goo blog サービス終了のお知らせ 

学問空間

「『増鏡』を読む会」、今月は4(金)・11(金)・18日(金)・25日(金)に行います。

0286 桃崎説を超えて。(その47)─坂口太郎氏の書評に即して源義朝の立場を再考する。(その1)

2025-04-16 | 鈴木小太郎 channel 2025
第286回配信です。


一、前回配信の補足

0285 桃崎説を超えて。(その46)─藤原多子から見た天皇家と摂関家〔2025-04-15〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/2926247f0af7987206f0cf4c708c59e9

桃崎有一郎氏『平治の乱の謎を解く』の達成と限界について整理した後、坂口太郎氏の桃崎著批判に改めて少し触れて、平治の乱についての検討はいったん休もうと思っていた。
そこで、坂口氏の「源義朝の「逆罪」と「王命」─ 平治の乱、二条天皇黒幕説の誤謬─」(『古代文化』75巻3号(通号634) 、2023年12月)を読み直してみたところ、自分が源義朝について重大な誤解をしていたのではないかと考えるようになった。
順番を変えて、坂口太郎氏の桃崎説批判の再検討を先に行いたい。


二、平治の乱における源義朝の立場

私見は平治の乱の発生前に「二条親政派」「後白河院政派」が存在していたこと自体に懐疑的。
信西を嫌っていた人は多かったろうが、本当の意味の「二条親政派」、即ち信西を殺してまで「二条親政」を実現させたいと思っていた人々がどれだけいたのか。

0260 桃崎説を超えて。(その25)─「平治の乱直前アンケート」〔2025-02-06〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/f995c87e43b2302f7a2cce64fb830f70

保元の乱で「追討ノ宣旨」に拘った源義朝は、平治の乱でも「追討ノ宣旨」に拘ったであろうと推測。
ただし、源義朝も所詮は利権目当てで行動したものと考えていた。

0240 桃崎説を超えて。(その5)─源義朝は「追討ノ宣旨」がなければ動かない武者〔2025-01-08〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/64812a17233fd77c3750c4fb338dc3ef
0274 桃崎説を超えて。(その38)─元木泰雄氏『平清盛の闘い 幻の中世国家』について〔2025-03-08〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/8904944110d0b053cd247eb00f2ce5f4

しかし、保元の乱の戦後処理で躊躇うことなく父親殺しを遂行した義朝は、後になって自身への世間の評価の厳しさを痛感し、父親殺しを命じた信西を逆恨みして、何が何でも信西を殺したいと願うようになったのではないか。
二条天皇の独特の個性と義朝の信西に対する憎悪が結びついたときに三条殿襲撃となったのではないか。

資料:坂口太郎氏「源義朝の「逆罪」と「王命」─ 平治の乱、二条天皇黒幕説の誤謬─」〔2024-12-21〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/9a7890c2d03f55dfdf51c8641d3fd1fc
0231 頼まれもしないのに桃崎有一郎氏の弁護を少ししてみる。(その1)〔2024-12-21〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/460711313d629a45c9a0f1362bd8b5ef

資料:坂口太郎氏「Ⅲ 源義朝の「逆罪」は平治の乱の挙兵を指すか?」〔2025-04-16〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/7441a29dafede740bcd85cf203e42465
資料:坂口太郎氏「Ⅳ 義朝の「逆罪」と頼朝」〔2025-04-16〕
https://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/23749dbf601187c3fb80c0b057f7ea10
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 資料:坂口太郎氏「Ⅳ 義朝の... | トップ | 資料:坂口太郎氏「Ⅰ 頼朝と... »
最新の画像もっと見る

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2025-04-17 19:01:16
「源義朝の「逆罪」と「王命」─ 平治の乱、二条天皇黒幕説の誤謬─」、これは「書評」なのですか?
『古代文化』を見ましたら、「書評」のコーナーにはないので、坂口氏は論文として執筆されたと思われます。
返信する
書評か否か。 (鈴木小太郎)
2025-04-17 20:13:53
>Unknownさん
掲載雑誌での分類はともかく、桃崎氏の書物への評価が中心ですから、書評と言っても別におかしくはないと思います。
それと、先に女性名についてコメントされたUnknownさんと同じ方であれば、ハンドルを固定していただけるとありがたいです。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

鈴木小太郎 channel 2025」カテゴリの最新記事