クリス・アレオラ対マヌエル・クエサダ(2010/08/13)

ヘビー級10回戦

クリス・アレオラ選手(Chris Arreola)がマヌエル・クエサダ選手(Manuel Quezada)に12回大差の判定で勝利しています。

256lbs(116.1kg)とこの日も太めのアレオラ選手ですが、いつも通り積極的に仕掛けていく攻撃で試合のペースを立ち上がりから掌握していきます。
しかしクエサダ選手もアレオラ選手の良い攻撃、ジャブや独特の振りかぶる右、左アッパー→右ストレートのコンビ、等々に確実に圧され気味ながらも淡々と返す反撃で地味にしぶとく対抗。
アレオラ選手の強い攻撃を食っても怯んだ様子を全く見せず、とにかく淡々と戦い続けるクエサダ選手のタフさは見事でした。
9回に左ジャブのカウンターでちょっと効いてしまい、この場面で一気に出たアレオラ選手の怒涛の攻撃で2度のダウンを奪われたクエサダ選手でしたが、続く10回は再びそれまで通りの淡々としたボクシングでポイントを奪い返します。
しかし、かなり疲労を感じさせる動きながらも闘志だけはギンギンにたぎらせるアレオラ選手が最後は再びペースを圧倒。最終回にこの試合3度目のノックダウンを奪った末の大差の判定勝利でした。
公式のスコアは118-107が2人、117-108が1人の3-0。シロート採点118-107アレオラ。

CompuBox Stats: Arreola Busy, But He Takes Damage

10ラウンドに右の拳を痛めた様子を見せていたアレオラ選手(試合終了後の本人談によると両拳を痛めたとの事)。
9回のラッシュで体力を一気に消耗させてしまい、10回はクエサダ選手の右ストレートが結構良いタイミングで入りかける場面が急増、さらに拳の負傷で大番狂わせの予感も漂った試合最終盤だったのですが、12回は開始から闘志と根性を見せつけるアタックを敢行しトドメのダウンも奪ってみせたあたりは流石でした。

アレオラ選手は29勝(25KO)2敗。クエサダ選手は29勝(18KO)6敗。

試合のハイライト動画
Friday Night Fights Recap(ESPN)




Chris Arreola Decisions Manuel Quezada Over Twelve(Mark Vester/Boxing Scene)
Chris Arreola Decisions Manuel Quezada(Lem Satterfield/Fanhouse)
Sluggish Arreola Settles For a Decision Win in Ontario(Cliff Rold/Boxing Scene)
写真
Arreola defeats Quezada(Francisco Salazar,Photos: Big Joe Miranda/Fightnews)
Photos: Arreola, Quezada Trade Punches in Ontario(Photos by Bryan Crowe/FightWireImages.com/BoxingScene)


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