ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績 [9月18日(金)~9月20日(日)]

2015-09-22 20:10:34 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 アルゼンチンで「アナ雪」の2倍以上の興行収入を記録した史上最大のヒット作という「人生スイッチ」ですが、日本では笑うツボが違うためか<映画生活>の平均評点も65点という低さ。私ヌルボとしてはずいぶんおもしろく観て90点つけてもいいと思いましたが・・・。ちなみに今年5月に公開した韓国ではネチズンの評点は10点満点で8.2と日本より明らかに高いのは感情表現がストレートで血の気の多いところなど(?)共通するところが多いからか?
 韓国映画では近く(シネマ・ジャック&ベティ)で上映していたので観た「皇帝のために」。なんか既視感があるような・・・。ベッドシーンもあるイ・ミンギは笑顔もほとんど(全然?)ない役柄。ファンの皆さんとしてはどうなんでしょうね?

 <コリアン・シネマ・ウィーク 2015>の上映作品が公表され、すでに観覧の申込も始まっています。詳細は韓国文化院の記事(→コチラ)参照。上映6作品は「あなた、その川を渡らないで」(仮)・「許三観(ホ・サムグァン)」・「チョック(足球)王」・「お父さんをお貸しします」・「愛が勝つ」・「国際市場で逢いましょう」と多彩。私ヌルボは「国際市場で逢いましょう」以外は観てません。期待するところ大ですが、昨年はたしか当選発表の際に混乱がありましたねー。今回はダイジョーブ? ※申込締切は10月7日です。

 昨週は「朝鮮日報」の「封切映画 ぴったり10字評」の掲載はありませんでした。

     【ネチズンによる順位】

①奇跡のピアノ(韓国)  9.7(41)
②今日の映画(韓国)  9.3(20)
③危路工団(韓国)  9.3(28)
④戦場のピアニスト  9.3(591)
⑤今日  9.2(21)
⑥愛が勝つ(韓国)  9.1(31)
⑦あん(日本)  9.0(34)
⑧PK  9.0(117)
⑨あなたをずっとあいしてる(日・韓)  8.8(87)
⑩映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!(日本)  8.8(49)

 今回の新登場は⑦「あん」だけです。韓国でもなかなかの好評で、もっと上映館を増やしてほしいとていう声も。韓国題は「앙: 단팥 인생 이야기(あん:あんこ人生物語)」です。

     【専門家による順位】

①セッション  8.4(7)
②ひと夏のファンタジア(韓・日)  8.0(7)
②危路工団(韓国)  8.0(7)
④エヴァの告白  8.0(5)
⑤インサイド・ヘッド  7.6(9)
⑥ルック・オブ・サイレンス  7.6(5)
⑦ハリール・ジブラーンの預言者  7.5(4)
⑧ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション  7.3(8)
⑧ベテラン(韓国)  7.3(8)
⑩私の母  7.2(4)

 順位・評点とも前回と同じです。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[9月18日(金)~9月20日(日)] ★★★

         ソン・ガンホ&ユ・アインの時代劇「思悼」がトップに

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(32)・・思悼(韓国)・・・・・・・・・・・・・9/16・・・・・・・・・・・1,321,727 ・・・・・・・・1,810,554・・・・・・・・14,366 ・・・・・・・1,210
2(45)・・メイズ・ランナー2・・・・・・・9/16・・・・・・・・・・・・・840,193 ・・・・・・・・1,078,287・・・・・・・・・8,569・・・・・・・・・804
        :砂漠の迷宮
3(1)・・アントマン・・・・・・・・・・・・・・・9/03 ・・・・・・・・・・・・171,444・・・・・・・・・2,698,107・・・・・・・・22,422 ・・・・・・・・398
4(2)・・ベテラン(韓国) ・・・・・・・・・・8/05・・・・・・・・・・・・152,367・・・・・・・・12,786,864・・・・・・・100,235・・・・・・・・・424
5(新)・・映画ドラえもん ・・・・・・・・・9/10・・・・・・・・・・・・・45,834・・・・・・・・・・・・49,952・・・・・・・・・・・359・・・・・・・・・351
      のび太の宇宙英雄記〈スペースヒーローズ〉(日本)
6(4)・・ビューティー・インサイド(韓国)・・8/20 ・・・・・・・13,938・・・・・・・・・2,039,673 ・・・・・・・・16,045・・・・・・・・・128
7(10)・・ラブライブ!・・・・・・・・・・・・9/03 ・・・・・・・・・・・・13,797・・・・・・・・・・・・68,747・・・・・・・・・・・532・・・・・・・・・・38
       The School Idol Movie(日本)
8(24)・・探偵:ザ・ビギニング(韓国)・・9/24・・・・・・・・・13,465 ・・・・・・・・・・・・22,841 ・・・・・・・・・・・192・・・・・・・・・・49
9(5)・・暗殺(韓国)・・・・・・・・・・・・・・7/22・・・・・・・・・・・・・10,833・・・・・・・・・12,679,393 ・・・・・・・・98,268 ・・・・・・・・125
10(3)・・陥穽(韓国)・・・・・・・・・・・・・9/10 ・・・・・・・・・・・・・9,536・・・・・・・・・・・・252,435 ・・・・・・・・・2,048・・・・・・・・・193
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 ソン・ガンホ主演の「思悼」が登場してトップの座に。今回も韓国映画は6作品がベスト10入りしています。「ベテラン」は「暗殺」を抜きました。たぶん今日(22日)中に「7番房の奇跡」を抜いて韓国映画歴代5位に上がるでしょう。
 今回の新登場は1・2・5・8位の4作品です。
 1位「思悼(サド)」は韓国の時代劇。思悼世子(サドセジャ)は第21代王英祖の次男であの正祖の父。派閥間の政争がらみで米櫃の中に閉じ込められ、8日後に餓死するという悲惨な最期を遂げます。そのエピソードは「大王の道」等々、多くのドラマでも描かれているので、日本でもご存知の方も多いのでは? 在位期間中継承の正統性論議に悩まされた英祖(ソン・ガンホ)だけに、息子の思悼世子(ユ・アイン)には誰もが認める王になることを望んでいましたが、その期待とは異なり失望することが多くなっていきます。そんな父子の関係を中心にすえた作品のようです。悪役とされることが多い老論派の重鎮洪鳳漢(パク・ウォンハン)、あるいはその娘で思悼世子の正室・恵慶宮洪氏(ムン・グニョン)はどう描かれているのかな? 原題は「사도」です。
 2位「メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮」は、2014年の前作に続くシリーズ第2作。前作で巨大迷路からの脱出に成功した少年たち。今回は“選ばれし者“として謎の組織WCKDによってさらに過酷な“砂漠の迷宮“に送り込まれます・・・。韓国題は「메이즈 러너: 스코치 트라이얼」。日本公開は10月23日です。
 5位「映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記〈スペースヒーローズ〉」は日本では今年3月公開の最新作。韓国題は「극장판 도라에몽 : 진구의 우주영웅기~스페이스 히어로즈~」と長い! ところで来年公開予定の「新・のび太の日本誕生」は韓国上映はないのかな?どうかな?
 8位「探偵:ザ・ビギニング」は韓国の犯罪コメディ。未解決殺人事件カフェ(実は漫画喫茶か)を運営するパワーブロガーのカン・デマン(クォン・サンウ)は赤ちゃんの世話とか漫画喫茶の運営とか妻の顔色うかがいとかに日々追われ、シャーロック級の推理力を用いる機会がありません。唯一の楽しみといえば警察署を覗いて捜査に干渉すること。そこでは広域捜査隊出身の伝説的刑事ノテス(ソン・ドンイル)が刑事顔負けの実力のデマンを目の敵にしています。そんなある日、友人の刑事ジュンスが殺人事件の犯人として逮捕されます。彼の濡れ衣を晴らすため2人は非公式の合同推理作戦を開始しますが、何かにつけ衝突していた彼らの前に第2の殺人事件が起こります・・・。原題は「탐정:더 비기닝」です。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(2)・・あん(日本)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/10 ・・・・・・・・・・・・・・4,560 ・・・・・・・・・・・・17,865 ・・・・・・・・・・・140 ・・・・・・・・・41
2(1)・・エール! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/27 ・・・・・・・・・・・・・・3,190 ・・・・・・・・・・・114,310 ・・・・・・・・・・・872 ・・・・・・・・・37
3(7)・・ハリール・ジブラーンの預言者・・・・9/10 ・・・・・・・・・・・・・・1,157 ・・・・・・・・・・・・・6,201 ・・・・・・・・・・・・47 ・・・・・・・・・19
4(6)・・エヴァの告白・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/03 ・・・・・・・・・・・・・・1,121 ・・・・・・・・・・・・14,689 ・・・・・・・・・・・115 ・・・・・・・・・20
5(21)・・ハイネケン誘拐の代償・・・・・・・・・・9/17・・・・・・・・・・・・・・・・982・・・・・・・・・・・・・・2,986 ・・・・・・・・・・・・24 ・・・・・・・・・54

 1・4位の2作品が新登場です。
 1位「あん」については上述しました。
 4位「ハイネケン誘拐の代償」は日本ではすでに6月に公開されています。韓国題は「미스터 하이네켄」です。


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