赤門記者のメタボな日々

笑いの街・大阪で、笑えることも笑えないことも追いかける因果な商売。明日は笑っていたいなあ…。

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キラリ!

2008-12-04 03:09:21 | Weblog
 今回は珍しく将棋の話を。
昨日、東京で女流名人位戦リーグ最終局の取材をして参りました。
もっとも、たまたま別件(これについては明日書きます)の取材で東京に行っておりまして、
その流れでちょっと拝見して帰ろうかと、そういった感じでした。
結果だけ申しますと、本紙的には狙っていた結果ではなく、記事にはなりませんでしたが…、

 久々に、あの3人そろい踏みを見ることが出来ました。

なんかご大層な書き方で恐縮ですし、
「あの3人」と言われても、正味の話、知らない方の方が多いでしょう。
それでもあえて書く「3人」。
5年後、10年後の女流棋界を間違いなくリードしている存在だと思われるからです。

 写真左から室田伊緒女流初段、里見香奈倉敷藤花、井道千尋女流初段。
もともと3人とも関西所属の女流棋士で、
2006年から「キラリっ娘」というユニットを結成。
井道さんは昨年、東京に移籍されましたが、
ユニットには変わらず参加しておられます。
里見さん、室田さんは最近も、本紙後援の棋戦
「きしろ杯争奪関西女流メイショウ戦」でお会いする機会がありましたが、
井道さんを交えての3ショットは久々。
思わず「1枚撮らせてもらえますか」と、ファンのようにお願いしてしまいました。

 今期は里見さんがA級、室田、井道さんがB級に在籍しておりまして、
この日は、里見さんが勝てば女流名人挑戦確定、室田さんが勝てばA級昇格確定だったのですが、
ともに無念の黒星。
井道さんは勝って、A級昇格、そして女流初段昇段をつかみ取りました。
終局後、井道さんは、やや涙ぐんだ様子で
「ずっと中盤悪かったけど、粘って逆転しました。本当にうれしい。相手がみんな強くなるけど、挑戦するつもりで努力します」
と話してくれました。
そんな井道さんに、星1つの差で昇級を逃した室田さんが、
本当に素直に「おめでとう」と祝福をしていた姿は、大変にさわやかでした。

 そんな室田さんは、現在地元・愛知の大学1年生。
「出席日数がギリギリです」
「表現の勉強をする学科にいるんですけど…、やっぱり変わった人が多いですね」
と、チャーミングな笑顔で話してくれました。
プロと大学、二足のわらじは大変だと思いますし、
また、あえて履く必要があるのか、とも思いますが、
なかなか対局だけで生活していくのは楽ではない女流棋界。
色々と自己を啓発していくことも、大事なことのようです。

 里見さんも、やや優勢に運んでいたかに見えた将棋を錯覚から落とし、
名人位挑戦は3人によるプレーオフに持ち込まれました。
ショックは大きかったと思われますが、取材に対する丁寧な対応は相変わらず。
終局直後、帰宅する間際のこの3人、
ある意味、悲喜こもごもの3ショットなわけですが、
そんな雰囲気を微塵も感じさせない笑顔は、何とも言えないものがありました。

 勝負師としては甘い、という見方もあるかもしれません。
ゴルフ担当をしていた先輩記者に、
「いい人は、最後には勝てない」
と言われたこともあります。
ですが、本当に甘い人なら、そもそもプロにはなれませんし、
里見さんのように、16歳でタイトルなどおよそ獲得できないでしょう。
世代が変わると、勝負というものに対する接し方も変わっているように思います。
「それはそれ、これはこれ」
と、勝負の時とそれ以外の時をきっちり使い分けられること。
これからの“プロ”に求められる、大事な要素ではないかと、漠然と考えました。

 これはすなわち、原稿を書くときに集中力が散漫になりがちな、
自らへの戒めでもあるわけです。
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