ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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<官民>より<民官>の方が自然 ・・・・ 映画「ツナミ」(字幕版) で学ぶ韓国語

2010-10-15 14:10:34 | 韓国語あれこれ
 一昨日(13日)、「TSUNAMI ツナミ」(字幕版)を新宿ミラノまで観にいきました。
 10月5日の記事でも書きましたが、関東圏では日本語吹替版が83館もあるのに対して、字幕版は新宿ミラノとシネマート六本木のわずか2館だけ。
 あーあ、というわけで、韓国語学習者のはしくれ、わざわざ歌舞伎町まで足を運びましたよ。

 さて、今回はまあいろんな意味で予想通りだった映画の内容はおいといて、(・・・期待外れとかじゃないですよ)、語学関係に絞って書きます。

 ・・・といっても、私ヌルボ、正直な話「聞き取り」は苦手なんですよ。(じゃ「文法は?」「作文は?」と言われるとそれもつらい・・・。) 

 ま、この映画のポイントの一つは釜山方言ですね。
 たまたま直前に読んだ「毎日新聞」の夕刊にユン・ジュンギュン監督へのインタビュー記事が載っていて、その中にも、
 リアリティーへのこだわりは、釜山弁にも及んだ。日本なら大阪弁のようなもので、ソウル出身者が多数を占める俳優陣は苦労を強いられた。「主演の一人、ハ・ジウォンは『アクションより方言が難しかった』と言ってました。完成度の高い釜山弁になった」・・・とありました。

 地元の海洋救助隊員のヒョンシク(イ・ミンギ)がソウルの女子浪人生ヒミ(カン・イェウォン)に方言をからかわれる場面があります。
 具体的には「표준어(ピョジュノ)標準語)」という言葉。ヒミは「표の発音がおかしい」と言うのですが、私ヌルボ、アレレ、どういうふうに違うんだろうと思う間もなく画面は進んでしまいました・・・。

     
【イ・ミンギは金海出身だそうだから、釜山方言は母語のはずです。】

 で、明らかに聞き取れた方言はかねて承知の그라고(クラゴ)。ソウルだと軽く「그리구(クリグ)?」=「それで?」と言うところを、ちょっと大げさな感じで、라にアクセントをおいて「クゴ~」。
 「プタク トゥリルケ~」なんかもリルがかなり強くなる等、全体的に抑揚の幅が大きいですね。
あと「イッチャナ」が「イッチャノ」になるとか、そんな程度しかわからなかったです。

 日本語吹替版を観た人に、方言をどう扱っていたか聞いてみたら、とくに大阪弁とかにすることもなく(←当然かも・・・)、超日本語訳ということで、自然に?処理してたようです。

 方言以外でちょっと引っかかったのが、字幕で「官民共同」とあったのをセリフでは「민관공동(民官共同)」と言っていたこと。後でgoogleで検索してみると1,080,000件あったのに対し、「관민공동(官民共同)」だとわずかに33,800件。辞書で「官民」を引くと「관민」となってますが、実際には「민관」の方がずっと自然なようですね。
 しかし、何となく聞いていると「民間(민간)」と間違えていまいそう。きっと間違えるなー・・・。


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