泥子のブログ

南房総の山里や海の風景、
そして日々の出来事を綴ってゆきます。

安房勝山・みさご島の夕景

2015-06-15 21:49:46 | 夕景
夕陽は薬なのかもしれない。
このところ、雨の合間に野良仕事をしていても、
何だか毎日体がだるかった。

今日はいいお天気だったので、
トマトの脇芽かきやキュウリ網の増設、
快晴ではなかった一昨日に掘ったジャガイモを庭に広げての乾燥、
いっぱいなったすもも採り、そして精米をやりながらの物置整理などをやった。

それらを終えた頃には夕方になっていたが、
それなりの夕陽が観られるかという空模様だった。
今日あたり安房勝山のみさご島に陽が沈むかもしれない。
浮島の夕景も素晴らしいのだがまだ位置がそうとう離れている。
みさご島は形が好きなので佐久間川の河口にしばしば行っていたのだが、
そこに陽が沈む景色はまだ観ていなかった。

軽トラで20分くらいだろうか。
ねずみ川から吉澤、井川、二部を通り国道に抜け、
勝山の商店街から漁港に出て海沿いの道をゆくと着く。
途中、そう大きくはない真っ黒なイノシシが道を横切ったのにはびっくりしたが、
勝山の直線のコンビニでブラックコーヒーを買い、
気持ちは急くがそれを飲みながらの安全運転だ。

着いてみると、ちょうどみさご島に沈む位置に陽がある。
もう少し雲があればいいのだが贅沢というものだ。
何しろ久しぶりの夕陽である。
いつもいるにゃんこが近寄ってきたその頭上では、
とびが2羽のカラスに追いかけ回され、
山の斜面の木にしがみついたのだが、
まだしつっこく攻撃され、
とうとうその木からずり落ちてしまった。

そんな情景も見ながら、
やっぱり夕陽はいい。
何よりも気持ちが和らぐ。
無心でシャッターを押しているうちに、
何やらだるい感じがどこかに行ってしまったようだ。

しかし残念なことに途中で太陽が見えなくなってしまった。
まん丸の大きな朱色の夕陽とみさご島のコラボが撮れるかと期待したのだがダメだった。
これでは待っていても無理だと思い潔く帰途についた。
しばらくして天守閣のような大黒山展望台が綺麗に見えるかなと脇道に入ったところ、
民家の隙間からそのまん丸の夕陽が顔を見せているではないか。
ありゃ~、である。もう少し待っていればよかった、
と思いつつ、まだ間に合うかと急いで戻ってみたのだが、
もうすでにかすんでしまっていた。

「君、振り返ることなかれ」、なのか、
「最後まで諦めるな」、なのか、
そんな愚問に取りつかれながらの帰り道になってしまったが、
またの楽しみが増えたと思っている。


















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