ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 週末の興行成績 [3月27日(金)~3月29日(日)]と、人気順位 ►「ブレッドウィナー」は原作も含めて親子にオススメ しかし上映館少なすぎ!!(怒)

2020-04-01 01:47:29 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸数日前、ツイッターを始めました。といっても、年を取ってアタマもカラダも劣化してきているのに暗闇に足を踏み出した感じで、どうなることやら。ブログや、それ以外のことで手一杯でほとんど脳内に空き容量がないんですけどねー。(あ、もしかしたら将来人間用の外付けストレージなんてできるんじゃないの?) 1ツイート100字ちょっとだと書いた内容が蓄積されるよりも鬱勃とした思いばかりが溜まっていきそうだし・・・。それでも始めざるをえないと踏み切ったのは、一に他の人たちのツイートを見るため。二番めは自分用の備忘録、3番目はこのブログの宣伝といったところか。
 で、こういうアカウント→ヌルボ@neulboilbo。コチラ→https://twitter.com/neulboilbo1で見られるのかな? まだ22ツイートだけ。フォロワーの方が6人とは、なんともありがたい方々がいらっしゃるものです。

▸昨日(30日)の韓国・聯合ニュースが「週末の映画観客数11万人台に 減少に歯止めかからず」というニュース(→コチラ)を報じていました。映画館の休館も相当数出ているようす。この記事を書くにあたって参考にしている<ソウルナビ>の「最新公開映画情報&舞台挨拶情報」(→コチラ)も<毎週更新>のはずが3月分は全然更新なしというのもなんだかなー。日本の映画館は韓国ほどではない?と思ってたらそうでもなくなってきてるような・・・。

▸28日(土)は、シネマ・ジャック&ベティでかねて期待の「ブレッドウィナー」を観てきました。このアニメについては、→2月第2週の記事で書きましたが、その後原作の「生きのびるために」を図書館で借りて読みました。基本的にはアフガニスタンを舞台にタリバンの暴政の中で必死に生きる少女と家族の苦心を描いた作品です。
 アニメを観ると、最初は多少違いがあるかな程度だったのが、だんだんその違いがはっきりしていきます。原作は終始リアリティを重視しているのに対し、アニメは原作にはない主人公の女の子が弟等に語る空想的な物語が大きな意味を持ち、その部分は美しい切り絵アニメとなります。つまり、アニメの方は視覚と共に象徴的な物語によって感性に訴える部分に重きを置いているようですが、もちろん原作の基本線は損なわれていません。ちょっと残念なのは、原作はさらに「続~」「新~」と続いていくのですが、アニメの方は最初の1冊分で少し(以上か?)アレンジしてケリをつけてしまったこと。
 まあそれはそれとして、とにかくキレイ! 色彩もアメリカっぽい(?)原色じゃなくて、深みのある色。
 ということで、できればアニメを観たあと原作本3冊も読んでほしいところ。児童書なのですが、大人の皆さんにもオススメです。・・・と書いてから確認したら、上映してる映画館が全国で5館だけ !? じき3館になっちゃう !? 首都圏ではシネマ・ジャック&ベティで4月10日までやってるから横浜観光を兼ねてどうぞ。

▸内容的に関連のあるドキュメンタリー「娘は戦場で生まれた」も観に行かなくちゃ・・・。一部で話題の(?)「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」もまだ観てません。2、3ヵ月前、69年5月13日の討論の5週間後に新潮社から出た「三島由紀夫VS.東大全共闘」を300円で買ったら、当時の値段は250円でした。50年経ってもわからんものはわからん。明日は、それより「劇場版「SHIROBAKO」」を観るのが正解かも。

         ★★★ NAVERの人気順位(3月31日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(2) 泣くな、トンズ2:シュクラン ババ(韓国)  9.53(154)
②(4) フォードvsフェラーリ  9.50(7,949)
③(新) 改葬(韓国)  9.48(50)
④(1) サンティアゴの白い杖(韓国)  9.43(21)
⑤(新) ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形(日本)  9.29(105)
⑥(6) 映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!  9.27(200)
⑦(7) ジョジョ・ラビット  9.18(1,214)
⑧(8) 娘は戦場で生まれた  9.17(167)
⑨(9) ネヴァー・ルック・アウェイ  9.14(109)
⑩(10) ナイブズ・アウト  9.11(3,839)

 ③と⑤の2作品が新登場です。
 ③「改葬」は韓国のドラマ。父親の墓の改葬のため、それぞれ散らばって暮らしていた5人姉弟が久しぶりに集まります。ところが「長男が何様だって言うのよ!?」と叫ぶのは暮らしを支えている長女のヘヨング(チャン・リウ)。「信じられるのはお金!」と言うのは次女のグモク(イ・ソニ)。結婚を控えた口出しの女王はグミ(コン・ミジョン)。さらに誰にも止められないいつも本音ぶっちゃけのヘヨン(ユン・グムソナ)。そんな4人に対する黒一点は末息子のスンナク(クァク・ミンギュ)。そんな彼らの間で、世紀末的な家父長制と別れを告げる物語が繰り広げられます・・・。原題は「이장(移葬)」です。こういうの、ちょっとおもしろそうかも。観てみたいな。
 ⑤「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形」は日本のアニメなのですが、国内での認知度はどれほどなのでしょうか? 暁佳奈のライトノベルが原作で、2018年にTV放送されたとのことですが、私ヌルボは知りませんでした。図書館にもないし、KAエスマ文庫というのも初めて知ったし・・・。後でちょっと立ち読みしてくるかな。韓国題は「바이올렛 에버가든 - 영원과 자동 수기 인형 –」です

     【記者・評論家による順位】

①(1) 燃え立つ若い女性の肖像  9.22(9)
②(3) パラサイト 半地下の家族[寄生虫](韓国)  9.06(16)
③(4) 小さな光(韓国)   8.67(3)
④(5) マリッジ・ストーリー  8.50(2)
⑤(6) はちどり(韓国)  8.38(13)
⑥(7) ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語  8.00(10)
⑦(8) ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド  7.90(10)
⑧(9) 1917 命をかけた伝令  7.67(9)
⑨(-) フォードvsフェラーリ  7.63(8)
⑩(-) 娘は戦場で生まれた  7.33(6)

 今回新登場の作品はありません。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績3月27日(金)~3月29日(日) ★★★
           「天気の子」、韓国で公開5ヵ月後にベスト10入り

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(新)・・ジュディ 虹の彼方に・・・・・・・・3/25 ・・・・・・・・・・24,683・・・・・・・・40,929・・・・・・・・・・329 ・・・・・・・479
2(1)・・透明人間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/26 ・・・・・・・・・・20,949・・・・・・・535,995 ・・・・・・・・4,674 ・・・・・・・411
3(2)・・1917 命をかけた伝令・・・・・・・・・2/19 ・・・・・・・・・・20,330・・・・・・・706,176 ・・・・・・・・6,449 ・・・・・・・408
4(新)・・スケアリーストーリーズ 怖い本・・3/25 ・・・・・・13,600・・・・・・・・26,336・・・・・・・・・・216 ・・・・・・・185
5(再)・・ラ・ラ・ランド・・・・・・・・・2016/12/07 ・・・・・・・・・・・9,205 ・・・・・3,623,950 ・・・・・・・30,215 ・・・・・・・120
6(3)・・ダーク・ウォーターズ ・・・・・・・・3/11 ・・・・・・・・・・・6,637・・・・・・・118,836 ・・・・・・・・1,028・・・・・・・・293
7(63)・・天気の子(日本) ・・・・・・・2019/10/30 ・・・・・・・・・・・5,781・・・・・・・668,047 ・・・・・・・・5,529 ・・・・・・・・19
8(新)・・愛していますか(韓国)・・・・・・・3/25 ・・・・・・・・・・・4,853・・・・・・・・・8,749・・・・・・・・・・・69 ・・・・・・・267
9(4)・・正直な候補(韓国)・・・・・・・・・・・・2/12 ・・・・・・・・・・・4,028 ・・・・・1,529,331 ・・・・・・・12,794 ・・・・・・・187
10(121)・・Fame フェーム・・・・・・・2009/9/24 ・・・・・・・・・・・3,868・・・・・・・640,224 ・・・・・・・・4,695 ・・・・・・・177
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 まだ週はそろそろ底をついたか、というレベルまで落ち込んだ観客数ですが、さらに減り続けています。全体的には、やはり旧作の再上映が目につきますが、ベスト10には久しぶりに新登場が1・4・7・8・10位と5作品入っています。再上映は5位の1作品だけでした。
 1位「ジュディ 虹の彼方に」は、日本でも3月6日から公開されています。韓国題は「주디」です。
 4位「スケアリーストーリーズ 怖い本」も、日本でも2月28日から公開されています。韓国題は「스케어리 스토리:어둠의 속삭임」です。
 7位「天気の子」は、韓国公開5ヵ月目で初めてベスト10入り。韓国題は「날씨의 아이」です。ジツは私ヌルボ、これ観てないんですよね・・・。
 8位「愛していますか」は、韓国のラブロマンス。ソジョン(キム・ソウン)は外柔内剛。シェフを夢見つつ、カフェでバイトをしています。失敗はきりがなく、へとへとの生活が続き、母は体の具合が悪い・・・。こんな彼女の心の中に入ってきたのは、内柔外剛のカフェのオーナー、ツンデレのスンジェ(ソンフン)です。どうやら鋭敏な彼が一層鋭くなる理由は・・・。いつからか自分の前をうろつく彼女がとても気になる・・・。「貸してあげるわよ、助けになるよ」と、夜遅く雨の中をカフェにやってきて1冊の本をソジョンに投げて渡し、忽然と立ち去ったヘンなおばあちゃん。その日から、この本のために2人の平凡な日常は魔法のように後変わり始めますが・・・。原題は「사랑하고 있습니까」です
 10位「Fame フェーム」は、あの1980年の青春映画ではなくて、2009年現代版としてリメイクした作品。日本では劇場公開はなく、配信があるようです。韓国題は「페임」です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(新)・・ジュディ 虹の彼方に・・・・・・・・・・・・3/25 ・・・・・・・24,683・・・・・・・・・40,929・・・・・・・・・・329 ・・・・・・・479
2(1)・・ダーク・ウォーターズ ・・・・・・・・・・・・3/11 ・・・・・・・・6,637・・・・・・・・118,836 ・・・・・・・・1,028 ・・・・・・・293
3(新)・・来る(日本)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/26 ・・・・・・・・1,850・・・・・・・・・・3,773・・・・・・・・・・・31 ・・・・・・・153
4(再)・・リトル・ダンサー ・・・・・・・・・・2001/2/16 ・・・・・・・・1,245・・・・・・・・・30,477・・・・・・・・・・220 ・・・・・・・・80
5(新)・・改葬(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/25 ・・・・・・・・1,061・・・・・・・・・・2,081・・・・・・・・・・・18 ・・・・・・・・82

 1・3・5位が新登場です。
 1位「ジュディ 虹の彼方に」と、5位「改葬」については上述しました。
 3位「来る」は、中島哲也監督の2018年の作品。私ヌルボも観ましたが、わりとおもしろかったレベルだったか・・・。韓国ではネチズン、記者&評論家の評点はイマイチのようです。韓国題は「온다」です。
 4位「リトル・ダンサー」は、イギリスの佳作の再上映ですが、もう19年も経つとは・・・。韓国題は原題のまま「빌리 엘리어트(ビリー・エリオット)」です。