ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[12月9日(金)~11日(日)]

2011-12-13 17:05:53 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績

 今年も残すところ20日を切り、いろんな分野の総括の時期になりました。この1年の韓国映画の動員数上位をみると、①「最終兵器 弓」 739万人② 「サニー」 737万人③「ワンドゥギ」 523万人(現在)④「朝鮮名探偵 トリカブトの秘密」 480万人⑤「るつぼ」 465万人 ※数字は私ヌルボの確認し得た数で、正確なものではありません。実数はもっと多いかも。
 昨年の№1ヒットの「アジョシ」は630万人。今年の上位2作はそれを100万人上回りました。
※外国映画では「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」の779万人という記録があります。

 では、今年の日本映画の動員数トップの作品はというと、9月16日の「読売新聞」によれば、その時点では「コクリコ坂から」で330万人だったそうです。9月以降については、よくわかりません。
 日本では(有)興行通信社が映画の興行収入や観客動員数の集計・発表を行っていますが、そのサイトには順位は載っていても具体的な動員数はありません。したがって、各映画の観客動員数はネット上ではつかみにくく、個別に情報を集めるしかないようです。
 その点韓国は、韓国映画振興委員会のサイトを見れば一目でわかります。韓国文化芸術振興院、韓国放送映像産業振興院、韓国文化コンテンツ振興院と同じく文化観光部(日本の文化庁に相当)が所管する特殊法人形式の文化関連機関なのですが、日本に比べると文化関係で国の占める役割が大きいようなのは、もしかして長い軍事政権当時の文化統制のなごりかな、となんとなく思いました。

         ★★★ Daumの人気順位(12月13日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①猫おどり(韓国)  9.5(45)
②白いジャングル(韓国)  9.5(24)
③タスリ(韓国)  9.4(23)
④私の選択 – 忘れられたカバン その終わらない物語(韓国)  9.3(26)
⑤ヘルプ  9.3(250)
⑥ナデルとシミン  9.2(29)
⑦ワンドゥギ(韓国)  9.2(1938)
⑧願い(グザーリシュ)  9.0(207)
⑨ただあなただけ(韓国)9.0  (728)
⑩リアル・スティール  9.0(1122)

 少し順位変動はありましたが、新登場の作品はありません。

【専門家による順位】

①マネーボール  8.2(4)
②ナデルとシミン  8.0(8)
③ドライブ  8.0(8)
④紫(韓国)  8.0(2)
⑤四つのいのち  7.5(2)
⑥ツリー・オブ・ライフ  7.2(10)
⑦ヘルプ  7.2(8)
⑧豚の王(韓国)  7.0(5)
⑨ル・アーヴル  7.0(4)
⑩人生はビギナーズ  7.0(3)

 新登場は⑨だけ。今年の第64回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを逃したアキ・カウリスマキ監督の新作。タイトルの通り、今作は舞台地がフィンランドではなくフランスの港町で主役も非フィン人。かつてはパリでボヘミアン暮らしをしながら作家を志していた貧しい靴磨きが主人公。妻が重い病で入院したのと前後して、アフリカから来た不法移民の少年と出会い、少年を母が住むというイギリスに逃がそうと試みる・・・。妻を演じているのは「マッチ工場の少女」だったカティ・オウティネン。もう50歳なんですね。監督いわく<港町3部作>の第1作で、第2作はスペイン、第3作はドイツが舞台になるとのことですが、完結まで10年は必要だそうです。韓国題「르 아브르」。たぶんそのうち日本でも公開されるでしょう(無責任情報)。

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[12月9日(金)~11日(日)] ★★★

         「ぞっとする恋愛」が1位に

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・上映館数
1・・ぞっとする恋愛(韓)・・・・・・・・・12/01 ・・・・・・・・・・593,373・・・・・・・・・・1,395,067・・・・・・・・・677
2・・タンタンの冒険 ・・・・・・・・・・・・12/07 ・・・・・・・・・・408,475 ・・・・・・・・・・・478,866・・・・・・・・・760
     ユニコーン号の秘密
3・・トワイライト・サーガ/・・・・・・・11/30 ・・・・・・・・・・250,826・・・・・・・・・・1,228,495・・・・・・・・・551
     ブレイキング・ドーン Part1
4・・アーサー・クリスマスの大冒険・・11/25 ・・・・・・・125,409・・・・・・・・・・・・521,398・・・・・・・・・322
5・・特・捜・本(韓) ・・・・・・・・・・・・・11/24・・・・・・・・・・・110,776 ・・・・・・・・・・1,042,297・・・・・・・・・391
6・・ワンドゥギ(韓) ・・・・・・・・・・・・10/20・・・・・・・・・・・・97,826・・・・・・・・・・・5,228,187・・・・・・・・・316
7・・ブリッツ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/08・・・・・・・・・・・・31,621 ・・・・・・・・・・・・・45,843・・・・・・・・・158
8・・決定的な一発(韓) ・・・・・・・・・12/07・・・・・・・・・・・・28,795 ・・・・・・・・・・・・・39,960・・・・・・・・・181
9・・リアル・スティール・・・・・・・・・10/12 ・・・・・・・・・・・・24,283 ・・・・・・・・・・3,569,475・・・・・・・・・133
10・・マネーボール・・・・・・・・・・・・11/17 ・・・・・・・・・・・・・9,850 ・・・・・・・・・・・・631,928・・・・・・・・・・69
                                      ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。

 先週2位の「ぞっとする恋愛」が「タンタンの冒険」をおさえてトップに立ちました。
 新登場は、2・7・8位の3作品です。
 2位は、すでに日本でも公開されています。原作「タンタンの大冒険(Les Aventures de Tintin)」はフランス語なので、Tintinは<タンタン>と発音されますが、韓国題は「틴틴:유니콘호의 비밀」と、<ティンティン>になっています。ウィキによると、「1964年から1965年に白黒で『チンチンの冒険』の題でフジテレビ系にて放映された」そうですが・・・。
 8位、原題「결정적 한방」の「한방」は漢方か韓方か、それとも一部屋か・・・と考えたら「一放」=一発でした。たぶん自動翻訳そのままで「決定的な漢方」となっている記事もいくつもありましたが・・・。(それはそれでおもしろそう(笑)。) ラッパーの息子(キム・ジョンフン)を持った長官ハン・グク(ユ・ドングン)が民生安定のために孤軍奮闘する姿をコミカルに描くとともに、政治や芸能界の風刺をこめている作品、とのこと。外では公務に追われ、家では家族にそっぽを向かれる彼の姿は幅広い観客の共感を引き出すだろう・・・との思惑通りにいくかどうか?
 7位、日本では先々月の10月15日に公開、これは大変めずらしい! 韓国題は「블리츠」です。)



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