パスポートの手続き

生まれてこの方海外に行ったこともなくたぶんこの先も海外なんて行くはずもないそんなこんなで私の人生の中では「パスポート」なんて全く必要がなかったつまりパスポートの手続きなんて未だかつてしたことがなかったのである


しかしそんな私が・・・

幸か不幸か「パスポート」の手続きをするはめになってしまった息子が近々なにやら会社の慰安旅行で海外に行くというのであるしばらく出張で手続きが出来ないから代わりに手続きをしてきてくれというのだしかし「パスポートの手続きをしてきてくれ」と言われても・・・どこに手続きに行くのかさえもわからぬ


まるで幼稚園児の「初めてのおつかい」
ならぬ可愛いさは全然違うがおばさんの
「初めてのパスポートの手続き」である

とりあえずは息子が出張に出かける前に書類を書いてもらいパスポートの写真を用意させ説明書きに目を通した私であったがなにやら「旅券センター」という所でパスポートの手続きはするらしいのだしかしいくら可愛い息子の為であっても自分が海外旅行に行くというのなら動いても嬉しいが一銭にもならぬ人の事で動くのは全然嬉しかないそんなものに万が一現地に行き必要な書類の不足や書類の記入漏れがあったりとかで何度も足を運ぶはめになっても迷惑この上ないのだとりあえず「旅券センター」なる所にをし持参する物や記入でわからぬ部分を厳重に確認した私である本人が行けば仮に不備があってもその場で簡単に修正がきくし免許証だけあれば事は簡単に済むらしいのに代理人だと保険証から年金手帳から必要だと言われほんに「自分で行けばいいものを」と文句を言いたいところであるパスポートの手続きには戸籍抄本がいるらしいのでまずは市役所に立ち寄り戸籍抄本を取ってから「旅券センター」に向かうことにしたのだ


しかし「旅券センター」のあるビルは駅に隣接した場所にありここ何十年も電車を利用したことがない私がそんなビルに行く用もなく「旅券センター」を探す前にその大きな駐車場にを停めることから一苦労したのである

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結局「旅券センター」を探し出すまでが時間がかかっただけで手続きは書類の確認と本人名義の物の提示でほんの１０分足らずで簡単に済んでしまった


しかしびっくらこいたのはその後である

後日パスポートの受け取りには「受け取り書」を持参してくれというのだがなんともその受け取り書を見て私は目をむいた「現金での処理はしない為￥11000分の印紙を貼ってください」と書いてあるではないか




知らぬが仏というのだろうか？パスポートを作ろうと思うとこんなにお金がいるのだ人に言わせれば「５年使えるのだからそう考えたら安いでしょ」というがこれ以後パスポートを活用する人であれば￥11000も安いだろうがこれ１回の会社の慰安旅行だけならなんとも高い出費である


帰宅し息子に受け取り書を渡し一応説明だけはしたのだが息子自身「￥11000の出費」を安いと思ったか高いと思ったかは定かではないただこれだけは確かだが海外に無縁な私からすれば絶対高い買い物である