闇たこの辛さ

この間友達とカラオケBOXに行った本来ならカラオケときたらお酒をちょっとひっかけてほろ酔いで歌いたいところであるがどこのカラオケBOXも徒歩でいく範囲にはなくこの日は車で仕方なくノンアルコールで少々乗りは悪かったが歌うことにしたのであるとりあえず「ノンアルコール飲み放題」というのを頼み後つまみを幾つか注文したのだがその１品に「闇たこ（そういう名前だったかは定かではないが）」を頼んだのだ


「闇たこ」とはたこ焼きの幾つかに思いっきりわさび入りが入ってるという物らしいがどれに入ってるかわからないから「闇たこ」である店員のおじさんが「わさび入りを幾ついれます？」と薄笑いを浮かべ聞いてきた私としてはやはりどうせ食べるのならおいしいたこ焼きがたべたい万が一たくさんわさび入りを希望してみんな自分に当たったら最悪である私は友達の意見など聞きもせず
勝手に「２個でいいわ」と答えたのだあまり普段からくじ運はよろしくない自慢じゃないがこんな時は当たる確立大である

しばらくして店員のおじさんが扉を開け闇たこを運んできた
お皿には８個たこ焼きが円を描くような形で入っておりなんともおいしそうであるしかし喜んでいる場合ではない！この中の２つはわさび入りが入っているのだまずは私からお互い１つずつご賞味させていただいたがなんとか１回目はセーフであった
しかし！次の私の番のたこ焼きはみごと大当たりで・・・口にほりこんだ瞬間「たこ焼きの表面の皮以外はわさびなんじゃないか」と思うくらいなんともすごい味であった強烈に鼻がつーんと
きたと思ったら思わず目からは涙が・・・もう歌うどころの話ではないほんとにすごい味なのだ


食べた瞬間から「こんな物を頼むんじゃなかった」と相当私は後悔したそれもまた間の悪い時に当たったものでちょうど飲み物がなくなって注文し待っている状態の時だったのである私はホントならすぐさまぐいぐいと飲み物を口に流し込みたかったのだがその肝心の飲み物がなかったのだならともかく友達の手前口から吐き出す訳にもいかず早く飲み物がくるのをひたすら待った私である

私は１つ食べた時点から恐怖におののき「また残りの１つも私が当たったらどうしよう」とすごくゆううつになった２人しかいないのだ当たる確立は半々なのだがなんだかもう１つも自分に当たる気がして気分が滅入ってしまいカラオケも闇たこも放棄して逃げて帰りたくなったくらいである初めて食べた闇たこはほんとに強烈で耐え難いものであった結局もう１つのわさび入りたこ焼きは友達に当たってほっとしたが「二度と闇たこは注文しねぇ！」と心の中で叫んだ私である