多摩の神社準備室

偽神道家「掃部助」と申します。
旧武蔵国多摩郡の神社を紹介していきます。
一日一社紹介予定!

青梅市「石神社」

2012年06月17日 | 神社
石神社 

鎮座地 二俣尾1-199

祭神 磐長比売命(いわながひめみこと)

旧格式 村社  

別当寺 金剛寺

例大祭 10月13日

解説 
二俣尾地区の鎮守。

「武蔵名勝図会」によると、もとは現奈良県石上神宮のご分霊を遷した神社で
「いそのがみ」が正しいのだが、いつの頃からか誤記されてそれが通ってしまったとの事。

かつての別当寺は金剛寺だが、
末寺の泉蔵院と正明院が隔年交代で奉仕していた。

青梅鉄道の開通により、少し山よりから前進したらしい。 


石神社の御神木イチョウ



目通り幹周り 6.5m
樹高 27m
樹齢 -
指定 青梅市指定天然記念物
記事 産後の女性が豆腐を備えて祈願すると母乳の出が良くなるという。

青梅市「払沢熊野神社」

2012年06月16日 | 神社
払沢熊野神社 御岳1-122

祭神 伊奘那美命 (いざなみのみこと)
    速玉之男命 (はやたまのおのみこと)
    事解之男命 (ことわけのおのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 大行寺

例大祭 ?

解説 
万治・寛文年間(1658~73)に中野熊野神社のご分霊を遷した。

江戸時代には熊野三社権現といったが、明治3年(1870)に改名された。

本殿は嘉永4年(1851)に現瑞穂町石畑村の大工、鈴木石見守永寿によって建てられた。

青梅市「日枝神社」

2012年06月15日 | 神社
日枝神社 

鎮座地 沢井1-332

祭神 大穴牟遅命 (おおなむちのみこと)
    大山咋命 (おおやまくいのみこと)

旧格式 無格社  

別当寺 東光寺

例大祭 4月15日

解説 
宝暦14年(1764)かつては山王大権現といい東光寺七世獅音が寺の鎮守として勧請したという。

寺の反対側には同じく鎮守社の八幡社もある。

青梅市「青渭神社」

2012年06月11日 | 神社
青渭神社 

鎮座地 沢井3-1060

祭神 大国主命(おくにぬしのみこと)

旧格式 郷社  

別当寺 宮野氏持ち

例大祭 4月18日前後の日曜

解説 
「延喜式・神名帳」に記載のある青渭神社に比定される古社。

惣岳山の山頂に本殿があり麓に拝殿があることから、惣岳大明神ともいわれた。

創建年は不明で、平安時代の武将、源経基や戦国時代の三田氏・北条氏から信仰された。


社名についてはいろいろ伝説があり、
山頂には真名井という霊泉があるため、その別名「青渭の井」からきているという。

また、源経基が平将門を征討する際、
当地に立ち寄り多摩川の流れも見たところ、水色が藍色となっていた。

奇異な事と思いしばらく見ていると、
近くの祠から童女が出てきた。

彼女が言う事には霊神の守護があるので戦いには必ず勝利するとの事であった。

その後将門を討ち取った経基はこの祠を崇拝し、
社名が無いので先の奇瑞により青渭神社と名付けたという。

もっとも平将門の乱は延喜式ができた後の事なので信憑性は薄い。


またかつて当社に「いちこ」という美貌の巫女がいた。

気立てもよくて村の若者の憧れの的であったが、若くして死んでしまった。

あまりに美しかったため彼女は惣岳大明神の化身であろうと言われた。

その後も当社の巫女は美女ばかりであったが、なぜか若死にするという。



青渭神社の狛犬



・奉納年 昭和15年(1940) 
・右 阿形 子取り
・左 吽形 玉取り
・記事 紀元2600年記念の奉納とある

青梅市「天之宮神社」

2012年06月10日 | 神社
天之宮神社 

鎮座地 二俣尾5-1610?

祭神 天照皇大神(あまてらすおおみかみ)

旧格式 無格社  

別当寺 高源寺

例大祭 4月15日

解説 
平溝地区の人々によって祀られた祠。

かつて祭神は牛頭天王で、天之社・天の宮・天の堂などといった。

本来なら八坂・出雲などと言った社名になりそうだが、
現在の社名になった理由は不明。

享保2年(1717)当社で雨乞いをした記録がある。

霞地区の神社概略

2012年06月09日 | 神社
霞地区の神社概略

旧霞村に相当する地区で霞丘陵といわれる。

霞村の歴史は古く、寺院では国の重要文化財を有する塩船観音寺や古刹天寧寺、
中世の城跡藤橋城や今井城跡があり、
神社では根ヶ布に「延喜式・神名帳」に記載のある古社に比定される虎柏神社がある。


これにて霞地区は終了!

次回より三田地区の神社を紹介予定。

青梅市「八雲神社」

2012年06月09日 | 神社
八雲神社 

鎮座地 藤橋2―571

祭神 建速須佐之男命 (たけはやすさのおのみこと)
    大国主命 (おおくにぬしのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 宝泉寺?

例大祭 9月15日

解説 
もと白山権現といい文久4年(1864)の麻布製御戸帳が伝われる。

明治3年(1870)現在の社名に改められた。

なぜ白山が八雲になったのか不明だが、牛頭天王社とも呼ばれていたらしい。

青梅市「浮島神社」

2012年06月08日 | 神社
浮島神社 

鎮座地 今井1-110

祭神 応神天皇 (おうじんてんのう)
    菅原道真 (すがわらのみちざね)

旧格式 村社  

別当寺 千寿院

例大祭 4月3日

解説 
祭神のうち菅原道真は七国山天神平より遷されたという。

かつては浮島天満社といった。

文禄3年(1594) 平山小十郎等が再建した棟札が残る。

また、ご神体であった懸仏は、
永正2年(1503)造で市指定有形文化財。

社名のいわれは、霞川が氾濫した際、
社殿が島のように浮いて見えるため浮島と呼ばれるようになったとのこと。

青梅市「常盤樹神社」

2012年06月07日 | 神社
常盤樹神社 

鎮座地 今寺1-528

祭神 伊邪那美命 (いざなみのみこと) 速玉之男命 (はやたまのおのみこと)
    熊野日樟命 (くまのひぐすのみこと) 仁徳天皇 (にんとくてんのう)
    猿田彦命 (さるたひこのみこと) 宇賀之御魂命 (うかのみたまのみこと)
    大宮比売命 (おおみやひめのみこと) 大山咋命 (おおやまくいのみこと)
    菅原道真(すがわらのみちざね)他

旧格式 村社  

別当寺 報恩寺・常楽寺

例大祭 4月1日

解説 
報恩寺境内に鎮座していた熊野権現・山王権現・稲荷大明神・天満天神、常楽寺境内の若宮八幡宮を合祀して、
明治2年(1869)植竹神社が創建された。

そのため祭神がたいへん多くなっている。

更に翌年、境内に樫の老木がある事から常盤樹神社と改名された。

青梅市「杣保葛神社」

2012年06月06日 | 神社
杣保葛神社 

鎮座地 藤橋107

祭神 建速須佐之男命 (たけはやすさのおのみこと)
    武甕槌神 (たけみかづちのかみ)
    経津主神 (ふつぬしのかみ)
    大直日神 (おおながひのかみ)

旧格式 村社  

例大祭 4月15日

解説 
明治43年(1910) 杣保神社と葛神社の2社を合祀してできた神社。

杣保神社はもと愛宕神社といい、
元亀・天正年間(1570~91)藤橋城主、平山越前守重吉が城内鎮護のために祀ったものという。

江戸時代には徳川将軍家より朱印地10石を賜っていた。

葛神社はもと牛頭天王社といい、
同じく平山氏によって祀られた神社で、
もともとこの地に鎮座していた。

青梅市「神明神社」

2012年06月05日 | 神社
神明神社 

鎮座地 塩船220

祭神 天照皇大神 (あまてらすおおみかみ)
    豊受姫大神(とようけひめのおおかみ)

旧格式 村社  

別当寺 神門院

例大祭 1月21日

解説 
塩船村の鎮守。

慶安2年(1649)徳川将軍家より朱印地3石を賜る。

現在の本殿・拝殿・鳥居は明治9年(1877)の再建。


神明神社の狛犬



・奉納年 昭和2年(1927)
・石工 青梅町石工 藤堂音次郎 
・願主 霞町大門 須田仙助
・右 阿形
・左 吽形
・記事 青梅で活躍した藤堂音二郎の小型作。
    珍しく平面顔ではない。
    こちらは銘があるので本物、平面顔が別の作者か?

青梅市「師岡神社」

2012年06月04日 | 神社
師岡神社 

鎮座地 東青梅6-68

祭神 伊邪那美命 (いざなみのみこと)
    速玉之男命 (はやたまのおのみこと)
    事解之男命 (ことしろわけのおのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 光明寺

例大祭 9月29日

解説 
嘉元年間(1303~05)宝蔵山光明寺開山の際、
光明寺の鎮守として熊野三社権現を勧請。

明治2年(1869)現在の社名に改名された。


師岡神社の御神木



目通り幹周り 5.3m
樹高 12m
樹齢 -
指定  青梅市指定天然記念物
記事 隣接する旧別当寺、光明寺境内より見る。
   青梅市内では千ヶ瀬神社の椎に次ぐ巨樹で市指定天然記念物。
   かつてはふくろうも営巣していたという。