「芳賀ちゃんのオサカナ釣題」…酒、肴、料理、釣り 

元デイリースポーツ記者の日記だよ。

《ほんま勝手に自薦アンコール5完》おれっちの寒ブリ

2009-02-11 14:20:12 | 取材関係や釣行ネタ
 ★とりあえず、自薦アンコールシリーズの今回の最後は、08年1月9日。まだブログが公開されてない時点で、書いていたヤツ。オイラのブログ第2号っす。



 ちわ~っす!芳賀ちゃんどす。

 1月9日の時点で、なんかこのブログ、まだ公開されてないみたいですけどぉ。一般の人を相手に書いてるつもりが、それが不在で、会社の一部の関係者(デジタル情報技術の担当者とか)だけが読んでいる!となると、なんかヘンテコな気分っすね。若かりしころのマスカキを母親に覗かれているような…。

 ま、練習のつもりと、そうそうカク時間もないから、シコシコ記録を残そうと思いマスけど。

 10日付の釣り特集を読めない方々のために、昨年12月27日、福井県小浜沖における85センチ、8キロ、まさかの寒ブリを釣ってしまったド迫力シーンをお届けいたしやしようかね

 乗った船は小浜・西津港を基地にしている本紙指定店「天輝丸」っす。ここの村古政人若船長(以下政ヤン)からオオシケ寸前の12月26日、電話で「小ぶりやけど、いまメダイがようけ釣れとるから、遊びに来る?」と誘われたので、アタボーよと即決。なんせワタクシ、自称「メダイの美味しさを全国民に知ってほしい会」会長っすからね。

 午前6時、11人を乗せて航程75分、冠島東海域へ。水深100メートル。魚ちゃんの泳層は65~70メートルくらいでしたな。竿は3・6メートル、ハリス8、オモリ150号の胴突き4本針で、エサにはオキアミとホタルイカを使いやした。

 最初の1時間くらいは、反応が鈍く、45センチのメダイがポツリポツリ状態。ところが、エサまきが利いたのか、そのうち入れ食い。オレは真っ先に45センチのハマチ、25センチのマアジなんかを釣って、本命メダイも15匹は確保。この時点で、別の魚が釣りたいスケベ心(魚ちゃん以上の食い気!)がモッコシモコモコ。

 アジが掛かったのが分かります。ビビビって竿先が震えてますもんね。ヘヘヘ~。当然、糸は巻かずに、そのまんまノマセ釣りの構えで手持ち竿。「なんか食え!」って、けっこう上や下に激しく誘いを入れましたわ。

 すると、一発でズシ~ン!竿を下げたときにきた衝撃に、竿を離しそうになったっす。

 ぐぁ、肝心の電動リールが古いっちゅうか、まるで手入れしてませんから動かない。こんなときに寿命?故障かよ?てゆ~か、ドラグを締めてもギーギー情けない悲鳴をあげて逆回転する始末。

 やっとこさ竿受けに固定したものの、65メートルのカウンターで大アタリしたはずが、いま87メートル。PE(伸びないポリエステル素材の道糸をリールに巻いているんですね)5号がドンドン出てゆきます。ヤバい。もう止まって!このままじゃ、他の人とオマツリ(仕掛けが交差したりしてグチャグチャにからまること)しちゃうよ~。願いが届いたのか、スイッチをガチャガチャやってるうちにリールが奇跡的に回復。少しずつ糸が巻けてきやした。あと30、20メートル。

 ゲゲゲ!この魚、横へ走る走るぅ。「どうせメダイやろ」と政ヤンは笑ったけど…。

 魚、見えた。「カ、寒ブリや!デ、デッケェ~。ダメだ。このタモ(魚をとる網)にゃあ入らんわ。おっきいの取って!」。大興奮したのは政ヤンの方。この時、ワタクシ、意外と冷静といいいますか、実は唖然、呆然、緊張…もう本当に驚いちゃって言葉が出ません。

 さら~に、極寒のなか、長靴忘れてきてしもうて、足元はフツーのビショ濡れ靴下。冷たすぎて感覚ナシっす。

 しか~し、無事取り込まれるまで、指にギリギリ食い込むこの糸、死んでも離すわけにゃあいかねぇだ。おっかぁ~。

 綱引きじゃあ~!これが釣りの醍醐味…魚との格闘じゃあ~!

 すくった。ドッスン!ヴァータバタバタバタバタ~。
 「芳賀ちゃん、やったやん!リリースだろ?」って冗談きついぜ政ヤン。

 糸が切れなかったのは、たぶん1メートルのクッションゴムを付けていたオカゲ様っす。

 メジャーで測ると85センチ。「90センチ以上がブリかもしんねぇけど、ほ~ら丸々太っちゃって、こりゃあ寒ブリと認めてやるわぃ」と政ヤン。「浜値で1キロ5千円以上!8キロはあるから4万円。売ったろか?」に、「バ~カこけ。食うわい!な~にがメダイの小ブリが釣れるじゃあ。大ブリやがな!ケ~ケッケッケ」。 

 メダイそっちのけで、写真もバッチシ決まった!あとは、さばいて食べて、原稿書くだけ正月のカラー紙面もOKだ。
 
 全員の羨望のマナコが痛い!釣友はメダイ30匹にマアジ15匹も釣ったのに、オイラの寒ブリみてガックシ!気持ちわかるわ~。半身やるね。


 …というのが、寒ブリ捕り物の一部始終でやんす。残る1時間ほどは、脱力感ちゅうか達成感といいますか、な~んもする気なし。大型クーラーに放り込んだ寒ブリ様を、何回も見てね。ううう。

 ちなみに、神戸市内の鮮魚店で天然の寒ブリはほとんど見かけませんでした。デパートの「そごう」で九州産の天然ものブロックが1つ。なんと100グラム1000円の値が!上品な脂、刺身、シャブシャブ、テレビでやってたブリ茶漬け、しょうゆ漬け。あ~満足マンゾウ。釣り人の特権、釣り記者の役得、これにトドメを刺すざます!

 後日、ネットで読んだ中日新聞ニュースにビックラコキマロっす。「富山・氷見港の寒ブリ、暖冬で南下せず不漁、例年の3分の1以下の水揚げで高騰!1匹8キロを超えるような大型は1キロ1~2万円も」という概要の記事でした。12月中旬には水揚げゼロの日が2日間。1匹という日も。
 え~っ!最高値で1キロ2万円!って、そんじゃあ、オイラの8キロ寒ブリは…16万円?チョーお宝じゃん。クワバラクワバラ。

 でも…なぜ釣れたんでしょうねぇ。オレっち、さっぱり分かりません。お~コワ!


 ★いま読み返すと、意外に面白いっす。1年前、こんな感じ…ってか、美味しい魚釣ってますたぁ。うらやまし!?
 
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