WBOスーパーフライ級タイトルマッチ
右拳の負傷でリングを離れていたWBO王者井上尚弥選手(Naoya Inoue)が1年ぶりのリングに登場。フィリピンからの1位ワルリト・パレナス(Warlito Parrenas)の挑戦を受けたタイトルマッチは東京で行われ、井上選手が格の違いを見せつける2回TKOの圧勝で戦線復帰を果たしています。
スタートからシャープで強いパンチをビシバシ飛ばしてペースを圧倒した井上選手。とにかく素晴らしく切れて強く、そして速すぎる左右のコンビネーションブローでフィリピン人挑戦者に襲いかかっていきます。そして2回に強烈な左フックでパレナス選手の動きを止めてからの左そして右でガードごとなぎ倒すような圧巻のノックダウンを奪った井上選手。この場面でほとんど戦意も失ったパレナス選手は立つには立ちましたが、井上選手のハードで正確な追撃を浴びせられてすぐに再び倒されて試合を止められています。
ド迫力の左右。豪快すぎる倒しっぷりはまさに怪物。1年ぶりの復帰戦ですからこの日のこの試合はまぁ良しとしましょう。ですがこのとんでもない才能をこの日本のこういう試合で消費させてしまってはいけないと強く感じます。
現P4Pのロマゴンとの最終決戦。これに向けての舞台、試合を2016年には必ず歩んでいって欲しいです。米国リングで世界のファンを大いに驚かせる姿を見たいです。この怪物ならば必ず期待に応えてくれるはずですから。
井上選手は9勝(8KO)。パレナス選手は24勝(21KO)7敗1分。
Inoue Returns, Stops Parrenas In Two Rounds(Jake Donovan/BoxingScene)
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井上選手、ロマゴンとの激突はもちろんですが、ドネアにも勝てるんじゃないかな?と、妄想が広がってしまいます。
まだまだキャリア不足で試されてない部分も多いですが、来年は本場でその強さを証明して欲しいですね。個人的にはロマゴンにも勝てると予想します。
少し前に引退表明したどこぞの銭ゲバチキンより何倍も魅力的です。
弱い相手には負けそうもないので著名なボクサーに勝てるかどうか。
ロマゴンとやってほしいな。
陳腐な言葉では語りつくせない、素晴らしい試合内容だったと思います
ロマゴンの最大の強みは相手のパンチの威力を殺す技術だと思うのですが、怪物化した井上のパンチすら殺せるのか?殺しきれるのか?そこが試合の最大の焦点になると思ってます。
今まで見た中で衝撃だったのはシドレンコ戦のドネアでしたが、それに近いインパクトでした。
日本人でこのレベルの選手が出てくるとは思いませんでした。
ロマゴン戦は急がず、しっかりと育成してほしいですね。