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先天性風疹症候群

2004-07-06 20:46:20 | Weblog
先天性風疹症候群(CRS=Congenital Rubella Syndrome)

 風疹は発疹が3日ほどみられることから「3日はしか」とも言われます。発疹のほか頚部リンパ節腫脹や軽度の発熱がみられます。大人になってからかかると小児より重症化する傾向がありますが、それでも数日間の高熱程度です。

しかし、1941年オーストラリアの眼科医Norman Greggが妊婦の風疹感染と出生児の白内障、心臓奇形、難聴などの先天異常との因果関係を示して以来、先天性風疹症候群CRSは妊婦の感染症が胎児に影響を及ぼす病気として知られるようになりました。

CRSは白内障、動脈管開存症などの心臓奇形、難聴がみられるもので、低出生体重、血小板減少性紫斑病、肝炎などの一過性障害や、中枢神経障害、糖尿病などの遅発性障害も起こしてきます。
先天異常の頻度は、妊娠初期ほど高率で、妊娠1カ月で50%以上、2カ月で35%、3カ月で18%、4カ月で8%程度で、妊娠5カ月までは起こり得るとされています。

 1995年4月からは予防接種法が改定され、風疹ワクチンが1~7歳6カ月児を対象の勧奨接種になりました。その後接種率が低下しており、今後風疹の流行と共にCRSの増加が懸念されています。

成人女性は妊娠前に風疹抗体検査を受け、抗体のない場合には妊娠していないことを確認してから接種し、接種後2~3カ月は避妊が必要です。風疹自然感染者の再感染やワクチン接種後の風疹感染の発症もまれにあり、風疹抗体陽性者の再感染によってもCRSは起こることが報告されており、風疹既往歴やワクチン接種歴があっても妊娠中は風疹罹患者との接触は避けた方がいいようです。

<写真はCRSによる先天性白内障>
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