ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [1月6日(金)~1月8日(日)]

2017-01-11 21:14:27 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 たとえば「CGV龍山」でクグると(→コチラ)、いきなり「CGV 용산上映時間」つまりこの映画館のタイムテーブルが日本語で表示されたのにはびっくり! 同じCGVでも弘大や新村だとダメ。龍山だけ?

 1月10日に「キネマ旬報」のベスト・テンが発表されました。詳細は→コチラで見ることができます。その結果は次のとおりです。
[日本映画] ①この世界の片隅に ②シン・ゴジラ ③淵に立つ ④ディストラクション・ベイビーズ ⑤永い言い訳 ⑥リップヴァンウィンクルの花嫁 ⑦湯を沸かすほどの熱い愛 ⑧クリーピー 偽りの隣人 ⑨オーバー・フェンス ⑩怒り
[外国映画] ①ハドソン川の奇跡 ②キャロル ③ブリッジ・オブ・スパイ ④トランボ ハリウッドに最も嫌われた男 ⑤山河ノスタルジア ⑥サウルの息子 ⑦スポットライト 世紀のスクープ ⑧イレブン・ミニッツ ⑨ブルックリン ⑩ルーム
 これらの中で私ヌルボが観たのは[日本映画]は①②③のベスト3だけ、[外国映画]は①②③④⑥⑨⑩と、自分でも思っていた通り外国映画偏重。12月29日の記事<★2016年 ヌルボの個人的映画ベスト10>と比べると、今回はかなりキネ旬と評価が重なっています。キネ旬の外国映画②③④位はヌルボの順位では①④②位だし、日本映画①位の「この世界の片隅に」はヌルボは③位だし。また今年も外国映画のベスト10に韓国映画が入っていないのも(韓国映画ファンではありますが)当然と言えば当然。まあ今年は昨年の韓国でのヒット作がいろいろ日本で公開されるようなので少し期待しましょう。少し、ね。

 1月4日韓国であの話題のアニメ「君の名は。」公開。週末(1月6~8日)の興行成績は後掲のように2週連続トップだったイ・ビョンホンとカン・ドンウォン共演の「マスター」を上回ってトップでした。過去韓国で公開された日本アニメの観客動員数は「ハウルの動く城」が約300万人でトップ、次が「千と千尋の神隠し」が約200万人ですが、今の勢いを見ると200万人超えは間違いないところ。300万人もたぶん。私ヌルボとしては、観客数もさることながら、むしろ観た人たち個々の感想の日韓比較に興味があって、映画サイトをのぞいたりもしてますが、まだ途中だし結果を記事にするかは未定。

 12月19日以来映画館に行ってない期間が3週間に。
 ヒューマントラストシネマで上映中の<未体験ゾーンの映画2017>(→コチラ)の中に韓国映画が3作品。「奴隷の島、消えた人々」「少女は悪魔を待ちわびて」「もっと猟奇的な彼女」なのですが、先の2つは観てみたくもあります。どうするかな? (ここのサイト、見づらい上にオンラインチケット予約がなんとも面倒・・・。)

 今後韓国での上映予定作品の情報は→コチラや→コチラの記事参照。私ヌルボが個人的に気になっているのは、ドラマ「無限動力」の原作者でも漫画家チュ・ホミン「神と一緒に(神と共に)」の実写映画化。原作については本ブログの過去記事(→コチラにも書いたように、「すごくおもしろかった!」レベルです。(三輪ヨシユキ:画による日本語版はどうなのかな?) しかし、どう映画に作っても原作は超えられないでは、と思うのですけどねー。もう1つは「軍艦島」。韓水山の小説が原作なのですが、なにせ一昨年世界文化遺産登録をめぐっていろいろあっただけにどんな描き方をするか? 韓水山は80年代に4年間日本で生活し、95年には「隣りの日本人」(徳間書店)という日韓の文化比較の本も出している知日家。「軍艦島」は未読ですが、読んで良かったとの感想もあり。しかし最近の韓国映画の趨勢や、「暗殺」さえも「よく(日本で)公開しましたねー」と言われる日本の状況を見ると、すでにして日本公開はむずかしい?

 先週も「朝鮮日報」の「封切映画 ぴったり10字評」、「映画200字評」は掲載されませんでした。

         ★★★ NAVERの人気順位(1月10日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
             ※評点の後の( )は採点者数
①(1) オー・マイ・パパ(韓国)  9.78(211)
②(2) シーソー(韓国)  9.67(69)
③(3) ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン  9.63(174)
④(-) ボブという名のストリート・キャット  9.54(129)
⑤(6) オアシス:スーパーソニック  9.31(435)
⑥(4) ウィークエンド(韓国)  9.31(100)
⑦(7) わたしは、ダニエル・ブレイク  9.28(833)
⑧(-) 私たち(韓国)  9.18(1,137)
⑨(-) 君の名は。  9.13(11,779)
⑩(9) 従順(韓国)  9.13(136)

 今回の新登場は④「ボブという名のストリート・キャット」だけです。ジェームズ・ボーエンによるイギリスのベストセラーノンフィクションが原作。(辰巳出版から刊行。) 1979年イギリスに生まれ、幼少期にオーストラリアに移住したボーエンは、97年プロのミュージシャンを志してイギリスに戻りますが、さまざまな困難に遭って路上生活者になってしまいます。バスキング(路上演奏)で生計を立てていた彼が2007年出会ったのが野良猫のボブでした。その出会いが結局ボーエンの人生を変えることになります。これは現在進行形の実話。韓国題は「내 어깨 위 고양이, 밥」。(あ、「ボブ」は「飯」と同じスペルだ。) 「日本公開は未定のようです。

     【記者・評論家による順位】
             ※評点の後の( )は採点者数
①(1) わたしは、ダニエル・ブレイク  8.40(15)
②(2) ラ・ラ・ランド  8.34(14)
③(-) 私たち(韓国)  7.66(14)
④(4) はじまりへの旅  7.50(9)
⑤(-) 真夜中のピアニスト  7.50(4)
⑥(5) わが孫、ベスト(韓国)  7.25(9)
⑦(-) 君の名は。(日本)  7.20(5)
⑧(6) ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー  7.16(8)
⑨(7) オアシス:スーパーソニック  7.16(2)
⑩(8) ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅  7.08(12)

 今回の新登場は⑤「真夜中のピアニスト」だけです。2005年のフランス映画で日本でも同年公開されているので、韓国でも再上映かと思ったら今回が初公開まのですね。韓国題は「내 심장이 건너뛴 박동」です。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績1月6日(金)~1月8日(日) ★★★

         「君の名は。」 日本映画として画期的なトップの座に
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・・上映館数
1(7)・・君の名は。(日本)・・・・・・・・・・・・・1/04・・・・・・・・・・・837,562・・・・・・・・・・・1,182,293・・・・・・・・・9,744・・・・・・・・・・947
2(1)・・マスター(韓国)・・・・・・・・・・・・・・12/21・・・・・・・・・・・562,092・・・・・・・・・・・6,515,995・・・・・・・・52,953・・・・・・・・・・883
3(新)・・パッセンジャー・・・・・・・・・・・・・・1/04・・・・・・・・・・・351,020 ・・・・・・・・・・・・504,394・・・・・・・・・4,176・・・・・・・・・・608
4(3)・・SING/シング ・・・・・・・・・・・・・・12/21 ・・・・・・・・・・183,346・・・・・・・・・・・1,589,076・・・・・・・・12,233・・・・・・・・・・575
5(58)・・雪の女王3:雪と火の魔法対決・・1/04・・・・・・・・170,466 ・・・・・・・・・・・・241,865・・・・・・・・・1,826・・・・・・・・・・525
6(33)・・愛しているから(韓国) ・・・・・・・1/04・・・・・・・・・・・146,196 ・・・・・・・・・・・・246,229・・・・・・・・・1,969・・・・・・・・・・542
7(4)・・ラ・ラ・ランド・・・・・・・・・・・・・・・・・12/07 ・・・・・・・・・・119,684・・・・・・・・・・・2,726,731・・・・・・・・22,877・・・・・・・・・・389
8(2)・・ローグ・ワン ・・・・・・・・・・・・・・・・12/28・・・・・・・・・・・・91,143 ・・・・・・・・・・・・979,077・・・・・・・・・8,693・・・・・・・・・・444
        /スター・ウォーズ・ストーリー
9(5)・・パンドラ(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・12/07 ・・・・・・・・・・・54,060・・・・・・・・・・・4,545,289・・・・・・・・35,799・・・・・・・・・・310
10(新)・・女教師(韓国)・・・・・・・・・・・・・・1/04・・・・・・・・・・・・46,903 ・・・・・・・・・・・・・86,420・・・・・・・・・・・718・・・・・・・・・・393
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 600万人を超えた「マスター」を抑えて「君の名は。」がトップ。日本映画では本ブログのスタート(2009年8月)以来初めてかも。
 動員数の数字は5位と6位の間に大きな開きがありますが、その6位以下に日本アニメが4作品入っているとは! 1月4日公開の「君の名は。」がもうランクインしているのは、正式公開日前の有料試写会、・・・って実質的に前倒し公開。わりとあることです。
 今回の新登場は3・5・6・10位の4作品です。
 3位「パッセンジャー」はアメリカのSF。物語の舞台は豪華宇宙船アヴァロン号。そこには新たな居住地を求めて地球から旅立った5千人の乗客が乗っています。目的地の惑星までは120年かかるため、彼らは冬眠装置で眠っているのですが、なぜかエンジニアのジム(クリス・プラット)と作家のオーロラ(ジェニファー・ローレンス)は90年も早く目覚めてしまいます。他の全員が深い眠りについている中、2人は生き残ることができるのでしょうか? えっ、2人が目覚めたことのウラには“衝撃的な理由”があった? 韓国題は「패신저스」。日本公開は3月24日です。
 5位「雪の女王3:雪と火の魔法対決」は、あの「アナ雪」(2014)とは関係ないロシアアニメシリーズの第3作。日本では未公開ですが、韓国ではすべて公開されています。絵柄を見ると「アナ雪」によく似ていますが、このシリーズの第1作は2012年なので剽窃ではありません。いや、アンデルセン原作のこの作品を1957年初めてアニメ化(→コチラ)したのがソ連なので、むしろコチラが本家か。原作通り少年カイと少女ゲルダの物語になっているし・・・。今作は、雪の女王を打ち破ったもののまだ両親を見つけられないゲルダとカイ、伝説の「願いの石」を探すため友人のローレンと一緒に旅に出ることに。結局石を発見したゲルダとローレンですが、雪の女王を目覚めさせ火の魔王まで復活させてしまいます。そしてこの両者は世界を支配するために魔法の対決を展開します・・・。韓国題は「눈의 여왕 3: 눈과 불의 마법대결」。
 6位「愛しているから」は韓国のラブコメ。ある日作曲家イサン(チャ・テヒョン)が愛する彼女に告白しに行くと、突然の事故で愛に不器用な人の体に入ることができる意外な能力(?)を持つようになっていました。女子高生K嬢をはじめ、離婚危機のP氏、生まれてからずっと女性に縁ナシの老チョンガーY氏、初恋を追い続ける認知症のKおばあさんまで! 唯一イサンの秘密を察知した4次元少女スカリー(キム・ユジョン)の助けを借りてイサンは人生最大の危機をチャンスに変えようとしますが・・・。原題は「사랑하기 때문에」です。
 10位「女教師」は韓国のドラマ。臨時教員のヒョジュ(キム・ハヌル)は、自分がなるはずだった正教員の職に代わりに抜擢された理事長の娘のヘヨン(ユ・イニョン)のことが気に障ります。「学校の後輩です」と親しげに近づいてくる彼女の記憶さえなく、どこか不快な感じを消すことができません。
ある日ヒョジュは、臨時担任になったクラスで注目していた舞踊特技生の生徒チェハ(イ・ウォングン)とヘヨンが特別な関係であることを知り、初めてヘヨに勝つことができる牌を持ったように思ったのですが・・・。
原題は「여교사」です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・女教師(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・1/04・・・・・・・・・・・・・46,933・・・・・・・・・・・・86,420・・・・・・・・・・・・・718 ・・・・・・・・393
2(新)・・ボブという名のストリート・キャット・・1/04・・・・・・・・・10,605・・・・・・・・・・・・17,835・・・・・・・・・・・・・145 ・・・・・・・・112
3(2)・・わたしは、ダニエル・ブレイク ・・・・12/08 ・・・・・・・・・・・・5,253 ・・・・・・・・・・・・67,756 ・・・・・・・・・・・・529 ・・・・・・・・・41
4(4)・・エゴン・シーレ 死と乙女 ・・・・・・・・12/22 ・・・・・・・・・・・・4,773 ・・・・・・・・・・・・35,450・・・・・・・・・・・・・283・・・・・・・・・44
5(2)・・恋人たちの予感 ・・・・・・・・・・1989/11/18 ・・・・・・・・・・・・1,118 ・・・・・・・・・・・・19,113 ・・・・・・・・・・・・150 ・・・・・・・・・31

 1位「女教師」と2位「ボブという名のストリート・キャット」の2作品が新登場ですが、どちらについても上述しました。


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