていただきますので。プレー経験はありませんので、

その点はお汲み置きください。
 
 
 
待ってました! (ノブ)
2005-06-25 22:37:26
今回も解説(じゃなくて感想でしたっけ?^^)じっくりと読ませていただきました!

確かに観客数は寂しいかも。招致に影響しないのかな?なんて…。フランス風?とかよりも、単純にもっとワクワクするようなラグビーが見たいですよね(ド素人意見;)。
 
 
 
ワクワクしたいよね (たかお)
2005-06-25 23:38:31
えーと、感想ですから(笑)。秩父宮は満員で2.7万人収容なんですよね。満員はムリでも2万人くらい

は入るのかな、と思っていたんですけどね。アイルランドが相手というのも、観客動員という観点から

すればビミョーだったのかもしれません。ワクワク

するラグビー、同感です。でも、1試合目よりも

今回の方がワクワクは大きかったですよね。キックなかったですし(爆)。おフランス流は消えると見た。
 
 
 
NZ強かったですねー (king)
2005-06-25 23:46:14
凄いですね、これほどまでに詳しく分析されてて!!



スクラムは最初は苦しみましたが、ボール出しはスムーズに行ってたように見えましたが、やっぱりかなり消耗してたんでしょうか。



ラインアウトは数字上はミスも少なかったですが、アイルランドはクリーンキャッチでしたが、ジャパンはほとんどきれいにキャッチしたのは無かったように思います。ラインアウトは練習で何とかなると思うので、頑張って欲しいですね。



それから、ジャパンがトライを取りきれなかった理由は接点で負けてたからだと思います。バックローはうまくボール出しできなかった、というかアイルランドが出させなかったのか。アイルランドはほとんどキレイにボールが出てたような記憶が。



あと、高木選手のシンビンは厳しいなと思いましたがレフリーの判断ですかね。多分、アイルランド選手が高木選手をオーバーに入ってたと思うのでラック成立、よって離さなきゃいけなかったのかなと。すんません、うるおぼえなので。。。



 
 
 
アイルランドのセットは超安定 (たかお)
2005-06-26 08:41:32
分析というよりも数字並べただけなので、なんか大したことないです。スクラムは押されるシーンもほと

んどなく見事だったと思います。ダイレクトだったので組んでる時間が短かったですよね。そういう意味

では前の試合よりも消耗は短かったのでしょうか?

そういうもんでもないのかな。しかし、アイルラ

ンドはスクラム、ラインアウト共に超安定でしたね。



接点の強さは感じましたね。絡んでノックオンさせるといったシーンも見かけました。まさに後半の二つ

目のトライがそうですが。セットと接点で完全に上回れてても足も出ない。確かにそうなんですが、もう

ちょっと攻撃面で何とかできなかったかなー、と。



高木のペナルティですが、もちろんアイルランド選手がオーバーしてラック成立なのですが、ラックが

成立する前に高木はしっかりと膝を着かずにボールを取りに行っています。その時点では何の反則もなし。

むしろ、そこでボールを離さなかったアイルランドのノットリリースだったのでは、と。海外の試合では

こういったシーンでノットリリースをとられるのをよく見かけません?
 
 
 
ジャパンオリジナルを (たけちん)
2005-06-26 21:34:11
コンタクトの強さ、こればかりは練習だけで逆転できるものでもないのかなあと。

そうするとやはりコンタクトを避ける動きがジャパンの必須になりますよね。

そこで“フランス流”もいいのですが、やはり日本人の特性を活かしたムーブが必要になるのではないでしょうか。



そうしてみると大西鐵之祐の理論に戻っていくのかなあと。
 
 
 
いないかなぁ (たかお)
2005-06-26 23:32:46
コンタクトはキツイですよね。どんなに頑張っても南アにかなう体になることはないでしょうしね。

大西理論は難しいのでちょっとパスさせてもらいます(笑)。でも「大西流」即ち、勝つための準備を

とことんまで行い選手を送り出す。これができる指導者が早く出てきてもらいたいです。だれかなぁ。
 
 
 
おっ! (ぽぽ)
2005-06-27 00:36:58
やっときましたね!お待ちしておりました。



この日は体力的に相当ヘロヘロ状態だった上で

「ナカバコール」をしてパワー切れ状態。

試合内容覚えていません(苦笑)

なので、助かります~。



またワクワクするジャパンを期待したいですね~。
 
 
 
やっぱ燃えるよね (たかお)
2005-06-27 21:48:41
私もライブになると気合が入っちゃうんで、テレビを見て思い出したって感じです。特にアイルランドの

プレーはまったく記憶に残ってませんでした。しかし、テストマッチは観ていてやっぱり燃えますね。

トップリーグの比じゃないです。でも、テストマッチ観られるのはまた一年後かな。今度はどこだろ?

南ア来ないかな。虐殺だろうけど。
 
 
 
アイルランドは、 (PLANETSURF)
2005-06-28 01:35:04
特別なことって何もやっていないと思いますよね(だから記憶に残らないのかも・笑)タックル後の正確なボディコントロールとか、フォローの選手へのパスのタイミングや精度(しかもどこへフォローしていくのかも、たぶん、いや、きちんと意図されている)ブレイクポイントへの早い集散。たかおさんのおっしゃるとおり、「早く鋭いフラットなパス」に、FW(1列やLO)が体を上手く使いながらコース(内側)に勢いよく入っていく。“どーん”と正面からぶつかってくるカナダ代表なんかと比較すると、やっぱり違うなぁと感じますね(カナダ戦の後だったので、余計に比較しやすいですけど・笑)



で、やっぱりアイルランドは、自分達の意図したプレーをシンプルにやっているなぁと思うんですよね(どのくらい実行できるかをテストしている)で、JAPANはどうなんだろうと。



元々、意図したプランはあったのか。あったとして、プレッシャーによって出来なかったのか。まずここは検証の対象になると思います。そしてそもそも、その意図したプラン自体の検証も必要でしょう。「ラインの浅い、深い」も検証しないといけないと思いますが、アタック時の自分たちの間合い(呼吸)をつかむために、どこで、どんなタイミングで起点を作っていくことが必要なのか。残念ながら3ヶ月の代表シリーズを見ても、結局15人の共通理解として落とし込まれなかった気がします。



なので、「自分たちはこう戦うのだ」の根本部分さえ、チームに落とし込むことが出来なかった指導者の続投には疑問を感じざるをえません。
 
 
 
なんとも情けない (たかお)
2005-06-28 22:35:37
いやはや、詳細な解説ありがとうございます(笑)。アイルランドは確かに一戦目も特に目立ったプレー

はありませんでしたね。愚直に武骨に基本に忠実にがアイルランドのプレースタイルですからね。だから

記憶にないのか...。



萩本監督は「新しいスタイルを3カ月で完成させるのは難しい」とコメントしていますが、そもそもそん

なことは百も承知だったはず。3ヶ月でムリならば一年、二年とやればいいだけの話。それを何故かコーチ

は契約切れ(?)で帰国。一体、何をやりたかったのだ、日本協会は。共通理解ができるベースさえなかっ

たというか、そんなこと何も考えていなかったと思わざるをえませんね。腐った組織というのは、こうまで

ハチャメチャなことをやるものなのかとあきれます。 なんだかいつものごとくの脱力感ですね。
 
 
 
フランス流って一体・・・。 (king)
2005-06-28 23:11:03
遅らせながらですが・・・。

レフリングですが、私もあれはノットリの方を取るべきだと思いますが、そこはレフリーの判断だからしょうがないのでしょうかねぇ。でも、ほかのプレーでどのような笛を吹いていたか覚えてないので、よく分かりません・・・。



それにしても、フレンチコーチは契約切れで帰国なんですか!?おいおい、フレンチ流はやっぱり付け焼刃だったのか・・・。大西理論も、もう1度考えなければなりませんね。もっとも私も理解できてませんが(笑) だけど、これを理解してる指導者っているんですかね? 



後任監督ですが、誰になりますかね??

私はセブンズの監督経験者がいいですね。ランニングラグビーを目指すならそっちの方が良いかと。ヴィルプルーでもいいです(笑) とにかくジャパンが強くなれば誰でもいいんです!!
 
 
 
でしょ~ (たかお)
2005-06-28 23:47:00
やっぱノットリリースですよねぇ。まあ、仕方ないですけどね。他の笛は特に疑問に思うところはなかった

とおもいます。もう忘れちゃった(笑)。フランスコーチは契約切れかは?ですが、帰国のようです。

村田さんのページのDiaryで送別会を行なったということが書いてありましたから。

http://www.wata888.net/



大西理論については平尾だったかが「接近、展開、連続」にもうひとつオマケみたいなのをつけていた記憶

がありますが、定かではありません。平尾だったかもちょっと覚えていませんが。大西理論は日本人が体

格で劣るというあたりから必ず出てくる話ですが、これも必ずといっていいほど現代ラグビーにおいて、

日本がとる戦術として正しいのか?といった議論が某掲示板でまき起こりますね。私はこのあたりは

ちっと良く分からないです。



新監督はズバリ、カーワン!NZ好きなんで(笑)。でも強くなれるんならば清宮でもいいです(爆)



 
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