先月末29日、米国・フロリダ州で行われた試合結果です。
WBAヘビー級王座決定戦(レギュラー王座):
暫定王者トレバー ブライアン(米)TKO11回1分26秒 元WBC王者バーメイン スタイバーン(カナダ)
*本来ならこの日、これまでレギュラー王座を保持していたマヌエル チャー(独)との王座統一戦に臨むはずだったブライアン。しかしその一戦は、チャーの米国入国への手続きが手間取ったために中止に。代わってブライアンは、同じ興行に出場を予定していた元WBC王者スタイバーンと、空位となったレギュラー王座を賭け対戦する事になりました。
2018年8月以来の試合となったブライアンと、2019年2月以来の実戦となったスタイバーンの対戦。現在のキャリアの勢いの差というのでしょうか、試合はブライアンが力強いジャブで元王者をコントロール。最終回となった11回、ブライアンはライバルから2度のダウンを奪い、そのままTKO勝利。約2年半ぶりの試合に勝利を収めると同時に、これまで「保持」していた暫定の2文字を返上。WBAから指名を受けている、新休養王者チャーとの一戦に向け前進しています。注目されるそのチャーとの戦い。WBAからは120日以内に行う様にと通達されています。
WBAの第2の王座ながらも一応は世界戦が行われた最重量級。2021年2月9日現在の、ヘビー級王者たちの顔ぶれは次のようになります。
WBA(スーパー):アンソニー ジョシュア(英/防衛回数1)
WBA(休養):マヌエル チャー(独/0)
WBA(レギュラー):トレーバー ブライアン(米/0)
WBC:タイソン フューリー(英/0)
WBC(暫定):アレキサンデル ポベトキン(露/0)
IBF:アンソニー ジョシュア(英/1)
WBO:アンソニー ジョシュア(英/1)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:デムシー マッキーン(豪/0)
日本:上田 龍(石神井スポーツ/0)
下記は同じ興行で行われる予定だった試合です。
WBAクルーザー級戦(レギュラー王座):
王者ベイビュート シュメノフ(カザフスタン)対 挑戦者ラファエル マーフィー(米)
*2018年7月に同王座に返り咲いて以来、防衛戦を含め試合を行っていなかったシュメノフ。今回の試合も、直前に出場を拒否。業を煮やしたWBAはシュメノフの王座を剥奪しています。
マーフィーは代役を相手に試合を行おうとしていましたが、結局は対戦相手が見つからず。この日、リング登場は成りませんでした。