引っ越しに関するクレームは、平成13年4月から平成18年12月まで、
全国消費生活情報ネットワークシステムに寄せられた相談は1万1784件。
うち南関東(埼玉・千葉・東京・神奈川)から
寄せられた相談件数は5407件で約半数を占める。
最も多いのが「約束不履行」で2453件。
「約束の日に事業者が来ず、支店にも本社にも連絡がつかない」
「希望時間に来なかったため、延期を余儀なくされた」・・・など。
次いで多いのが「キズ」で1874件。
「梱包の不手際で荷物にキズが付いた」
「養生しないまま作業をされて、床や階段にキズがついた」・・・など。
次は「紛失」の1861件。
「荷物がなくなった」
「荷物を紛失されたが、事業者は『渡した』という」・・・など。
次は「見積もり時のトラブル」で1394件。
「荷物の量が見積もりより多く、積み込めずに処分した」
「見積もり後にキャンセルしたら、段ボールの引き取りを巡って
トラブルになった」・・・など。
普通に考えると、ほとんどが基本的な事ばかりである。
一昔前までは、引越し等の運送作業を製造業や加工業と同じように
「職人さんによる仕事」という概念があった。
だが近年、日本国内の販売業や飲食業等のサービス業の品質向上に伴い、
運送業者も「サービス業」であると考える消費者が増えてきている。
つまり、今までの様にただ重労働作業を事故なく終えるだけでは足らず、
より付加価値のあるサービスを期待されているのだ。
今後、我々運送業者は、より神経質に仕事に取組み、
最低限「消費者の期待値」は上回らなくてはならない。
そうしなければいつまでもこういったクレームは無くならないだろう。
「汗をかいてここまで頑張ったから少しくらいの約束不履行は
見逃してもらえる」などといった甘えは今の消費者には通用しないのだ。
ただ、ひとつ気をつけて頂きたいのは「価格のサービス」である。
価格は1円でも安いほうが良いなんて考えてる方は、
構造的にこういった基本的なクレームを生みやすい。
「価格を安くする」という事はそれだけ「無理な作業をする」という事である。
当然の事ながら、運送会社も利益が出せなければ仕事を請け負えないので、
仕事を安く請け負っても利益を出す為に、様々な苦肉の策を講じる。
当日の作業員を減らす、一日2~3現場掛け持ちする、
安い派遣アルバイトを使う、保険に加入しない・・etc
挙句の果てには、違法な白ナンバーで営業、過労運転による事故・・・
こんな状態では満足いくサービス等表現する事は不可能である。
運送業者に作業以外のそれなりの付加価値サービスを望むのなら、
それなりの対価は必要になるものだと御理解頂きたい。
http://www.daiju-unyu.co.jp/
○参考文献-「物流Weekly」
全国消費生活情報ネットワークシステムに寄せられた相談は1万1784件。
うち南関東(埼玉・千葉・東京・神奈川)から
寄せられた相談件数は5407件で約半数を占める。
最も多いのが「約束不履行」で2453件。
「約束の日に事業者が来ず、支店にも本社にも連絡がつかない」
「希望時間に来なかったため、延期を余儀なくされた」・・・など。
次いで多いのが「キズ」で1874件。
「梱包の不手際で荷物にキズが付いた」
「養生しないまま作業をされて、床や階段にキズがついた」・・・など。
次は「紛失」の1861件。
「荷物がなくなった」
「荷物を紛失されたが、事業者は『渡した』という」・・・など。
次は「見積もり時のトラブル」で1394件。
「荷物の量が見積もりより多く、積み込めずに処分した」
「見積もり後にキャンセルしたら、段ボールの引き取りを巡って
トラブルになった」・・・など。
普通に考えると、ほとんどが基本的な事ばかりである。
一昔前までは、引越し等の運送作業を製造業や加工業と同じように
「職人さんによる仕事」という概念があった。
だが近年、日本国内の販売業や飲食業等のサービス業の品質向上に伴い、
運送業者も「サービス業」であると考える消費者が増えてきている。
つまり、今までの様にただ重労働作業を事故なく終えるだけでは足らず、
より付加価値のあるサービスを期待されているのだ。
今後、我々運送業者は、より神経質に仕事に取組み、
最低限「消費者の期待値」は上回らなくてはならない。
そうしなければいつまでもこういったクレームは無くならないだろう。
「汗をかいてここまで頑張ったから少しくらいの約束不履行は
見逃してもらえる」などといった甘えは今の消費者には通用しないのだ。
ただ、ひとつ気をつけて頂きたいのは「価格のサービス」である。
価格は1円でも安いほうが良いなんて考えてる方は、
構造的にこういった基本的なクレームを生みやすい。
「価格を安くする」という事はそれだけ「無理な作業をする」という事である。
当然の事ながら、運送会社も利益が出せなければ仕事を請け負えないので、
仕事を安く請け負っても利益を出す為に、様々な苦肉の策を講じる。
当日の作業員を減らす、一日2~3現場掛け持ちする、
安い派遣アルバイトを使う、保険に加入しない・・etc
挙句の果てには、違法な白ナンバーで営業、過労運転による事故・・・
こんな状態では満足いくサービス等表現する事は不可能である。
運送業者に作業以外のそれなりの付加価値サービスを望むのなら、
それなりの対価は必要になるものだと御理解頂きたい。
http://www.daiju-unyu.co.jp/
○参考文献-「物流Weekly」