BES大山(鳥取)

鳥取県大山周辺に関する日々の情報、お知らせなどを載せています

雪の上の生物3

2008-03-08 08:27:05 | 自然情報
前回の続きで、トビムシ≠害虫の話。

トビムシと言ってもいくつか種類があり、大まかに分別すると、
甲殻綱端脚目に属するヨコエビ類のうち、湿った陸上に生息。
昆虫綱トビムシ目に属し、ごく小型の主として土壌に生息。

食性は多くの種が雑食で、落ち葉、腐植(土壌有機物)を
中心に食べるものが多く、菌糸・胞子・バクテリア・
藻類、花粉、動物の死骸などを食べる事が知られています。

土壌動物の仲間にはトビムシの他にミミズ、ダンゴムシ
などがおり、豊かな土壌を作るのに一役買っています。

どの種類も小さく、大きな種類でも6mm ほどしかなく、
ほとんどの種類は1mm ~2mm ほどの大きさです。

昆虫たちは同じ種属グループでも、それぞれが好む環境に
適応してすみ分けをしています。

トビムシは乾燥に弱く、水湿地、土壌などに生息します。
具体的には、森林、池、沼地、海辺、氷山、高山、洞窟など。
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今日8時の気温は0度。天気は晴。博労座積雪150cm。新雪1mm。

スキー場の様子は080306

2008-03-06 12:00:14 | スキー場
今日10時現在のスキー場の様子。

▼上から豪円、連絡通路、中の原・上の原
半袖で滑走する人も
ガラガラ
人が居ない…
今日8時の気温は2度、12時現在4度。積雪は170cm。新雪5cm。
観光道路は積雪なし。佐摩線は一部あり。

日が当たって来て、雪が大分緩くなってきているので、怪我に注意。
スキー場は圧雪してあるので大丈夫ですが、
豪円山の頂上(豪円僧正の像)へ行く道は雪崩の跡がありました。

地元の方は大山寺の参道(歴史館の横)を車で上がって行きますが、
一般の方が普通に走ると4駆+冬タイヤでも途中で立ち往生する可能性が高いので
前の車が登っていったからと言って、入らない方が無難。
つい半月ほど前には、大手ロードサービスさんの車も動けなくなっていました。

横手は三輪平太の墓(水汲み場)までは通れますが、
そこから先は雪崩の恐れがあるため通行止めです。

雪の上の生物2

2008-03-05 08:26:32 | 自然情報
極寒地と言えば、生物が殆ど居ない。
…と、思いがちですが、木の幹の近くを探してみると
面白いぐらいに昆虫が出てきます。

▼トビムシ
ミクロの世界
反対向き

足の下側(?)にバネ(跳躍器)を収納し、それを利用して
跳び箱のようにピョンピョン飛び跳ねて居るようです。

黒っぽいのがたくさんで、一見すると木の皮かな…?
という様な風貌をしていますが、近づいてみると
昆虫だと言うのが分かります。

トビムシは目を持たないものや、単眼のみ、複眼・単眼を持つものが居るようで、
複眼が退化した代わりに感覚毛が発達しているのかも知れません。
分かるかな…?

ちなみに、肉眼では目はおろか、身体の上の方に
毛が生えているのも判りませんでした。

ある種のトビムシは、雪解けの時期に大発生をするものがあり、
ユキノミと呼ばれます。写真に撮ったのも、恐らくこの種類。

見るからに嫌そうな名前ですが同じノミの付く生物でも
クマノミ(和名は熊の実/映画ファインディング・ニモのモデル)など、
名前だけのものはいくらでも居るのでノミ=害虫ではないということ。
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今日8時の気温は0度。天気は晴れ。
博労座積雪165cm。新雪15cm。融雪道路は積雪なし。
アスレチック上~融雪道路間に1cm程度の圧雪。

雪の上の生物1

2008-03-04 09:25:34 | 自然情報
雪の上で動物そのものを見かけることは殆どありませんが、
その動物たちの痕跡は至るところに残っています。

まず一番オーソドックスなところで。

足跡も特徴的で一目見ただけで言うのがわかります。

▼ウサギの足跡とフン
ピョンピョコ
雑食…ではなく
ウサギは一度足を付いて跳ぶのでこのような足跡に。

▼キツネ(?)の足跡
タヌキはよたよた。キツネは真っ直ぐ。

▼トリ(?)の足跡
カラスではない…はず。

…と、言うことで新しいネタを仕入れて来たので、
暫く雪上の生物もとい、昆虫シリーズで。
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今日8時の気温は-4度。9時30分現在3度。天気は曇→晴。
博労座積雪155cm。新雪10cm。

赤松荒神祭

2008-03-03 14:11:53 | 歴史・文化
と、言うことで大山からは少し離れますが地元のお祭り。
赤松荒神祭(大山町赤松)が3月2日に行なわれました。

このお祭りは、承応3年(1654)に大干ばつが起き、雨乞いを氏神様にしたところ、
「閏年の2月2日(旧暦)に五穀豊穣と村の繁栄を願って大蛇を奉納せよ」
とのお告げを受け、現在に至ります。

恐らくは、赤松の池があったことから蛇=神…と言うのも関係するのでは?
竜と大蛇1(2007-09-12)竜と大蛇2(2007-09-13) 参照

大蛇の製作に使う藁は各家から30束づつ持ち寄ります。

藁を編む人、鱗を作る人、昼食の準備をする人、
後は30~90代まで多くの人が携わっています。
行って見たときには60名弱の方が作っておられました。
和気藹々とお話をしながら
伝承中。後ろが若手(30代)の一人
設計図。作られたのは2004年…のはず。

設計図はありますが、20m ~35m …と、
年によって長さが微妙に変わります。
ちなみに今回は28m で、太さも少々細め(?)。設計図は、
神主さんの代替わり(1992)から作られた…はず。

上には61本(?)の御幣が大蛇の頭に差してあり、
これは氏子(家)の数だけ本数が用意してあります。
完成!

気力が在れば大蛇の胴体が太く、体長も長くなります。
ちなみに、この余った藁は乗馬センターさんが引き取り。
し出しも乗馬センターさん。

その後、集落を練り歩き、神社へ奉納して神事が終了。
どれぐらい歩くかはその時の気分次第。
下まで行って上に戻って来る(約1km)時もあれば、
数回下へ上へと練り歩く(約3~5km)事もあったり。

担いでいる人に言わせると、疲れて動けなくなったら終り。
…とか言う結構大雑把なものらしいです。今回は2km(?)弱。
後ろに微妙に映るのは…
ちなみに、大山自然歴史館 館長の撮れたてアルバムにもお祭りの様子が。

8時の気温0度、14時4度。天気は雪→雨。積雪145cm。
3/3 頂上小屋利用可。

昨日のスキー場利用者数は国際で1100名、上の原・中の原で1200名。
10時と15時に怪我が集中して国際で12件、上の原・中の原で6件とか。

本と歴史

2008-03-01 08:46:42 | 歴史・文化
▼大山史話。初版(右)と増訂版(左)
大山史話。雑考は沼田氏

大山に関連する書物と言えばいくつかありますが、
その中でも比較的、読み易い本。

もちろん、漢文ではなく現代語訳
と、言うよりも昭和になってから書かれた本。

同じ歴史でも、著者によって見方、書き方、言い回し、
など違うので、同じ出来事でも色々な本を読み比べて見ると
微妙な違いがあって面白いかも知れません。

ちなみに大山雑考は読むのに一苦労。
&古書によっては持っただけでバラバラに
 なるようなものもあるので、取り扱いに注意が必要。

再版、増刷、復刻、増刷、増訂、改訂、初版と、
少し挙げただけでも色々な種類があります。

奥付と呼ばれる本の一番最後に書かれた情報で、
本の人気の度合い(増刷の第 版など)が分かったりします。

とりあえず、鳥取・島根辺りの図書館なら大体おいてあるようです。
もし、興味がある方は、インターネットのOPAC(蔵書目録)で探すか、
お近くの図書館で問い合わせて見て下さい。
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今日8時の気温は0度。天気は曇~雪。積雪150cm。

朝8時の時点では槇原駐車場までは雨。そこから先は雪。
今現在は融雪には殆どありませんが、博労座(駐車場)周辺、
槇原~融雪までの区間で1~3cm程度の積雪があります。
以前の様に一気に増える事は無いと思いますが、
徐々に溜まる(5~10cm程度?)のは確実。