鎌田実の野球教室

元トラ戦士が分かりやすく指導!

投手のフィールディング9

2009-10-15 12:30:57 | 少年野球
投手のベースカバー

 投手は本塁、一塁、二塁、三塁と各塁をカバーしなければいけないプレーがあるが、そのプレーを紹介してみよう。

 走者三塁でのパスボール、ワイルドピッチのときのホームカバーは誰でも知っていることだが、次に挙げるプレーはどうだろう。

例1、 無死または一死、走者一、三塁でキャッチャー後方に上がったファウルフライ。捕手が捕球すると同時に一塁の走者がタッチアップする。捕手が一塁走者を刺そうと二塁に送球すると、そのときに三塁走者がホームを突くトリックプレー的走塁があるが、その走者に備えるには、投手はホームベースカバーが欠かせない。

例2、 同じく走者一、三塁で一塁後方にファウルフライが上がり、一塁手と二塁手がともにボールを追いかけていったときには、投手が一塁ベースカバーに入り、その走塁に備える。但し、一塁手、二塁手のどちらかが塁に戻ったときには、一塁をバックアップする。

例3、 同じく走者一、三塁で三塁後方にファウルフライが上がり、三塁手と遊撃手の2人がボールを追っかけて行ったときには、三塁ベースカバーに入り、その走塁に備える。但し、三塁手と遊撃手のどちらかが塁に戻ったときには、三塁をバックアップする。

例4、 無死または一死、走者一塁で遊撃手と二塁手が、二塁ベース後方のテキサス性小フライを追っかけたとき、二塁が空き、一塁走者はハーフウェイにいるから二塁ベースカバーが必要だ。ただし、遊撃手と二塁手のどちらかが塁に戻ったときには、二塁をバックアップする。

例5、 同じく走者二塁で遊撃手と二塁手が二塁ベース後方のテキサス性小フライを追っかけたとき、二塁が空き、二塁走者がハーフウェイにいるはずだから二塁ベースカバーが必要である。但し遊撃手と二塁手のどちらかが塁に戻ったときには二塁をバックアップする。

 投手はマウンドで突っ立っている暇はない。ベースが空いたらどの塁にでもカバーする気配りが必要だ。