ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [2月15日(金)~2月17日(日)]

2019-02-19 23:23:58 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
「金子文子と朴烈」公開初日の16日。懸念されたウヨの皆さんの抗議行動はさほどでもなく、むしろ多数の観客の方が目立ったようす。ツイッター上の→コチラのやりとりなど、なかなか興味深いものがあります。あ、モトのツイッター主のツイートも読んでみるとナルホドねという部分もないことはない?

▸この1週間観た映画は2本。1本目の「山中傅奇」は、1979年の胡金銓(キン・フー)監督による台湾・香港合作の伝奇映画のデジタル修復・完全全長版。192分という長尺でいろいろ見どころ多し。あ、笛とか、ウチワ太鼓(←中国では何という?)の連打(←これが武器!)とか聴きどころも。
 そして昨日(18日)は、「七つの会議」を観るつもりで映画館まで行ったのですが、急遽予定を変更して「半世界」を鑑賞。突然の心変わりの理由は、やはり阪本順治監督だから。今、大半の作品が漫画とか(多くは軽めの)小説を原作としているのに対して、これは阪本監督自身のオリジナル脚本ということで、メッセージ性がありそう。東京国際映画祭でコンペティション部門の観客賞受賞というのもその点に関連、と判断して・・・。で、この判断は正解でしたね。観てよかったです。いろいろ考えさせられました。具体的に語るのはむずかしいですが。タイトルからして意味不明で、SFと思っちゃう人もいるかも。もろ現実なんですけど。「描いた人生になってる?」というキャッチコピーもぼんやりしてるし。しかし、身近な問題から身近じゃない(?)問題まで同じレベルで関連があるものとして描かれている点に共感を覚えました。(これまたよくわからない文章だな。) 俳優では、主演の稲垣吾郎もさることながら、妻役の池脇千鶴に注目。あの「ストロベリーショートケイクス」の「商店街の雑踏で「棄てないでー!」と叫びながら男の足にすがって引きずられる」ような仰天演技ではないですが、ほぼ実年齢(ぼちぼちアラフォー)の母親役の内面演技がハンパない。ということで、今年の助演女優賞に勝手にノミネート。

▸「キネマ旬報」の2月下旬ベスト・テン発表特別号には、2019年の上映予定作のリストが載ってなかったですね。ということは3月上旬号か。韓国映画の上映予定をチェックしようと思ったのに・・・。20日(水)発売とのことなので、この件は来週にでも。

         ★★★ NAVERの人気順位(2月19日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(1) 詩人おばあちゃん(韓国)  9.75(116)
②(2) グリーンブック  9.64(2,864)
③(3) 大人になれば(韓国)  9.60(134)
④(4) カペナウム  9.59(1,550)
⑤(5) バブル・ファミリー(韓国)  9.48(60)
⑥(6) ボヘミアン・ラプソディ  9.43(38,652)
⑦(7) アンダードッグ(韓国)  9.43(1,263)
⑧(8) ポーランドに行った子供たち(韓国)  9.40(498)
⑨(-) ドラゴンボール超 ブロリー(日本)  9.37(681)
⑩(9) スパイダーマン:スパイダーバース  9.26(4,489)

 ⑨「ドラゴンボール超 ブロリー」が今回の新登場です。鳥山明自身は「昔のアニメ映画にだけ登場した、とんでもなく強いサイヤ人でデザインだけは僕が描いたらしいのですが・・・・内容はすっかり忘れていました」という作品だそうですが、公開するとシリーズ中でもトップクラスの高評点がついてるようです。そして韓国でも人気。・・・って、ヌルボは観てないので韓国人ファンに訊かれても何も語れませんけど。韓国題は「드래곤볼 슈퍼: 브로리」です。

     【記者・評論家による順位】

①(2) ROMA/ローマ  8.80(5)
②(4) スパイダーマン:スパイダーバース  8.25(8)
③(6) 万引き家族(日本)  8.13(8)
④(-) 天堂の夜と霧(韓国)  8.00(2)
⑤(-) 映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(日本)  7.50(6)
⑥(7) アリー/ スター誕生  7.43(7)
⑦(8) 顔たち(韓国)  7.40(5)
⑧(9) カペナウム  7.33(9)
⑨(10) グリーンブック  7.29(7)
⑩(-) シュガー・ラッシュ:オンライン  7.25(4)

 ⑤「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」が今回の新登場です。昨年のキネ旬ベスト・テン1位。韓国題は「도쿄의 밤하늘은 항상 가장 짙은 블루(東京の夜空はいつもいちばん濃いブルー)」と「東京の」が付いていますが、ネチズンのレビューには「「ソウルの」と置き換えてもおかしいところはない、良い映画」とあります。(先月見ておいてよかった。)

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績2月15日(金)~2月17日(日) ★★★

         「極限職業」、韓国映画歴代2位に! 

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・極限職業(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・1/23・・・・・・・・・・945,404・・・・・14,536,368 ・・・・・125,397 ・・・・・・1,166
2(12)・・証人(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/13・・・・・・・・・・533,805 ・・・・・・・737,155 ・・・・・・・6,162・・・・・・・・993
3(2)・・アリータ:バトル・エンジェル・・2/05 ・・・・・・・・・243,348・・・・・・1,718,052 ・・・・・・16,541・・・・・・・・687
4(新)・・ハッピー・デス・デイ2U・・・・・・・2/14・・・・・・・・・・215,491 ・・・・・・・288,145 ・・・・・・・2,427・・・・・・・・657
5(新)・・奇妙な家族(韓国)・・・・・・・・・・・・2/13・・・・・・・・・・122,334 ・・・・・・・216,265 ・・・・・・・1,759・・・・・・・・610
6(25)・・メリー・ポピンズ リターンズ・・2/14・・・・・・・・・・102,186 ・・・・・・・130,496 ・・・・・・・1,082・・・・・・・・573
7(4)・・ヒックとドラゴン3 ・・・・・・・・・・・1/30・・・・・・・・・・・89,061・・・・・・1,347,673 ・・・・・・11,156・・・・・・・・503
8(新)・・名探偵コナン ・・・・・・・・・・・・・・・2/14・・・・・・・・・・・55,237 ・・・・・・・・83,383・・・・・・・・・643・・・・・・・・213
       /戦慄の楽譜〈フルスコア〉(日本)
9(5)・・劇場版 ハローカーボット・・・・・・1/31・・・・・・・・・・・21,514 ・・・・・・・558,147 ・・・・・・・4,360・・・・・・・・174
       :オムバラス島の秘密(韓国)
10(新)・・ドラゴンボール超 ブロリー・・・2/14 ・・・・・・・・・・19,619 ・・・・・・・・27,730・・・・・・・・・238・・・・・・・・202
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「極限職業」が昨年12月公開の「神と共に 罪と罰」の1441万人を抜き、韓国公開映画(外国映画も含む)の観客動員数歴代2位に!あとは「バトル・オーシャン 海上決戦」(原題:鳴梁)だけですが、これは1761万人と図抜けているので、届くのは無理っぽい?
 4・5・6・8・10位の5作品が新登場です。
 4位「ハッピー・デス・デイ2U」は、アメリカのホラー&コメディ。2017年に韓国でも公開された「ハッピー・デス・デイ」(日本では未公開)の続編です。前作では、カーター(イズラエル・ブルサード)の部屋で目を覚ました女子大生のツリー(ジェシカ・ローズ)が夜パーティー会場に向かう途中、お面をつけた人物に殺され、ふと気が付くとまた同日朝に戻って同じ部屋で目を覚まし、今度は別の道を通って行くと、また別の所でお面の人物に殺され・・・ということが何度も繰り返すという話でした。そして今作は、実時間と同じく、犯人を見つけて解決してから2年後。やはりあの悪夢のようなループにとりつかれてしまう話ですが、それがツリーだけではなく友だちまでもが巻き込まれてしまうということ。そして、前作同様に不気味なお面を被った殺人者も登場。また前作で明かされなかった、なぜ自分たちが殺人犯に狙われるのかといった謎も明らかにされていきます・・・。韓国題は「해피 데스데이 2 유」。日本公開は、なさそう、かな?
 5位「奇妙な家族」は、韓国のコメディ。ガソリンスタンドのトラブルメーカーだった家長のマンドク(パク・イナン)は偶然出会ったゾンビを家の中に招き入れます。他のゾンビとは違って容姿は整い、言うこともよく聞きます。そのゾンビを見て、家族たちはそれぞれの下心でファミリービジネスを夢見ます。 リーダーは長男の嫁ナムジュ(オム・ジウォン)、行動隊長は長男ジュンゴル(チョン・ジェヨン)、ブレインは次男ミンゴル(キム・ナムギル)、エネルギー担当の末の妹ヘゴル(イ・スギョン)に、噛まれたら死ぬどころか若返るゾンビのチョンビ(チョン・ガラム)まで。彼らの途方もないビジネスは静かだった町を突然血気盛んな村にしてまいます・・・。原題は「기묘한 가족」です。
 6位「メリー・ポピンズ リターンズ」は、日本では約2週間早い2月1日公開。説明は省略します。韓国題は「메리 포핀스 리턴즈」です。
 8位「名探偵コナン/戦慄の楽譜〈フルスコア〉」、韓国でも近年はほぼ日本公開に沿って順次公開してきたようですが、これは2008年の作品ですか。どういう事情なんですかねー? 韓国題は「명탐정 코난:전율의 악보」です。
 10位「ドラゴンボール超 ブロリー」については上述しました。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(2)・・カペナウム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/24・・・・・・・・・10,515 ・・・・・・・109,197・・・・・・・・・・・920 ・・・・・・・・・72
2(1)・・グリーンブック・・・・・・・・・・・・・・・・・1/09・・・・・・・・・・9,670 ・・・・・・・294,844 ・・・・・・・・・2,579 ・・・・・・・・・57
3(3)・・COLD WAR あの歌、2つの心・・・・・2/07・・・・・・・・・・3,769 ・・・・・・・・18,535・・・・・・・・・・・156 ・・・・・・・・・50
4(13)・・映画 夜空はいつでも・・・・・・・・・・2/14・・・・・・・・・・2,436 ・・・・・・・・・3,746・・・・・・・・・・・・34 ・・・・・・・・・35
       最高密度の青色だ(日本)
5(6)・・日日是好日(日本) ・・・・・・・・・・・・・・・1/17 ・・・・・・・・・・1,152・・・・・・・・・37,658 ・・・・・・・・・・300 ・・・・・・・・・24

 4位「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」が新登場ですが、この作品については上述しました。

韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [2月8日(金)~2月10日(日)]

2019-02-13 01:35:31 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸先週購入の「キネマ旬報」2月下旬ベスト・テン発表特別号掲載の日本映画・外国映画のベスト・テンは次のとおりでした。個人賞等、詳細は→コチラで見ることができます。

[日本映画] ①万引き家族 ②菊とギロチン ③君の鳥は歌える ④寝ても覚めても ⑤孤狼の血 ⑥鈴木家の嘘 ⑦斬、⑧友罪 ⑨日日是好日 ⑩教誨師
[外国映画] ①スリー・ビルボード ②ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書 ③シェイプ・オブ・ウォーター ④ファントム・スレッド ⑤ボヘミアン・ラプソディ ⑥15時17分、パリ行き ⑦顔たち、ところどころ ⑧1987、ある闘いの真実 ⑨ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ ⑩判決、ふたつの希望

 これらの中で私ヌルボが観たのは[日本映画]は①②③⑤⑨⑩、[外国映画]は①③⑤⑦⑧⑩と、ともに6作品。まあこんなところか。とくに今回は日本映画の順位の方にナットク。合計点を見ると日本映画の①~④は実に僅差、一方外国映画は①がダントツ、②と③の間も大差でした。観てなくて残念というのが「鈴木家の嘘」(これはまだ上映中か)と、「ファントム・スレッド」。個人賞で注目していた主演女優賞はやはり安藤サクラは別格の15票で、以下石橋静河(7票)・韓英恵・黒木華(6票)・門脇麦(5票)と本ブログでも名前が出てきた女優が続きます。やっぱりねー。
 外国映画中、韓国映画は以下の10作品が入っていました。「1987、ある闘いの真実」(81点・8位)、「タクシー運転手 ~約束は海を越えて~」(55点・14位)、「犯罪都市」(15点・69位)、「夜の浜辺でひとり」(14点・72位)、そして9点以下に「クレアのカメラ」「名もなき野良犬の乱舞」「共犯者たち」「悪女/AKUJO」「いつか家族に」「殺人者の記憶法」の6作品です。

▸この1週間はいろいろ忙しく、映画は全然観られませんでした。もうこれは観なくては!という作品がいろいろ公開されているのに。トホホ。
 一応予定をメモしておくと次の通り。以下はゼッタイ! 「眠る村」「22年目の記憶」「バハールの涙」「山中傅奇」(←今晩観るしかない!)「沖縄スパイ戦史」(←これも見逃してた)「バジュランギおじさんと、小さな迷子」。「グリーンブック」は3月1日からか。2月16日公開の「金子文子と朴烈」は多くの人に観てほしいです。以下は一応観ておくかなレベル。「七つの会議」「天才作家の妻 -40年目の真実-」「ちいさな独裁者」。

         ★★★ NAVERの人気順位(2月12日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(-) 詩人おばあちゃん(韓国)  9.80(98)
②(1) グリーンブック  9.64(2,646)
③(3) 大人になれば(韓国)  9.59(128)
④(2) カペナウム  9.58(1,297)
⑤(4) バブル・ファミリー(韓国)  9.51(59)
⑥(5) ボヘミアン・ラプソディ  9.43(38,514)
⑦(6) アンダードッグ(韓国)  9.43(1,260)
⑧(7) ポーランドに行った子供たち(韓国)  9.40(496)
⑨(9) スパイダーマン:スパイダーバース  9.27(4,467)
⑩(8) ヒックとドラゴン3  9.27(2,793)

 ①「詩人おばあちゃん」が今回の新登場です。韓国では、農村地帯のおばあさんは今でも文字の読み書きができない人が相当数いるようです。(→関係過去記事。) この韓国映画は、そんな非識字者のおばあさんが文字を学んで・・・という内容のドキュメンタリーです。読み書きもできないのがうらめしく、婚家で義父母との疲れる同居生活で、家族だけが全ての人生だったというおばあさんたちの願いは、自分の名前3文字を書けるようになること。そんな平均年齢80歳という彼女たちは年老いてやっと字を習う機会を得ます。そして自らの人生と長い歳月を詠うようになります。農村地帯が舞台の、これもひとつの<リトル・フォレスト>系のヒーリングムービーとのことです。原題は「시인 할매」です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 顔たち、ところどころ  8.86(7)
②(2) ROMA/ローマ  8.80(5)
③(-) フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法  8.50(10)
④(3) スパイダーマン:スパイダーバース  8.25(8)
⑤(-) シェイプ・オブ・ウォーター  8.18(11)
⑥(4) 万引き家族(日本)  8.13(8)
⑦(5) アリー/ スター誕生  7.43(7)
⑧(6) 顔たち(韓国)  7.40(5)
⑨(7) カペナウム  7.33(9)
⑩(8) グリーンブック  7.29(7)

 今回の新登場はありません。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績2月8日(金)~2月10日(日) ★★★

         「極限職業」、あっという間に1300万人を超え、韓国映画歴代5位に

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・極限職業(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・1/23 ・・・・・・・・1,845,756・・・・・12,835,918 ・・・・・111,333 ・・・・・・1,706
2(9)・・アリータ:バトル・エンジェル・・2/05 ・・・・・・・・・577,831・・・・・・1,256,301 ・・・・・・12,193 ・・・・・・1,043
3(2)・・ペンバン[ひき逃げ担当班](韓国)・・1/30・・・・・・・・215,722・・・・・・1,732,196 ・・・・・・14,463・・・・・・・・734
4(4)・・ヒックとドラゴン3 ・・・・・・・・・・・1/30・・・・・・・・・・200,894・・・・・・1,181,043 ・・・・・・・9,878・・・・・・・・700
5(4)・・劇場版 ハローカーボット・・・・・・1/31・・・・・・・・・・・74,445 ・・・・・・・523,275 ・・・・・・・4,105・・・・・・・・464
       :オムバラス島の秘密(韓国)
6(16)・・レゴ(R)ムービー2・・・・・・・・・・・2/06・・・・・・・・・・・・39,817 ・・・・・・・・71,030・・・・・・・・・558・・・・・・・・414
7(6)・・LOVE YOURSELF IN SEOUL(韓国)・・1/26 ・・・・・・22,958 ・・・・・・・340,411 ・・・・・・・3,190・・・・・・・・・47
8(5)・・マルモイ[言葉集め](韓国)・・・・・・1/09・・・・・・・・・・・16,003・・・・・・2,848,748 ・・・・・・23,866・・・・・・・・175
9(7)・・グリーンブック・・・・・・・・・・・・・・・1/09 ・・・・・・・・・・14,513 ・・・・・・・277,407 ・・・・・・・2,431・・・・・・・・・72
10(8)・・カペナウム・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/24 ・・・・・・・・・・13,579 ・・・・・・・・87,787・・・・・・・・・743・・・・・・・・・79
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 このベスト10。先週の新登場が5作品もあったのに対して、今回は1作品だけ。先週書きませんでしたが、韓国では2月5日(火)の旧正月を挟んで2~6日は5連休。それで1月末から一挙に期待作が公開されたようです。その中で1人勝ちしたのが「極限職業」で、2月5・6両日は連続した1日に130万人を超え、昨11日には累計1305万人に達しました。歴代の韓国映画の記録を見るとでに「10人の泥棒たち」(1298万人)、「グエムル/漢江〈ハンガン〉の怪物」(1301万人)を抜いて5位。今週中に「ベテラン」(1341万人)を抜いて4位になる勢いです。ちなみにその上は少し開いて「国際市場で会いましょう」(1425万人)です。
 6位「レゴ(R)ムービー2」がその唯一の新登場です。レゴブロックから生まれたアメリカの3Dアニメ。2014年に続く第2作で、今回もエメットやバットマンが活躍するようです。日本でも3月29日公開ということですでに→公式サイトも用意され、情報が出回り始めています。韓国題は「레고 무비2」です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・グリーンブック・・・・・・・・・・・・・・・・・1/09・・・・・・・・・14,513 ・・・・・・・277,407 ・・・・・・・・・2,431 ・・・・・・・・・72
2(3)・・カペナウム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/24・・・・・・・・・13,570 ・・・・・・・・87,787・・・・・・・・・・・743 ・・・・・・・・・79
3(5)・・COLD WAR あの歌、2つの心・・・・・2/07・・・・・・・・・・6,938 ・・・・・・・・10,088・・・・・・・・・・・・87 ・・・・・・・・・60
4(19)・・恋は雨上がりのように(日本) ・・・・2/07・・・・・・・・・・4,670 ・・・・・・・・10,719 ・・・・・・・・・・・・91 ・・・・・・・・・96
5(31)・・アイス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/07・・・・・・・・・・2,770 ・・・・・・・・17,094 ・・・・・・・・・・・134 ・・・・・・・・110

 4・5位の2作品が新登場ですが、3位の「COLD WAR・・・」は先週同じ英題・韓国題の旧作香港映画と間違えてしまったので書き直します。
 3位「COLD WAR あの歌、2つの心」はポーランドのラブロマンス。私ヌルボが2014年の個人的ベスト10で1位にした「イーダ」のパベウ・パブリコフスキ監督作品で、2018年の第71回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した作品です。最初の舞台は1950年代、冷戦(COLD WAR)下のポーランド。音楽家でプロデューサーのヴィクトルトマシュ・コト)は、ポーランドの郷土音楽を広めるために音楽学校を開きます。そこに集まった若者の中で、彼はズーラ(ヨアンナ・クーリグ)という少女に魅かれ、愛し合うようになります。しかしヴィクトルはスターリン称揚など国の方針に反発したため政府に監視されるようになり、パリに亡命します。ポーランドに留まったズーラとは離れ離れになりますが、やがてズーラは公演でベルリンを訪れる機会を得てそこで2人は再会の約束をするのですが、2人の運命はその後も時代に翻弄され続けます・・・。韓国題は「콜드 워」です。
 4位「恋は雨上がりのように」は、小松菜奈と大泉洋共演の・・・って、すっかり観たつもりでいたのが記録を見たら記載ナシ。あの女高生・小松菜奈がカッコよく走る予告編の印象が強かったからかな? 韓国でもなかなか好評のようです。韓国題は「사랑은 비가 갠 뒤처럼」です。
 5位「アイス」(仮)は、フィギュアスケートをテーマとしたロシアのドラマ&ラブロマンスです。少女ナディアはフィギュアスケートの妖精を夢見て、鬼コーチ、シャタリナのトレーニングに堪え、看板選手レオスミノフのパートナーになってステップアップしていきます。しかし最高の大会を目前にして思わぬ大怪我を負って入院し、車椅子生活を余儀なくされます。再び氷上に立てないのではという不安が募る中、シャタリナはナディアの看護師としてホッケー選手の男性サーシャをつけてくれましたが・・・。韓国題は「아이스」。日本公開は未定のようです。

韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [2月1日(金)~2月3日(日)]

2019-02-06 19:38:36 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸5日に「キネマ旬報」2月下旬ベスト・テン発表特別号発売。朝さっそく書店に行って購入し、目を通しているうちに、あっという間に2時間以上経ってしまいました。入賞者・作品については→公式サイトで見られるのですが、ベスト・テンの2~10位等々、詳細は10日にならないと掲載されません。ということで、本ブログでもこの「キネマ旬報」については次週送りにします。なお、結果が出てからいろんな人のベスト・テン予想記事をちょっとのぞいてみました。たとえば→コチラや→コチラ。どちらもいい線行ってます。8割は合ってるかな? まあどちらも順当な予想ということです。ヒント:日本映画は1~4位がかなりの接戦。一方外国映画は1位だダントツ。2位も3位以下に大差、でした。

▸1月31日(木)はお気に入り映画館の1つキネカ大森で昨年見逃した「日日是好日」を鑑賞。いい作品とは思いますが、ヌルボのようないい加減な人間にとっては別世界か。「人生フルーツ」もそうだったけど。樹木希林もさることながら、学生時代からの約10年(?)の成長を自然に演じた黒木華に今回も注目。28歳にしてすでに風格を感じさせます。
 2月4日(月)はTOHOシネマズ上大岡へ。毎度のことながら紙兎ロペは好きになれません。とくに他人を冷笑しているような話し方が・・・。
 で、「マスカレード・ホテル」をまず観たのは、目当ての「バーニング 劇場版」までに時間がたっぷりあったから。なるほどネットの評判通りなかなか楽しめる作品でしたね。「キネ旬」だけが映画の評価基準ではないということです。
 「バーニング 劇場版」は、その「キネ旬」ではずいぶん高評価で★の数もたくさん。ほぼ最高評価です。一方、saruさんはツイッターで酷評。(→コチラ参照。) 「自らの内向きの“芸術”なるものを、禅問答のような裏設定と謎をまぶしてそれらしく描いている映画、はっきり言って自己満足の強い映画なのではないだろうか。“巨匠の傑作”とまではとても言いがたい。結局、「バーニング」は中身ががらんどうで、この映画こそが〈古いビニールハウス〉なのかもしれない。」・・・とまでつぶやいてます。とにかく自分で観てみるしかない、と思いつつ観たた感想はというと・・・、「いろいろあらーな」(←いーかげん(笑)。) つまり、いろんな解釈が考えられる、という点は原作もそうでしたが、この映画はそれ以上で、より多くのナゾがちりばめられています。原作とのとくに大きな違いその1は、主人公の設定。原作では既婚者男性でしたが、本作では「ギャツビーのような」超リッチのもう1人の青年と対照的に、ソウル近郊の坡州(パジュ)市の農村地域(万隅里)で1人暮らしをしている不遇の青年にしています。そして決定的に違うのは物語の結末。これについては具体的には書きません。つまり、本作も原作同様多様な解釈があると思いますが、その中身はズレがあるような気がします。まあ、興味を持った人たち同士で語り合うと楽しいかもしれません。なお→コチラのサイトに関連記事が5本あるので、参考にしてください。ただし<ネタバレ>なので要注意!です。他にもいろんな見方があるようです。原作についても、です。
 ※イ・チャンドン監督作品では、「シークレット・サンシャイン」は途中の<大反転>に驚きました。良い意味で、です。しかし次の「ポエトリー アグネスの詩」には不満が残りました。主人公が相対すべきは、いじめ被害者の少女ではなく、加害者の1人である孫だろう!と思ったので・・・。他の作品も含めて、彼が作家でもあるということがうなずけます。

         ★★★ NAVERの人気順位(2月5日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(1) グリーンブック  9.64(2,243)
②(2) カペナウム  9.58(813)
③(3) 大人になれば(韓国)  9.57(123)
④(4) バブル・ファミリー(韓国)  9.51(55)
⑤(6) ボヘミアン・ラプソディ  9.45(38,166)
⑥(5) アンダードッグ(韓国)  9.45(1,299)
⑦(7) ポーランドに行った子供たち(韓国)  9.39(494)
⑧(-) ヒックとドラゴン3  9.33(1,704)
⑨(10) スパイダーマン:スパイダーバース  9.26(4,414)
⑩(-) 万引き家族(日本)  9.24(2,915)

 ⑧「ヒックとドラゴン3」(仮)が今回の新登場です。アメリカの3Dアニメシリーズ第3作ですが、全米公開が3月1日なのに、韓国では1月30日公開とは! 人とドラゴンが共存して平和に暮らすバーク島。新しいドラゴンのライトピュアリーの後を追ったツースリースを探しに行ってヒカップは誰も見つけられなかったドラゴンのパラダイス<ヒドゥンワールド>を偶然発見します。ところが平和もしばしの間、最悪のドラゴンハンター、グリメルの登場でドラゴンたちの安全とバーク島の平和まで脅かされ始めます・・・。韓国題は「드래곤 길들이기 3」。日本では「ヒックとドラゴン 2」も劇場公開は1日だけの限定公開だけで、DVDとかネット配信だけになりそうな気配。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 顔たち、ところどころ  8.86(7)
②(2) ROMA/ローマ  8.80(5)
③(4) スパイダーマン:スパイダーバース  8.25(8)
④(6) 万引き家族(日本)  8.13(8)
⑤(8) アリー/ スター誕生  7.43(7)
⑥(9) 顔たち(韓国)  7.40(5)
⑦(10) カペナウム  7.33(9)
⑧(-) グリーンブック  7.29(7)
⑨(-) シュガー・ラッシュ:オンライン  7.25(4)
⑩(-) Leto/夏  7.14(7)

 今回の新登場はありません。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績2月1日(金)~2月3日(日) ★★★

         韓国コメディ「極限職業」、早くも700万人を超えるハイペース

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・極限職業(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・1/23・・・・・・・・・2,483,687・・・・・・7,292,509 ・・・・・・62,147 ・・・・・・1,948
2(16)・・ペンバン[ひき逃げ担当班](韓国)・・1/30・・・・・・・572,274 ・・・・・・・963,006 ・・・・・・・7,686 ・・・・・・1,134
3(19)・・ヒックとドラゴン3 ・・・・・・・・・・1/30・・・・・・・・・・420,724 ・・・・・・・623,695 ・・・・・・・5,158・・・・・・・・971
4(35)・・劇場版 ハローカーボット・・・・・1/31・・・・・・・・・・258,470 ・・・・・・・309,597 ・・・・・・・2,411・・・・・・・・752
       :オムバラス島の秘密(韓国)
5(2)・・マルモイ[言葉集め](韓国) ・・・・・1/09 ・・・・・・・・・・・45,439・・・・・・2,783,560 ・・・・・・23,293・・・・・・・・318
6(3)・・LOVE YOURSELF IN SEOUL(韓国)・・1/26 ・・・・・・36,373 ・・・・・・・297,424 ・・・・・・・2,763・・・・・・・・117
7(9)・・グリーンブック・・・・・・・・・・・・・・・1/09 ・・・・・・・・・・17,619 ・・・・・・・240,368 ・・・・・・・2,097・・・・・・・・・89
8(12)・・カペナウム・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/24 ・・・・・・・・・・15,098 ・・・・・・・・54,001・・・・・・・・・446・・・・・・・・・68
9(22)・・アリータ:バトル・エンジェル・・2/05 ・・・・・・・・・10,352 ・・・・・・・・12,869・・・・・・・・・184・・・・・・・・・31
10(48)・・証人(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・2/13・・・・・・・・・・・・・6,496 ・・・・・・・・24,443・・・・・・・・・227・・・・・・・・・14
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 2週連続1位の「極限職業」は、連続して200万人超え、それも先週を上回る数字で、あれよという間に700万人突破。評論家の皆さんも作品性等々はこの際抜きにして、「韓国人の好みに合ったコメディ」とか「顔面の筋肉運動が必要な人にぴったりの処方箋」等々の賛辞を寄せています。今年最初の1千万人の大台に乗りそうな勢いで、今後も注目。
 新登場は2・3・4・9・10位の5作品です。
 2位「ペンパン」は、韓国の犯罪&アクション。タイトルの「뺑반(ペンパン)」は、警察内の<뺑소니(ペンソニ)>=ひき逃げの<전담반(チョンダムバン)>=専担班(専門担当班)の略称です。警察内で最高のエリート組織である内事課所属警衛ウン・シヨン(コン・ヒョジン)は、組織で唯一信頼するユン課長(ヨム・ジョンア)と一緒にF1レーサー出身の事業家チョン・ジェチョル(チョ・ジョンソク)を捕えるため無理な強圧捜査を行ったとの汚名を着せられ、ひき逃げ専門担当班に左遷されます。わかってみれば、新しいチームメンバーは警察大を首席卒業したという臨月のウ係長(チョン・ヘジン)と、車に対する天賦の感覚を持った巡警ソ・ミンジェ(リュ・ジュニョル)の2人だけ。マニュアルも人員も時間もありませんが、ひき逃げを捕まえる実力だけは最高のペンバンです。ジェチョルを注視し続けていたシヨンは、彼が未解決ひき逃げ事件の有力な容疑者であることを知ることになります・・・。
 3位「ヒックとドラゴン3」については上述しました。
 4位「劇場版 ハローカーボット:オムバラス島の秘密」は、韓国のアニメシリーズの新作。私ヌルボ、この<カーボット>を今まで<カボット>と表記しちゃってましたが、元はといえばcar+robotでcarbot。つまり車がロボットに変身するおもちゃ。→コチラの紹介動画(日本語)参照。そういえば、トボット(TOBOT)というのもありましたね。物語の舞台は南太平洋。休暇に出かけたチャタンの家族や仲間たちでしたが、ある孤島に漂流してしまいます。そこはまさに地球のへそと呼ばれる強力な生命力を持った神秘の島オムパロス島でした。ところがそこでチャタンたちはスーパー燃料電池グゴンタンを狙うエイリアンロボットの攻撃を受けます。地球温暖化を起こして世界を征服しようとするエイリアンと、チャタンと仲間の動物カーボットたちの運命をかけた対決が始まります・・・。原題は「극장판 헬로카봇: 옴파로스 섬의 비밀」です。
 9位「アリータ:バトル・エンジェル」は、アメリカのSFアクション。世界15ヵ国で翻訳された木城ゆきとのコミック「銃夢」を原作に、ジェームズ・キャメロンの製作・脚本で映画化した作品です。支配と被支配層に分断された未来世界。サイバー医師のイドは人形の残骸からサイボーグ少女を作り出します。アリータと名付けられたその少女はイドと親子のような絆を育み、自らの使命に目覚めていきます・・・。韓国題は「알리타: 배틀 엔젤」。日本公開は2月22日です。
 10位「証人」は、韓国のドラマ。元々は民主派弁護士出身という信念は当分さておいて、現実的にみて俗物になると心に決めたスノ(チョン・ウソン)は大手法律事務所の弁護士。昇進できるチャンスになりそうな事件の弁護士として指名されました。彼は殺人事件の容疑者の無罪を立証するために、唯一の目撃者である自閉症の少女ジウ(キム・ヒャンギ)を証人として立てようとします。ところがジウは「おじさんも私を利用するのですか?」。自分だけの世界に閉じこもって意思疎通がむずかしいジウ。スノは事件当日目撃したことを訊き出すためにジウを訪ねますが、ちゃんとした挨拶さえ交わせません。ところが、その日の話を訊くためにジウに近づこうと努力するスノは、少しずつジウのことを理解するようになりますが、結局2人は法廷で弁護士と証人として向き合わなければならないことに・・・。2人が心を開く瞬間、真実が彼らの目の前に迫ってきます・・・。原題は「증인」です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(2)・・グリーンブック・・・・・・・・・・・・・・・・・1/09 ・・・・・・・・・16,593 ・・・・・・・240,368 ・・・・・・・・・2,097 ・・・・・・・・・89
2(3)・・カペナウム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/24 ・・・・・・・・・15,098・・・・・・・・・54,001 ・・・・・・・・・・446 ・・・・・・・・・68
3(4)・・日日是好日(日本) ・・・・・・・・・・・・・・・1/17 ・・・・・・・・・・3,676・・・・・・・・・29,614 ・・・・・・・・・・236 ・・・・・・・・・40
4(5)・・人生フルーツ(日本) ・・・・・・・・・・・・12/06 ・・・・・・・・・・1,783・・・・・・・・・62,745 ・・・・・・・・・・481 ・・・・・・・・・22
5(22)・・コールド・ウォー 香港警察・・2013/9/05・・・・・・・・・・・・592 ・・・・・・・・・・・741 ・・・・・・・・・・・・7 ・・・・・・・・・・9
      堕ちた正義

 5位「コールド・ウォー 香港警察 堕ちた正義」が新登場です。といっても2013年の香港のアクションの再上映。日本では2017年に公開されています。韓国題は「콜드 워」です。

韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [1月25日(金)~1月27日(日)]

2019-01-30 23:54:42 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸先週22日に<毎日映画コンクール>の受賞作品が発表されました。(→コチラ参照。) 私ヌルボがうれしかったのは、「菊とギロチン」が日本映画大賞に次ぐ日本映画優秀賞を受賞したこと。昨年最後の記事→<★2018年 ヌルボの個人的映画ベスト10>で1位にした作品で、長々と推奨の言葉を書き連ねました。スポニチの記事(→コチラ)によると瀬々敬久監督は「大正の空気感は今の日本に近い」と語っています。作品も受賞も、ヌルボとしては「わが意を得たり」でした。
 日本映画大賞受賞は本命の「万引き家族」で、とくに異存はありませんが、なぜヌルボのベスト10には入っていないかというと、「やっぱり万引きはいけないでしょ」という(小悪人ならぬ)<小善人>根性の持ち主なので、その分共感度が低くなってしまいました。

▸上記<毎日映画コンクール>のノミネート作品は→コチラの記事参照。日本映画大賞・日本映画優秀賞候補作の中で観ていなかった「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」「きみの鳥はうたえる」が続けて観られるということで、24日初めてアップリンク吉祥寺まで行ってきました。この2作、似ている点が多くて、アタマの中が混乱気味になってます(笑)。たとえば主演女優がどちらも石橋静河。(「きみの鳥は~」で助演女優賞候補になってるけど)。また、どちらもわかりやすい物語ではない、つまり観た人の評価は高くはない。<ぴあ映画生活>の平均はどちらも69点。そしてどちらも、主な登場人物は若者なのに楽しい場面や微笑ましいは皆無だったような・・・。とくに「夜空はいつでも~」の方は主人公の美香(石橋静河)だけでなく、作品全体に漂う閉塞感が「ハンパない」。この<閉塞感>という言葉と映画のタイトルで検索したら多数ヒット。やっぱり同じ感想を持った人が多いのですね。また<閉塞感>を抱きつつ日々暮らしている若い人たちが多いってことか・・・。
 ※石橋静河は石橋凌と原田美枝子の娘だってね。趣里は水谷豊と伊藤蘭の娘だし、新人賞(男優)候補の寛一郎は佐藤浩市の息子(三國連太郎の孫)だし、どの業界も2世・3世のなんと多いことか・・・。
 「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」の原作というのが最果(サイハテ)タヒの詩集。2006年に現代詩手帖賞、08年には21歳で中原中也賞を受賞した詩人で、第3詩集「死んでしまう系のぼくらに」(2014)や第4詩集「夜空はいつでも最高密度の青色だ」(16)は若い女性中心に約3万部も売れているとか。・・・ということで図書館で借りて読んでみました。下右は「夜空はいつでも~」の冒頭の詩です。で、ヌルボとしては、「わからなくても何かありそうで、つまらなくはない、・・・どころか刺激的、かもしれない」といった感じ。あ、近所の横浜美術館で2月23日から約1ヵ月最果タヒの初の個展(新作のインスタレーションの発表等)がありますヨ。(→コチラ参照。)
    
 ※「きみの鳥は~」の最後の方で佐知子(石橋静河)がカラオケで「オリビアを聴きながら」を歌う場面があって、懐かしいなーと思ってエンドクレジット見たら杏里じゃなくて、「え、ハナレグミ??」。いやあ、80年代も遠い昔になってしまってるんですね。

▸タラコ(含む明太子)とかスジコとかが大好きなので、27日は「めんたいぴりり」を観に行きました。これは<ぴあ映画生活>では90点という高評価。しかしTVドラマっぽい展開&演出で、なんだかなー、といった感じ。それと釜山のシーンを入れてほしかったなー。あと明太子についてのウンチクとか。

▸27日の午後明治大学で観た「貪欲の帝国」はサムスン半導体の労災を扱ったドキュメンタリー。2014年の旧作ですが、初めて観ました。脳腫瘍、うつ病、白血病等を発症して苦しみながらも、韓国経済の支柱ともいえる巨大企業サムスンを相手に闘い続ける人々を撮った映画で、一般の映画館ではこの種の作品の上映の機会がほとんどないだけに、観に行ってよかったです。
 今年に入って観た映画はもう11本で、これまで最多かも。しかし例年のベスト10クラスに入る作品はなかった、かも・・・。一番印象に残っているのは「貪欲の帝国」と、「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」かな?

         ★★★ NAVERの人気順位(1月29日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(1) グリーンブック  9.65(1,915)
②(-) カペナウム  9.56(395)
③(2) 大人になれば(韓国)  9.58(120)
④(3) バブル・ファミリー(韓国)  9.53(53)
⑤(4) アンダードッグ(韓国)  9.47(1,146)
⑥(5) ボヘミアン・ラプソディ  9.45(37,857)
⑦(6) ポーランドに行った子供たち(韓国)  9.41(492)
⑧(-) LOVE YOURSELF IN SEOUL(韓国)  9.28(754)
⑨(9) イツァーク  9.28(120)
⑩(10) スパイダーマン:スパイダーバース  9.26(4,375)

 ②「カペナウム」(仮)は、昨年のカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞したレバノン・フランス合作のドラマ。監督はレバノンの女性監督ナディーン・ラバキーです。タイトルの「カペナウム」は新約聖書に登場する町で、ガリラヤ湖の北西岸の、現在のイスラエル北部にありました。といっても、物語はまさに現代の中東の貧困・移民問題をテーマにした作品です。レバノンの民窟で暮らすゼイン(ゼイン・アルラフィーア)は12歳。ある日妹が知り合いの男と強制的に結婚させられてしまい、それに反発して家を飛び出します。ところが、仕事を探そうとしてもIDを持っていないため職に就くことができません。結局彼はある町で知り合ったエチオピア移民の女性の家で彼女の赤ん坊を世話しながら暮らすことになります。その後ゼインは再び家に戻りますが、彼を取り巻く環境も、彼の生活も過酷な状況が続きます・・・。主役のゼインを演じたゼイン・アルラフィーア君もシリア難民の13歳。主人公のゼイン少年と重なる部分もあったとか。しかし、特別に演技のトレーニングを受けたことがないばかりか、自分の名前すら書くことができなかった彼が6ヵ月の撮影をまっとうし、カンヌのステージに立ってスタンディングオベーションを受けたことは、彼自身のみならず、カンヌや近年(とくに今年)のアカデミー賞等の映画祭の流れの上でもひとつの画期かもしれません。韓国題は「가버나움」。日本公開は未定のようです。やらないワケはないと思いますが・・・。
 ⑧「LOVE YOURSELF IN SEOUL」は、あの防弾少年団(BTS)のワールドツアーの公演記録。アメリカ、ヨーロッパ、アジア等の20都市42回公演の規模で開催されるツアーですが、その皮切りの昨年8月のソウル公演を収めたものです。原題は「러브 유어셀프 인 서울」です。

     【記者・評論家による順位】

①(-) 顔たち、ところどころ  8.86(7)
②(1) ROMA/ローマ  8.80(5)
③(-) フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法  8.50(10)
④(2) スパイダーマン:スパイダーバース  8.25(8)
⑤(-) シェイプ・オブ・ウォーター  8.18(11)
⑥(-) 万引き家族(日本)  8.13(8)
⑦(3) 希望の灯り  7.75(4)
⑧(6) アリー/ スター誕生  7.43(7)
⑨(-) 顔たち(韓国)  7.40(5)
⑩(-) カペナウム  7.33(9)

 ⑨と⑩の2作品が今回の初登場です。
 ⑨「顔たち」は、韓国のドラマ。高校の事務職員キソン(パク・ジョンファン)は、ある日ふとサッカー部の生徒ジンス(ユン・ジョンソク)の存在が気になり始めます。キソンの元カノのヘジン(キム・セビョク)は会社を辞めて、母親が営む小さな食堂のリモデリングのために奔走しています。一方、ただ一人自由気ままに宅配便の運転をしているヒョンス(ペク・スジャン)も含めて、各自の世界の中だけで生きているような彼らの運命がわずかながら絡み始めます・・・。原題は「얼굴들」です。
 ⑩「カペナウム」(仮)については上述しました。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績1月25日(金)~1月27日(日) ★★★

         1位「極限職業」以下、4位まで韓国映画が独占

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(38)・・極限職業(韓国)・・・・・・・・・・・・・・1/23 ・・・・・・・・2,414,075・・・・・・3,138,478・・・・・・・27,522・・・・・・・1,977
2(1)・・マルモイ[言葉集め](韓国) ・・・・・1/09・・・・・・・・・・187,793・・・・・・2,657,880・・・・・・・22,353 ・・・・・・・・826
3(新)・・LOVE YOURSELF IN SEOUL(韓国)・・・1/26 ・・・180,975・・・・・・・180,975・・・・・・・・1,717 ・・・・・・・・223
4(2)・・わたしの中のあいつ(韓国)・・・・・1/09・・・・・・・・・・・87,519・・・・・・1,871,125・・・・・・・16,060・・・・・・・・627
5(4)・・シュガー・ラッシュ:オンライン・・1/03・・・・・・・・・・70,016・・・・・・1,735,231・・・・・・・13,748・・・・・・・・497
6(3)・・ミスター・ガラス ・・・・・・・・・・・・・1/17・・・・・・・・・・・33,876 ・・・・・・・452,460・・・・・・・・4,152・・・・・・・・426
7(5)・・アンダードッグ(韓国)・・・・・・・・・1/16 ・・・・・・・・・・・24,190 ・・・・・・・176,777 ・・・・・・・1,365・・・・・・・・293
8(36)・・いじわるじいさん大追跡・・・・・・1/23・・・・・・・・・・・21,528 ・・・・・・・・30,571・・・・・・・・・226・・・・・・・・344
9(11)・・グリーンブック・・・・・・・・・・・・・・1/09・・・・・・・・・・・17,619 ・・・・・・・210,656 ・・・・・・・1,848・・・・・・・・137
10(6)・・劇場版恐竜メッカ―ド・・・・・・・・1/10・・・・・・・・・・・17,466 ・・・・・・・406,014 ・・・・・・・3,111・・・・・・・・197
       :タイニーソアの島(韓国)
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 1~4位がすべて韓国作品、ベスト10内だと6作品で、韓国映画大盛況のようにも見えますが、数字的には「極限職業」の一人勝ちといった感じです。
 新登場は1・3・8位の3作品です。
 1位「極限職業」は、韓国のコメディ。昼夜を分かたず走り回って働いても実績はどん底の麻薬取締り班。もう後がない立場に追い込まれたコ班長(リュ・スンニョン)は、国際犯罪組織の国内麻薬密輸状況を捕捉するためチャン刑事(イ・ハニ)、マ刑事(チン・ソンギュ)、ヨンホ(イ・ドンフィ)、ジェフン(コンミョン)の4人の班員と共に潜伏調査に乗り出します。そして犯罪組織のアジトの24時間監視を始めるのですが、その方法というのがアジト前にチキン店を偽装創業するというもの。ところが、絶対味覚(?)の持ち主マ刑事の隠れた才能もあって店は意外にも大繁盛でウワサになるほどの人気店に。捜査が後回しになるほどチキン商売に忙しくなってしまった麻薬取締り班でしたが、ある日絶好の機会がおとずれます・・・。原題は「극한직업」です。
 3位「LOVE YOURSELF IN SEOUL」は、上述のように防弾少年団の公演記録です。
 8位「いじわるじいさん大追跡」(仮)は、イギリス・メキシコ合作の3Dアニメ。韓国題は「몬스터 파크(モンスター・パーク)」ですが、原題は「Here Comes the Grump」。この英題は1969~70年アメリカのTVで放映されていたアニメ(2D)のタイトルで、日本でも73年~日本テレビ系列で放映されていたとか。その邦題が「いじわる~」だったので、仮題にしておきました。人々の足が途絶えて閉鎖の危機に直面した遊園地。テリーがおばあさんとの思い出を振り返りながらジェットコースターを直して乗ると、神秘的な魔法の王国モンスターパークに瞬間移動してしまいます。しかし、そこはおばあさんが聞かせてくれた童話の中の世界とは違って、あらかじめ人の感情を操ることができる魔法使いクランプの憂鬱魔法にかかって、笑顔と幸せをすっかり奪われたモンスターパークでした。テリーは美人だがおてんばな夜明け姫と一緒に、憂鬱症に陥った王国を救おうとしますが、はたしてテリーは皆に笑顔と幸せを取り戻し、再び自分の世界に戻ってすることができるか・・・。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(10)・・いじわるじいさん大追跡・・・・・・・・1/23 ・・・・・・・・・21,528・・・・・・・・・30,571 ・・・・・・・・・・226 ・・・・・・・・344
2(20)・・カペナウム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/24 ・・・・・・・・・15,038・・・・・・・・・21,869 ・・・・・・・・・・186 ・・・・・・・・108
3(1)・・日日是好日(日本) ・・・・・・・・・・・・・・・1/17 ・・・・・・・・・・6,217・・・・・・・・・11,025 ・・・・・・・・・・178 ・・・・・・・・・52
4(2)・・人生フルーツ(日本) ・・・・・・・・・・・・12/06 ・・・・・・・・・・2,056・・・・・・・・・59,373 ・・・・・・・・・・455 ・・・・・・・・・19
5(新)・・課題曲/Imposed Piece・・・・・・・・・・1/24 ・・・・・・・・・・1,027・・・・・・・・・・1,549 ・・・・・・・・・・・12 ・・・・・・・・・20

 1・2・5位の3作品が新登場です。
 1位「いじわるじいさん大追跡」(仮)と、2位「カペナウム」(仮)については上述しました。
 5位「課題曲/Imposed Piece」(仮)は、ベルギー・ドイツ合作のドキュメンタリー。韓国題は「파이널리스트(ファイナリスト)」なので、陸上短距離の話かなと思ったら、オンガクコンクールでした。毎年ブリュッセルで開かれるエリザベート王妃国際音楽コンクールは世界屈指のコンクールです。ヴァイオリン、ピアノ、作曲、声楽の4部門のローテーションになっていて、今年はヴァイオリンの年。本作は、前回のヴァイオリンの年(2015年)に、62人の中から本選に進んだ12人の若者たちが外部から「隔離」された寄宿舎で一週間の共同生活を送り、本選に備える様子を追ったドキュメンタリーです。英題の「Imposed Piece(課題曲)」の楽譜を寄宿舎に入る時渡された8人は、超絶技巧を要するその新曲を一週間で仕上げて演奏しなければなりません。この年の本選出場者には日本人では毛利文香がいて第6位となりました。そして第1位は韓国人のイム・ジヨンさんでした。(→インタビュー記事.韓国語) 韓国からは彼女も含めて3人が本選に出場したということで、このドキュメンタリーも注目度が高いということでしょう。なお、優勝者には賞金2万5千ユーロ(約3千万円)の他、日本音楽財団の後援でストラディバリウス(ハギンズ)を4年間リースで使用できる特典が与えられるとのことです。

韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [1月18日(金)~1月20日(日)]

2019-01-22 19:11:44 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▸5日間続いたいろんな雑務から解放された勢いで昨日(21日)はシネマ・ジャック&ベティへ行き、「家へ帰ろう」「私はあなたのニグロではない」の2本を鑑賞。「家へ帰ろう」は平日の11:20の回なのに8割以上の入りだったのでは? 作品もは韓国(&日本)での高評価がうなずけます。大多数の皆さんは満足したことでしょう。「私はあなたのニグロではない」もいろんな知識を得ました。しかし私ヌルボ、これで今年に入って3週間で7本映画を観たものの、個人的には昨年最後に観た「メアリーの総て」を上回る作品はありません。<ぴあ映画生活>の評点は上記2作より低いのですが、価値観とか感性とかは人により違うし、まあそんなもんでしょう。
 「私はあなたのニグロではない」で、黒人作家ジェイムズ・ボールドウィン(1924~87)がいろんな場面に登場していました。ヌルボの高校生時代、徳島の書店の棚にもベンギンブックスの「The Fire Next Time」がありました。他の本より薄い随筆集だったので買いましたが、もちろん読み通せませんでした。完読できるか否かが本の厚さと関係ないのは日本の本と同じです。

▸予告編から判断して期待してよさそう(?)な作品メモ。「七つの会議」(2/1~)は、これだけの俳優陣をそろえたということは、コケない確信があるから・・・だろうな、たぶん。
 「グリーンブック」(3/1~)は<米ローリング・ストーン誌が選ぶ2018年のベスト映画20本>に入ってましたね。下記のように韓国でも上々の高評価。
 村上春樹原作のイ・チャンドン監督作品「バーニング 劇場版」(2/1~)は、韓国では興行成績もネチズンの評価もイマイチでしたが、それでも観ておかなければ・・・。

         ★★★ NAVERの人気順位(1月22日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(1) グリーンブック  9.67(1,519)
②(2) 大人になれば(韓国)  9.58(112)
③(3) バブル・ファミリー(韓国)  9.50(44)
④(-) アンダードッグ(韓国)  9.48(841)
⑤(4) ボヘミアン・ラプソディ  9.46(37,394)
⑥(5) ポーランドに行った子供たち(韓国)  9.43(488)
⑦(6) ハンター・キラー  9.40(2,398)
⑧(8) Dying/死ぬこと  9.32(25)
⑨(7) イツァーク  9.29(112)
⑩(9) スパイダーマン:スパイダーバース  9.26(4,299)

 ④「アンダードッグ」が今回の新登場です。この作品については後述します。

     【記者・評論家による順位】

①(1) ROMA/ローマ  8.80(5)
②(2) スパイダーマン:スパイダーバース  8.25(8)
③(4) 希望の灯り  7.75(4)
④(5) 共同正犯(韓国)  7.67(9)
④(5) 生き残った子[最後の息子](韓国)  7.67(9)
⑥(8) アリー/ スター誕生  7.43(7)
⑦(9) グリーンブック  7.29(7)
⑧(10) シュガー・ラッシュ:オンライン  7.25(4)
⑨(-) 暗い夜(韓国)  7.20(5)
⑩(-) Leto/夏  7.14(7)

 今回の初登場はありません。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績1月18日(金)~1月20日(日) ★★★

         「マルモイ(言葉集め)」が2週連続1位で200万人超え

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・マルモイ[言葉集め](韓国) ・・・・・1/09・・・・・・・・・・617,633・・・・・・2,224,910 ・・・・・・18,818・・・・・・・1,137
2(2)・・わたしの中のあいつ(韓国)・・・・・1/09・・・・・・・・・・477,821 ・・・・・1,597,264・・・・・・・13,781・・・・・・・・992
3(新)・・ミスター・ガラス ・・・・・・・・・・・・1/17・・・・・・・・・・267,271・・・・・・・339,711・・・・・・・・3,127・・・・・・・・817
4(3)・・シュガー・ラッシュ:オンライン・・1/03・・・・・・・・・141,598 ・・・・・1,606,997・・・・・・・12,772・・・・・・・・651
5(34)・・アンダードッグ(韓国) ・・・・・・・1/16 ・・・・・・・・・・・70,408 ・・・・・・・122,479 ・・・・・・・・・968 ・・・・・・・607
6(4)・・劇場版恐竜メッカ―ド・・・・・・・・1/10 ・・・・・・・・・・・54,210・・・・・・・379,564・・・・・・・・2,912・・・・・・・・460
       :タイニーソアの島(韓国)
7(51)・・未来のミライ(日本)・・・・・・・・・・1/16・・・・・・・・・・・47,026 ・・・・・・・・77,985 ・・・・・・・・・642 ・・・・・・・490
8(新)・・ダック・ダック・グース ・・・・・・・1/16・・・・・・・・・・・42,727 ・・・・・・・・60,501 ・・・・・・・・・447 ・・・・・・・424
9(6)・・ボヘミアン・ラプソディ ・・・・・・10/31・・・・・・・・・・・38,832 ・・・・・9,866,662・・・・・・・85,677・・・・・・・・290
10(5)・・アクアマン ・・・・・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・・35,847 ・・・・・5,019,236・・・・・・・43,960・・・・・・・・306
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 新登場は3・5・7・8位の4作品です。
 3位「ミスター・ガラス」は、日本でも1日遅れで18日公開されています。韓国題は「글래스」です。
 5位「アンダードッグ」は韓国のアニメ。英題の「Underdog」は、<(試合などで)勝ち目のうすい者>を指す言葉です。ある日突然運命が変わった犬のムンチは、偶然出会った古参の野良犬チャンアの命を救います。だんだんチャンアたちの野良犬暮らしに適応していきますが、突然彼らのアジトが消えるという危機に直面し、ついには彼らは真の自由を見つけるため旅に出ることを決意します。「犬」生逆転を夢見る彼らワン公たちの大冒険の旅の行方ははたして・・・。原題は「언더독」です。
 7位「未来のミライ」、私ヌルボは予告編は10回くらい(?)観ましたが、それだけなのでなんとも・・・。→コチラ
https://japanese.joins.com/article/200/249200.html?servcode=700§code=700
の「中央日報」の記事は<「韓日アニメの自尊心激突」…『アンダードッグ』vs『未来のミライ』同時公開>などと仰々しい見出しをつけちゃってますが、韓国語の見出しからして同じなんですね。ネチズン評点は「アンダードッグ」9.48に対して「未来のミライ」は6.15と大差をつけられちゃってます。韓国題は「미래의 미라이」です。
 8位「ダック・ダック・グース」はアメリカのアニメ。原題の「Duck Duck Goose」というのは、元々はハンカチ落としに似た子供の遊びで、鬼役の子供が輪になって座っている子供たちを「ダック」と言って叩いていくうち、「グース」と言って叩かれたらその子はすぐに立って鬼役の子を追いかけて・・・というもの。ですが、このアニメとは関係なさそう。独身生活を楽しんでいた雄ガチョウのジャックは、ひょんなことから親からはぐれた幼いアヒル兄妹が転がり込んできます。妹アヒルのオキはジャックをママと誤解したりもして、結局彼らの世話をすることになります。ジャックは、面倒くさい2羽を連れて冒険を始めますが、その時恐ろしい<野生の支配者>が彼らの後を追いかけてくる・・・って何なんだ? 韓国題は「구스 베이비(グース・ベイビー)」です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(15)・・日日是好日(日本) ・・・・・・・・・・・・・・1/17 ・・・・・・・・・・6,512・・・・・・・・・・9,482 ・・・・・・・・・・・78 ・・・・・・・・・54
2(1)・・人生フルーツ(日本) ・・・・・・・・・・・・12/06 ・・・・・・・・・・2,827・・・・・・・・・55,173 ・・・・・・・・・・423 ・・・・・・・・・20
3(2)・・リジー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/10 ・・・・・・・・・・1,531・・・・・・・・・・8,491 ・・・・・・・・・・・75 ・・・・・・・・・31
4(18)・・愚行録(日本) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/17 ・・・・・・・・・・1,381・・・・・・・・・・2,850 ・・・・・・・・・・・26 ・・・・・・・・・34
5(3)・・Leto/夏・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/03 ・・・・・・・・・・・・843・・・・・・・・・19,340 ・・・・・・・・・・168 ・・・・・・・・・25

 1・4位の日本映画2作品が新登場です。しかしどちらも私ヌルボ観てないんですよね。「人生フルーツ」と合わせて日本映画3作品というのは、本ブログ開設以来初めてかな?
 1位「日日是好日」、ネチズンの評点は半数以上が10点で8点以上が9割。これも穏やかな癒しを求める多くの韓国人に受けいられているようです。樹木希林さんについてのコメントもずいぶんあります。韓国題は「일일시호일」。漢字の音読みそのまま(イリルシホイル)です。日本でも各地で上映中だし、やっぱり観ておくか。
 4位「愚行録」も、ネチズンの6割が10点で、8点以上が86%となかなかの高評価。日本での評価よりかなりよさそう。韓国題は「우행록: 어리석은 자의 기록」と、「愚か者の記録」という副題が付いています。音読みだけではわからないのでしょう。