DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

続「ボクシング 10年」PartⅨ(新興階級)

2021年02月26日 14時37分17秒 | ボクシングネタ、その他雑談

このDaispo Boxingを始めた当初、不定期ながらも数回に渡り「ボクシング10年」という、自分(Corleone)がボクシングに興味を抱いてからの約10年の間のボクシング界について、ザっとしたものを書いていました。第一弾は2004年6月23日。当時引退したばかりのリカルド ロペス(メキシコ)がどれだけ凄いボクサーで、軽量級、特にミニマム(旧ストロー、105ポンド/47.63キロ)とそのひとつ上のライトフライ(旧ジュニアフライ、108ポンド/48.97キロ)のその後の課題はロペスの後継者を生み出すことであると強調しました。

昨年の9月にSuperchamp1991というものを購入。そこには私がボクシングに惹かれる直前、1991年春先の世界王者たちの顔ぶれが掲載されています。その顔ぶれを見てみると懐かしさと同時に、自分にとって新鮮味がある王者たちが載っています。

今回は、当時新設されたばかりのスーパーミドル級となります。主要4団体別に、同級で行われた初の世界戦を主要4団体別に見てみましょう。IBFが先陣を切って1984年3月28日に同級史上初の世界戦を開催しています。それから3年半後の1987年12月6日にWBAが続き、WBOが1988年11月4日に、そしてその3日後にWBCが団体初の世界戦を決行しました。1991年の春先の時点で、スーパーミドル級がどれだけ新しい階級かうかがい知れますね。

では、その真新しかったスーパーミドル級の、1991年春先時点での王者たちの顔ぶれを見てみましょう。防衛回数は当時のものになります。

WBAスーパーミドル級:クリストフ ティオーゾ(仏/防衛回数2)
WBCスーパーミドル級:マウロ カルバノ(伊
/0)
IBFスーパーミドル級:リンデル ホームズ(米/2)

...。馴染みのない選手たちの名前がズラリと並んでいます。唯一知っている事は、ティオーゾの実弟ファブリが、後のWBCライトへいー級、WBAクルーザー級の王者だったという事。1984年に開催されたロス五輪の銀メダリストでもあったティオーゾ。基本に忠実なボクシングを展開し、それなりの選手だったようです。しかしティオーゾは、この本が発売されていた時点で、ビクトル コルドバ(パナマ)に敗れており、すでに王座から陥落していました。

(フランスの生んだティオーゾ世界王者兄弟。WBAのベルトを巻いているのが兄のクリストフ)

地味さなら、ティオーゾの上を行くのがカルバノ。前年の1990年師走に、あのシュガー レイ レナード(米)が返上した王座の後釜争いに出場し同王座を獲得。王座獲得時の戦績が16勝(4KO)1敗2引き分け。しかし予想以上に長持ちし、翌年1992年10月にナイジェル ベン(英)に王座を譲るまで2度の防衛に成功しました。その後、1997年まで戦い続けますが、4度欧州王座に挑戦するも王座獲得ならず。実力的には欧州レベルの選手だったと言っていいでしょうね。

(イタリアの生んだ世界王者カルバノ)

伝説の「ヒットマン」トーマス ハーンズ(米)のスパーリングパートナーとして実力を蓄え、3度目の正直で世界王座を獲得したホームズ。彼の政権もティオーゾ、カルバノのものと同じく長続きせず。この年の5月には王座から転落しています。

(「ヒットマン」に鍛えられ、世界王者まで成長したホームズ)

新しく設立された階級の特徴というべきでしょうか、3選手ともスーパーミドル級が新たに設置されていなければ、世界王座を獲得する事は出来なかったでしょうね歴史あるミドル級とライト級に挟まれたスーパーミドル級ですが、1980年代を牽引したスーパースター、レナードやハーンズの影響力がまだまだ残っていた1990年代初頭の同級。時代を感じます。

この時期、同級に限って言えば、まだまだマイナー団体だったWBOの王者が一番存在感がありました。同王座を保持していたのはあのハーンズ。ハーンズはこの年の6月にバージル ヒル(米)を破りWBAライトヘビー級王座を獲得。そのためWBOスーパーミドル級王座を返上すると共に、同級を去っていきました。

(偉大なる「ヒットマン」。やはり輝きが違う!)

当時、どれだけWBOがマイナー団体として見られていたかというと、ハーンズが出場した1988年11月にハーンズが出場したWBOスーパーミドル級王座決定戦には、WBCの北米地域タイトルであるNABF王座も同時に賭けられていたいた事が何よりもの証拠ではないでしょうか。

ハーンズの後継者に就いたのは、現WBAミドル級暫定王者クリス ユーバンク2世(英)の実父であるクリス ユーバンク。この年の9月にこの王座を獲得すると、その王座を1995年3月に手放すまで14連続防衛に成功しました。ユーバンクが創世記のスーパーミドル級とWBOを支えた選手の一人であったことは間違いないでしょう。

ユーバンク、同級で4団体の王座を順次獲得し、一番初めに獲得したWBOタイトルを22度防衛したジョー カルザゲ(ウェールズ)。カルザゲ同様、同級王座を22度防衛したスベン オットケ(独)。北欧の雄ミッケル ケスラー(デンマーク)、アンドレ ワード(米)、カール フロッチ(英)、ルシアン ブテ(カナダ)、そして現役のサウル アルバレス(メキシコ)と、次々と名選手たちが出現したスーパーミドル級。各団体に王者が誕生してから約30年経ちますが、スーパーミドル級もようやく安定した地位を築き上げたようです。今週末予定されるカネロ(アルバレスのニックネーム)の試合もそうですが、今後もボクシング界の中心的階級になっていきそうなだけに、目が離せないでしょう。


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