ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[12月31日(金)~1月2日(日)]

2011-01-04 23:58:58 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 私ヌルボ、今日はとても充実した1日でした。明石海峡大橋の北端の舞子公園内にある孫文記念館を見学し、神戸の元町商店街の映画館に行って「彼とわたしの漂流記」を観て、その近くの海文堂書店2Fの古書コーナー(←お値打ち本多し!)で櫻井忠温「大将白川」(尹奉吉に撃たれた白川義則の伝記.700!)等を購入して、南京町~三宮を初めて歩いて・・・。当初の予定では、最近東京の新大久保のような雰囲気(?)の新興コリアタウンになってきているという今里新地にも行ってみようと思ったのですが、古書を見るのに時間をとられため、次の機会ということにしました。

  

 さて、「彼とわたしの漂流日記」を観た元町映画館(上写真)ですが、ゴーフルの神戸風月堂やきんつばの本高砂屋などと同じ商店街の並びにある映画館で、去年8月に開業したばかり。「シネコンでは上映されにくい作品を上映していく」ということで、元町映画館のサイトにある設立趣意書を読むと応援したくなります。今後のスケジュールを見ると、15日から「スタッフが選ぶ2010年ベスト作品」として「息もできない」を上映するんですと! ヌルボと意見が合うじゃないですか。予告編でやってましたが、それだけでも思い出してうるうる・・・。22日からは「弁護士 布施辰治」。がんばってくださいね。神戸に行ったら極力観に行きますからね。(って年2回くらいかも・・・。)
 「彼とわたしの漂流日記」、もう首都圏ではやってないので、観られてホントに良かったです。去年観てたらベストテンに入れてたでしょう。ずっと題名にだまされてましたよ。原題の「キム氏漂流記」でいいのに。くわしくはコチラのブログで・・・。予告編の動画も入ってます。

    ★★★ Daumの人気順位(1月4日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①なくな、トンズ(韓国)  9.6(480)
②劇場版ポケットモンスター  9.5(51)
   ダイヤモンド&パール 幻影の覇者 ゾロアーク(日本)
③立って眠る木(韓国)  9.4(22)
④サミーの冒険  9.3(318)
⑤Nativity!  9.1(70)
⑥瞳の奥の秘密  8.9(56)
⑦ケチなロマンス(韓国)  8.6(1083)
⑧ハートビーツ  8.6(27)
⑨キム・ジョンウク探し(韓国)  8.5(694)
⑩ノーウェアボーイ  ひとりぼっちのあいつ  8.4(31)

 初登場はありません。
 ①はほんとに長く続いてますね。しかし、「牛の鈴音」のようには日本では話題になっていません。最近YouTubeで<「泣くな、トンズ」のムービートレーラー>を見てみましたが、やはり宗教色が強くて、日本人にはちょっと合わないだろうな、という感じはしますね。
 ⑩は12月14日の記事で初出。ビートルズ結成前の若き日のジョン・レノンを描いた青春映画で、日本では昨年11月に公開されています。
 
【専門家による順位】

①リミット  7.7(7)
②虹(韓国)  7.0(5)
③クララ・シューマン 愛の協奏曲  7.0(4)
④意外~accident~  7.0(2)
⑤カフェ・ノワール(韓国)  7.0(1)
⑤なくな、トンズ(韓国)  7.0(1)
⑦アウトレイジ(日本)  6.7(7)
⑧黄海(韓国)  6.7(5)
⑨瞳の奥の秘密  6.7(4)
⑩ハートビーツ  6.5(2)

 初登場は④と⑤「カフェ・ノワール」。
 ④は香港のスリラーで、2009年の東京フィルメックスで上映したとか。「意外」という中国語は事故という意味もあるのだそうです。事故を装った殺人を請け負う殺し屋グループのヘッドが、まさに意外なアクシデントに遭いますが、考えてみればしくまれた! 「事故じゃないぞ!」というわけで、以下ハラハラドキドキの展開・・・。これはおもしろそうですよ。なぜ日本で一般公開しないんだろ? 韓国題は「엑시던트(エクシドントゥ)」。「액시던트」じゃないのかー。
 ⑤「カフェ・ノワール」は、愛してはいけない2人の女を愛した音楽教師(シン・ハギュン)と、不思議な少女の物語をめぐる、「ドラマというより、むしろエッセイ」という難解作品のようで、おまけに上映時間198分となると、やっぱり評論家好みの映画ってことですか?
 
   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[12月31日(金)~1月2日(日)] ★★★
         韓国コメディ「ラスト・ゴッドファーザー」に注目!

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・・・・週末観客動員数累計・・・・観客動員数・・・・上映館数

1・・ラスト・ゴッドファーザー(韓) ・・12/29 ・・・・・・・946,992 ・・・・・・・・・・・・1,222,728・・・・・・・625
2・・ハロー、ゴースト(韓)・・・・・・・・12/22 ・・・・・・・537,554 ・・・・・・・・・・・・1,762,522・・・・・・・515
3・・黄海(韓) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/22 ・・・・・・・421,356 ・・・・・・・・・・・・1,816,444・・・・・・・596
4・・ハリー・ポッターと ・・・・・・・・・・12/16 ・・・・・・・252,342 ・・・・・・・・・・・・2,592,893・・・・・・・355
    死の秘宝 PART1
5・・トロン:レガシー・・・・・・・・・・・・・12/30・・・・・・・・218,920 ・・・・・・・・・・・・・・286,482・・・・・・・437
6・・サミーの冒険・・・・・・・・・・・・・・12/16・・・・・・・・154,461 ・・・・・・・・・・・・・・753,632・・・・・・・285
7・・劇場版ポケットモンスター・・・12/23・・・・・・・・・67,828・・・・・・・・・・・・・・・284,949・・・・・・・128
   ダイヤモンド&パール 幻影の覇者 ゾロアーク
8・・The Next Three Days・・・・・・12/22・・・・・・・・・33,346・・・・・・・・・・・・・・・239,809・・・・・・・171
9・・The American・・・・・・・・・・・・・12/29・・・・・・・・・32,780・・・・・・・・・・・・・・・・45,786・・・・・・・129
10・・ケチなロマンス(韓)・・・・・・・・12/01・・・・・・・・・31,752・・・・・・・・・・・・・2,042,434・・・・・・・133

 「ケチなロマンス」が200万人を突破。2週目の「ハロー、ゴースト」、「黄海」も200万人に届きそうだし、初登場1位の「ラスト・ゴッドファーザー」も最初から100万人に迫る勢いで、韓国映画が健闘しています。
 初登場は1位の他は5位と9位。
 1位、シム・ヒョンレ監督は往年のコメディアンで、テレビのお笑い番組が全盛期だった80~90年代半ばまで、<ヨング>というキャラクターのおとぼけ演技で視聴者たちの笑いをよんだそうですが、近年は「D-War」のようなSF映画を製作したりしていました。今回は<ヨング>に立ち返って監督&主演。ヨングはマフィアの大物であるお父さんを探しにニューヨークに来たが、組織の後継者と目を付けられて、マフィアとしての授業を受けることになる・・・、という筋書きよりも、この映画の魅力は、ポスター(下写真)を見ればわかるように、ヨングというダサいオジサンがハリウッド俳優の中にいるという不調和のおもしろさにあるようで、今年もお世話になりそうな<韓国映画スタッフブログ>では、「バカバカしすぎて、逆にハッピーな気分になる感じ」とベタぼめしてます。ハングル表記は「라스트 갓 파더」。ゴッドファーザーの発音は<ガッパド>だから、聞いてもすぐにはわからないかも・・・。(すぐじゃなくても?)
 5位は日本でも公開中なので説明省略。韓国題は「트론: 새로운 시작(トロン:新しい始まり)」。
 9位、殺し屋稼業から足を洗う決意をした男(ジョージ・クルーニー)がスウェーデンでのキツい任務を終え、最後の仕事場としてイタリアの小さな町にやって来たが・・・、というサスペンス。日本公開は未定のようです。韓国題は「아메리칸」とそのまんま。

   
      【「ラスト・ゴッドファーザー」のポスター