いよいよシックスネーションズも最終週を迎えました。絶好調のウェールズがグランドスラムを賭けてホームのミレニアムスタジアムでアイルランドを迎え撃ちます。対するアイルランド。先週フランスに敗れました。実は先週の試合。見てはいたんですが、相変わらずの睡魔にあっけなく敗北。80分間中で約60分間のダウンを奪われていたため、感想のひとつも書けやしませんでした...。今日のこの試合も当然ライブで見る気満々だったのですが、その直前に見ていたスーパー12のブランビーズvsストーマーズで既にダウン状態。ここは諦めて録画して早朝6時からの観戦に切り替えました。作戦成功です。
さて、試合内容ですが、立ち上がりは両者共に優勝がかかった一戦ということもあってちょっと固かったでしょうか。特にウェールズは20分までは何やってるんだか、という状態。PGで先制を許します。が、今大会絶好調のヘンソンがDGを決め、プロップ!のチャージからトライを奪うと次第にペースをつかみ出します。得意の展開ラグビーが炸裂!というわけには行きませんがしっかりとPGで得点を重ね16-6と前半を折り返します。これでアイルランドの優勝はキツくなりました。先に行なわれたフランスvsイタリアでフランスが56-13と圧勝したため、優勝するためには15点差以上つけることが必要。実はフランスにも優勝のチャンスがあって、アイルランドが11~14点差で勝てばいいらしい。ということで、アイルランドが優勝するには前半のリードが是が非でも欲しかったところですが、かなーり厳しくなりました。
後半も双方のディフェンスが踏ん張り、なかなかトライをとるような展開にならず。がアイルランドがペナルティで自滅。さらに点差を離されます。後半17分にはシャンクリンに見事にラインブレイクされトライを奪われてしまいました。その直前にアイルランドが深く攻め込んだのですが、これをゴールライン直前のトライセービングタックルで食い止められ、その後のチャンスもシャンクリンの見事なタックルで凌がれてしまいます。アイルランドはその後2トライを奪い意地を見せますが、終わってみれば32-20とウェールズが勝利し、念願のグランドスラム達成!
ここまでお読みいただいた方にはお分かりかと思いますが、どっちかというとアイルランドを応援していたんです。何故か?特に理由はないんですけどね。なんとなくアイルランドって好きなんですよ。イングランドやフランスのように華はない。今年のウェールズのような展開ランニングラグビーで楽しいというわけでもない。でもなんだかね。アイリッシュ魂を感じるからなのか?うまく説明できないんですけど。なので、今日の試合は残念でした。どちらのチームもディフェンスが破綻することはなかったのですが、ペナルティが明暗を分けましたね。アイルランドは優勝の条件を考えれば前半でのリードが欲しかったところですが、その前半に深く攻め込んだ3回中、2回もラインアウトでペナルティを犯しました。最終結果をみても点差は12点ですが、トライ数は同じのペナルティ4本差の12点です。アイルランドも後半に意地の2トライを奪ったわけですが、先にもあげたシェーン・ウィリアムズのトライセービングタックルとシャンクリンのオドリスコルへのタックルが勝負の分かれ目だった気もします。ようやくアイルランドがペースを掴みかけたのですが、ここでチャンスを逃し、直後にウェールズがシャンクリンのブレイクでトライを奪いました。
ウェールズは27年ぶり9度目のグランドスラムによる優勝達成。2年前のシックスネーションズ全敗の屈辱から見事に復活。ラグビーマッドのウェールズファンの喜びは爆発していることでしょう。私なんぞにはシックスネーションズでの優勝の喜び、ましてやグランドスラムでの喜びがいかばかりか想像さえつきません。ウェールズはいまごろ深夜の0時くらいかな?きっとどこの酒場も日本的に言えばドンチャン騒ぎになっているんでしょうね。なんともうらやましいねぇ。
| Trackback ( 0 )
|
|