box観戦記録

100%自分用のリストです

クリス・バード対ショーン・ジョージ(2008/05/16)

2008-05-17 12:12:36 | ボクシング
ライトヘビー級10回戦

37歳の元ヘビー級王者クリス・バード選手(Chris Byrd)がなんとライトヘビー級で戦線復帰。ショーン・ジョージ選手(Shaun George)との10回戦に臨みましたが、バード選手がいいところなく9回TKO負けを喫しています。

ヘビー級王座を2度制したサウスポーの実力者バード選手が一気に2階級落としてのライトヘビー級での復帰戦(昨年10月の前戦比-37.25lbs=約16.9kg)という事で注目を集めた一戦でしたが、見せ場を全く作れないまま最後は痛烈にストップされるショッキングな内容でした。
ヘビー級時代以上にパワーが感じられず、キレが全く無いバード選手の攻撃。またこの日最も感じたのがバード選手の耐久力の低下でした。ジョージ選手の攻撃を受けるとその衝撃が身体全体に響くという感じ。
初回、ジョージ選手の右ストレートで効かされダウンを喫したバード選手。以降ジョージ選手が詰めに出なかったために試合は長引きましたが、強引に出てこられたらいつまた倒されてもおかしくない雰囲気のバード選手。とにかくキレが無く身体が動かないように見えました。
これが急激な減量による影響なのか、最初に良い攻撃を貰ってしまったからなのか、バード選手自身の衰えによるものなのか、
理由は定かではありませんが、かつての名選手の無残な試合内容には驚きました。
9回のフィニッシュは痛烈なものでした。ジョージ選手の左アッパーから右ストレートを浴び下半身を硬直させてばったりと横倒しに倒されたバード選手。
なんとか立ち上がったものの深いダメージは明白で、試合再開後のジョージ選手のラッシュを浴びて2度目のダウンを喫した後のストップでした。

アレキサンダー・ポベトキン選手に敗れた前戦でも感じたバード選手の元気の無さを見るとやはり限界だったのでしょうか?
この日のバード選手の耐久力の無さからは、ヘビー級王座を獲得後ライトヘビー級に落として無残なKO負けを喫したロイ・ジョーンズJr選手のケースも思い出しました。

ジョージ選手は17勝(8KO)2敗2分。バード選手は40勝(21KO)5敗1分。

試合のハイライト動画(youtube)
Feather fisted Shaun George ends the career of Chris Byrd


George shoots down Byrd!
George outslugs ex-champ Byrd with TKO in 9th
Chris Byrd’s Wings Clipped by a Dominant George
The Final Flight-Byrd Stopped By George
Byrd Rushed to Hospital After Knockout Loss!
George forces Byrd to face reality, retirement
Byrd passes out, hospitalized!
Byrd Camp Statement
Chris Byrd: \"Shaun George Took Me To School\"

アレキサンダー・ポベトキン対クリス・バード(2007/10/27)
クリス・バード対ポール・マリナッチオ(2007/04/18)


最新の画像もっと見る

7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ウィンキー)
2008-05-17 16:35:30
エキサイトマッチのカルザゲVSホプキンス戦で会話に出てた奴ですね。
37歳で新しい事に挑戦するのは素晴らしいと思うのですが、やっぱりというのか何て無茶をと言うのか、負けちゃったんですね。
バードは弾力のあるいい筋肉つけてたんですが、この写真だと随分ほっそりした印象を受けました、まるで別人ですね。
ところで最終目標はどの階級の誰だったのでしょう?
返信する
Unknown (管理人)
2008-05-17 19:25:19
>ウィンキーさん
当方エキマ見れない環境でして、会話うんぬんはちとわかりませぬ。。
ヘビー級時代は、おっしゃる通り柔らかそうな筋肉で相手の攻撃を吸収してしまうような感じがあったのですが、この日はその良さが消え失せていました。
ポベトキン選手とやった時の出来も良くなかったのでバード選手の能力自体の低下ってのもかなりあるとは思うのですが、やはり急激な減量の影響ってのは思っていた以上に大きかったようです。

カルザギ選手やロイ・ジョーンズ選手、チャド・ドーソン選手、アントニオ・ターバー選手などの名前のある選手との対戦を見据えてクルーザー級を飛ばしてライトヘビーまで落としたのではないか、と思っていますが実際のところはわかりません。
階級を下げ、いままでよりも軽い相手と戦う事でパワーで優位に立てるかと安易に考えていましたが、自分の身体も萎んでしまうんですよね。
なかなか考えさせられることの多い試合でした。
返信する
Unknown (ウィンキー)
2008-05-17 20:54:02
動画を拝見させていただいた所、何だか過去の映像を見てるような感覚でした。
ジョン・ルイスがデビット・トゥアにぶった押された映像を見た時の様な。
で、この敗戦から這い上がって現在ヘビー級まで・・・・・・・って言う。
管理人さんのおっしゃる通りあの弾力は皆無で、ほとんど1発で効いてしまったようですね。
相手が小さくなる分、自分の体も小さくなるって事でしょうか。

でも、ヘビーを制した筋肉をよくあこまで落としたなって関心もしますけど、筋肉好きの自分からしたら、もったいないとも・・・・・。
エキサイトマッチではオリンピック出場時の体重に戻すって言うような事を話てました。
返信する
Unknown (管理人)
2008-05-17 21:52:03
>ウィンキーさん
http://jp.youtube.com/watch?v=8AVh5TKS80M
この時のジョンルイさんはスリムでカッコ良いですよね。
今の中年親父然した見た目やなんとも言えないボクシングスタイルも好きですが。

バード選手に関して、ちと調べてみました、
オリンピックで銀メダルをはじめ米国内のアマタイトルを獲得していたのが165ポンド(ミドル級)。
その後プロではデビュー後の3戦以外ずっとヘビー級で戦い続けライトヘビー級で戦うのは実に15年ぶり、との事でした。

日本人の選手でよくある気がする、少々無理をして階級を下げ体格の優位を生かす方法ってのは、やっぱり根本的に間違っているんじゃないかなぁ
とか感じました。

日本人に根強くある減量美化思想も悪しき伝統で、、、とかは言いたいことがいっぱいあって終わらないし別の話なのでやめときますw
返信する
Unknown (プクー)
2008-05-18 02:45:30
この年齢でよくこんなに体重が落とせますね。別人のようでした。何かクスリで体重落としたのではないかとおもえるほど効き方が異常ですね。クリチコのパンチもしのいだ同じ男か?けれどフォーム等はまさしくクリス・バードそのもので戦い方がヘビー級のままでしたね。相手のパンチを受け流してコツコツ当て返すみたいな・・・体重を階級にあわせればどんなに下げようと相手のパンチは効くんですね。参考になりました。
返信する
Unknown (管理人)
2008-05-18 07:40:09
>プクーさん
http://www.fightnews.com/fightnews_2/headlines//EkEplEpAlANpiznEtp.html
約40ポンドの減量ですからねぇ。
加齢による衰えに減量での悪影響が加わってのこの日の無残な敗戦だったのではないかと感じています。
ポベトキン選手に敗れたときに、息子と強く抱き合って泣いていた?姿を見て、完全に燃え尽きたんだと思ったのですが、、
ボクサーの辞め時の難しさも再認識させられました。

ジョージ選手の試合直後のインタビュー動画(バード選手は9回の最初のダウン時に肩を負傷した模様)
http://sports.espn.go.com/broadband/video/videopage?&brand=null&videoId=3400833&n8pe6c=3
返信する
Unknown (管理人)
2008-05-18 07:58:44
http://www.fightnews.com/1549.htm
バード選手の妻が述べたところによると、バード選手が肩を負傷(脱臼?)したのは初回のダウン時のようです。
返信する

コメントを投稿