弁護士ふくふくの今日が出発点

難病がきっかけで始めましたが、今は、出会いを求めて書いてます。足跡歓迎です。但し、ハンドルネームでお願いします。

弁護士冥利に尽きる

2010-09-20 23:15:20 | 日記

  9月の初め、仕事を少し早目に切り上げ、夕方からゴルフ練習場で練習をしていた。そこに、どこかで会ったことのあるような人がやってきた。良く見ると、何回か相談や依頼をうけたことのある私の以前のお客さんであった。

 Aさんと呼ぶことにしよう。私よりも10歳くらい年上の男性である。Aさんは私を懐かしがっていた。Aさんは会社を経営していて、最後に私に依頼してから5、6年くらい経過していたようだ。その後も相談があったようだが、私が3年間、入院や休業をしていたので、依頼することもできず、疎遠になったままであった。

 「近い内に時間がとれませんか?」Aさんが私に言った。その数日後、一緒に居酒屋で飲むことになった。同じく当時の私のお客さんでもともとAさんに私のことを紹介したBさんも来ていた。3人で昔話に花を咲かせた。旧友と話すように、くつろいだ楽しい数時間があっという間に過ぎた。AさんもBさんも、私が一生懸命にやってくれたと感謝の言葉を話してくれた。要領の良くない私は、多忙の中で、きつい中で、自分なりに全力でやったことを思い出し、懐かしかった。今度は、ぜひ、一緒にゴルフをしようということになった。ぜひやりたいと思う。

  仕事上のお客さんとプライベートの場で、付き合う事については、弁護士によって考え方はまちまちであろうが、依頼者には難しい人や気を使う人の方が多く、ビジネスと割り切る事の方がずっと多いであろう。しかし、私は、特に境界はもうけない。自然に接して、この人と話してみたいと思えば、話す。つきあいたくない人と思えばビジネスで割り切る。それは、仕事であろうとなかろうと同じである。その結果、私のことを懐かしがってくれ、「近い内に時間がとれませんか?」と居酒屋に誘ってくれるお客さんに巡り合うことができた。

 これこそが、「弁護士冥利に尽きる」ということもできる。しかし、ちょっとちがう。私としては、このような気持ちで仕事ができないとしたら、弁護士とは何とつまらない、疲れるだけの仕事だろうと思う。これからも、楽しい関係でいられるお客さん、末永くつきあえるようなお客さんと出会いたいと思う。

 それともう一つ。以前は、病気になる前は忙しすぎた。お客さんから居酒屋に誘われても、その時間がなかったであろう。そう思うと、ゆとりがとても大切である。「ゆとり」……以前は、できれば欲しい」という何か付けたしのようなものと思っていた。でも、今では、それは生きていくうえで、絶対に必要なものと感じている。自分にとって本当に大切なものを確認するためには、ゆとりは不可欠である。



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2 コメント

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拝見しました (必殺依頼人)
2018-09-18 21:21:28
先生のお人柄がわかるよい記事でした。
弁護士の見方が先生に会い変わりました。
先生には本当に感謝しています。
大変なお仕事なのだと思います。
時にはやりたくない仕事もあるでしょう。
健康にお気をつけになり、
ご家族と仲良くとしを重ねられますように!
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ありがとう (ふくふく)
2018-09-19 11:50:49
必殺依頼人様
ありがとうございます。できるだけ自然体をこころがけるようにしています。
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